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外にて
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いつも通りに授業を受けて、昼がくる。サディスター晃貴と長政君と共に食堂へと向かい、お昼ご飯を食べる。食堂に入ると男女問わずこちらに目を向けて色めき立ったり、騒ぎ始める声が聞こえる。
(みんなに見られてる…うぅ…嫌だな。こうちゃんと長政君のせいだ。)
僕は2人に気付かれないようにこっそりと傍から離れる。けれどすぐに2人に腕を引かれ定位置へと戻る。
「あず、どこに行こうとした?」
「い、いやだなー 何処にも行かないよ。」
「俺達から離れただろう。正直に言え。如月。」
二人がにじりよって問い詰めてくる。
「だって…みんな2人のことみてるから、僕も見られてる気分になって居心地が悪くて。あとさ、2人の隣を僕みたいなのが歩いていたらみんな嫌でしょ。」
僕は話している内に恥ずかしくなって、どんどん声が小さくなっていく。
「何言ってんのさ、周りは周りだ気にすんな。そもそもあいつらは俺とこいつを見ているっていうより、あずを見てる。」
「そんなわけ無いよ。」
「いや、本当だ。俺達のところ離れても何も変わらない。」
「絶対違うのに。」
納得できないまま、2人に連れられカウンターに行く。慣れた様子で晃貴はラーメンを長政君は親子丼を頼む。少し待ってから頼んだものが出てきた。2人はそれを持ち僕達は席へつく。
「「いただきます。」」
3人の声が重なる。僕は持参したお弁当を開き食べ始める。
「今日も美味しそうだなー。卵焼き頂戴。」
「こうちゃんにはラーメンがあるでしょ。」
「いやいや、デリより家庭の味でしょ。」
「わざわざ作ってくれてる方々に失礼だ。新田。心して食え。」
丁寧な所作で素早く食べていた長政君が晃貴を蔑む。それに対して晃貴は何も気にしてないようだった。
「ハイハイ、ありがたくいただきます。」
そんな晃貴はなんだかんだ言って美味しそうに食べていた。僕も少しずつご飯を口に運ぶ。
「でさ、卵焼き頂戴。」
むしろ唐揚げでもとふと思い出したように晃貴は言う。
「図々しい。」
と長政君は吐き捨てた。
「普通さ、あずが作ったものなら食べたいと思うよ。長政もそうだろ?」
「そんなわけないよ。過大評価しすぎ。」
僕は晃貴のお世辞に嬉しくなる。長政君は食べる手を止めて口を開いた。
「過大評価じゃない、むしろ過小評価だ。言うなれば俺も食べたい。…いや忘れてくれ。」
長政君は赤面していた。
(長政君が言うなら、少しだけでもあってるのかも。)
「ありがとう。良いよ好きなの取って。手を付けたとこは食べないでね、嫌でしょ。」
2人のもとにお弁当を向ける。
「いや、手を付けたとこが食べた『バシッ』
長政君はどこから出したのか英語辞典を振り回して、晃貴の頭を殴った。
「いったぁー!」
「力まかせに殴っているんだ、当たり前だ。」
「こうちゃん大丈夫?」
僕は晃貴に声をかける。
「これは駄目かもしれない。あずがあーんってしてくれないと治らない。」
(何を馬鹿な事をと長政君は言ってたけど、それで治るならやっても良いかな。)
僕は卵焼きを箸で掴み晃貴の口に向ける。
「はい、こうちゃん。あーん」
「えぇっ!」
してくれると思ってなかったのか晃貴は焦っていた。すると晃貴は急に冷静になり、顔を残念そうに歪めた。
「こうちゃん、どうし「何してるんだ?」
僕が全てを言い切る前に背後から不機嫌そうな声が響いた。
(みんなに見られてる…うぅ…嫌だな。こうちゃんと長政君のせいだ。)
僕は2人に気付かれないようにこっそりと傍から離れる。けれどすぐに2人に腕を引かれ定位置へと戻る。
「あず、どこに行こうとした?」
「い、いやだなー 何処にも行かないよ。」
「俺達から離れただろう。正直に言え。如月。」
二人がにじりよって問い詰めてくる。
「だって…みんな2人のことみてるから、僕も見られてる気分になって居心地が悪くて。あとさ、2人の隣を僕みたいなのが歩いていたらみんな嫌でしょ。」
僕は話している内に恥ずかしくなって、どんどん声が小さくなっていく。
「何言ってんのさ、周りは周りだ気にすんな。そもそもあいつらは俺とこいつを見ているっていうより、あずを見てる。」
「そんなわけ無いよ。」
「いや、本当だ。俺達のところ離れても何も変わらない。」
「絶対違うのに。」
納得できないまま、2人に連れられカウンターに行く。慣れた様子で晃貴はラーメンを長政君は親子丼を頼む。少し待ってから頼んだものが出てきた。2人はそれを持ち僕達は席へつく。
「「いただきます。」」
3人の声が重なる。僕は持参したお弁当を開き食べ始める。
「今日も美味しそうだなー。卵焼き頂戴。」
「こうちゃんにはラーメンがあるでしょ。」
「いやいや、デリより家庭の味でしょ。」
「わざわざ作ってくれてる方々に失礼だ。新田。心して食え。」
丁寧な所作で素早く食べていた長政君が晃貴を蔑む。それに対して晃貴は何も気にしてないようだった。
「ハイハイ、ありがたくいただきます。」
そんな晃貴はなんだかんだ言って美味しそうに食べていた。僕も少しずつご飯を口に運ぶ。
「でさ、卵焼き頂戴。」
むしろ唐揚げでもとふと思い出したように晃貴は言う。
「図々しい。」
と長政君は吐き捨てた。
「普通さ、あずが作ったものなら食べたいと思うよ。長政もそうだろ?」
「そんなわけないよ。過大評価しすぎ。」
僕は晃貴のお世辞に嬉しくなる。長政君は食べる手を止めて口を開いた。
「過大評価じゃない、むしろ過小評価だ。言うなれば俺も食べたい。…いや忘れてくれ。」
長政君は赤面していた。
(長政君が言うなら、少しだけでもあってるのかも。)
「ありがとう。良いよ好きなの取って。手を付けたとこは食べないでね、嫌でしょ。」
2人のもとにお弁当を向ける。
「いや、手を付けたとこが食べた『バシッ』
長政君はどこから出したのか英語辞典を振り回して、晃貴の頭を殴った。
「いったぁー!」
「力まかせに殴っているんだ、当たり前だ。」
「こうちゃん大丈夫?」
僕は晃貴に声をかける。
「これは駄目かもしれない。あずがあーんってしてくれないと治らない。」
(何を馬鹿な事をと長政君は言ってたけど、それで治るならやっても良いかな。)
僕は卵焼きを箸で掴み晃貴の口に向ける。
「はい、こうちゃん。あーん」
「えぇっ!」
してくれると思ってなかったのか晃貴は焦っていた。すると晃貴は急に冷静になり、顔を残念そうに歪めた。
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僕が全てを言い切る前に背後から不機嫌そうな声が響いた。
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