核醒のカナタ -First Awakening-

ヒロ猫

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エピローグ

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[とある街の一軒家]
「ピピピピッ」
目ざまし時計が7時30分を知らせている。

「うぅん...」
うめき声をあげながら声の主は再び眠ろうとした。
が、片目で時計を見てハッとする。

「危なっ」
少年は起き上がるとすぐに寝巻きを脱ぎ、ハンガーに掛けられている征服を着ていく。
そのまま部屋をでて、階段を降りていくとすぐ横に洗面台があるため、寝癖直し、歯磨き、洗顔をして身だしなみを整える。
するとキッチンの方から何かを焼く音がしてきた。
...少しだけ既視感を感じる。

キッチンには料理を作り始めている母さんがいた。
「あらカナタ、おはよう」

「おはよう母さん」

そのまま廊下を歩いていると、大きな引き戸が現れる。
中は和室で、床には畳が敷かれており、奥には小さな祭壇に小さな写真が飾られているのが見える。
「おはよう、父さん」
目の前の写真には一人の男の笑顔が写っていた。
すると後ろから声が聞こえてくる。
「カナタ、ご飯出来たわよ!」

「はーい」

...
[学校への通学路]

通学中に友達にばったり出会う。
いつも明るいが変人のワキオと、いつもゴニョゴニョしているが良いやつのマルタだ。
こいつらは通学路が途中から同じ為結構な頻度でこのように会い、そして毎回ダル絡みされる。
「カナタ!見てくれ!!今日あの某有名会社が新作ゲームを出したんだ!名前は『デル天リンク』!!」

「か、カナタ君、助けて!ワキオ君がゲームショップから離れたくないって!!」
ワキオはゲームショップの窓に顔をくっつけながら中にある新作ゲームに目をキラキラさせている。
そんなワキオを引き剥がそうとするも、非力なため全く動かせていないマルタは俺に助けを求めている。
「馬鹿野郎!!開店時間は10時、学校が終わって帰りによっても早くて16時!その頃には売り切れちゃうだろうが!!」

「えーっと、ネットで買ったりすれば良いんじゃね?」
今の時代わざわざ店で買う必要は無い気がするし...

「そんなの全部売り切れて転売されてる!なんでゴミが触った物を買わなきゃいけないんだ!」
その気持ちも分からなくは無いが、その理由で学校に遅れるのも大問題だ。

「マルタ、こいつは置いていこう。俺達まで遅刻する」

「え、ぇええ...」
こいつはどうせ怒られても大丈夫だろ。多分。

「さ、さらばワキオ君。補導されないように気をつけてね」

「じゃあ、買ったら俺達にも遊ばせてくれよ」

「いいぞ、あ。今日陸上部だから無理だわー!」
こいつ学校休んで部活は行く気かよ...
呆れながら俺とマルタは急ぎ足で学校に向かっていく。

そうやって俺のいつもの日常は、何事もなく続いていくのだった。




..........................................

...........................

............

通学路を走る少年をビルの屋上から眺めている男女がいた。
一人は長身の男性で黒いコートを着こなしており瞳孔が見えないほどの黒い瞳には光は反射していない。
もうひとりの方の女性はというと、白黒のメイド服を着ており、人形のような美しい顔には均等な長さの前髪が風でなびいている。
「見張りはアルファリア、お前に任せる」

「――了解しました。」

虚ろな目をした男は無表情なままの女性との会話が一区切りつくと右手を振り上げる。
すると男の目の前の空間は切り裂かれ、代わりに黒い空間が現れていく。
「俺は準備があるから...また後で」

「はい。お待ちしております。」

その空間に男は入っていくと、切り裂かれた空間は元通りになり、ビルの屋上には少年を見つめているメイドだけが残った。
メイドが見つめる先の少年の右手には、”まだ”紋章は刻まれていなかった。


END?


後書き
まず、この小説を最後まで見てくれた皆さんに感謝の言葉を送りたいと思います。
こんな小説を最後まで観てくれて、本当に、本当にありがとうございました!!!!
ド素人が書いた稚拙な文章のため、大変見づらかったでしょう。よく分からない部分が沢山あったでしょう。
誠に申し訳ありませんでした!!
謝罪と感謝を伝えた所でこの後書きを締めようと思います。
では、また次の作品で。
To Be Continued.
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