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第四章
さあ、本番だ!
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「さっ、みんな支度終わったね。そろそろお客さん入れる時間だよ、準備して」
委員長の号令で、僕らはぞろぞろと舞台の袖へと向かう。
前に並ぶ加代子は、さっきから足踏みしたりぴょんぴょんと跳ねたりして必死で緊張をほぐそうとしているようだ。
「緊張してるのか?」
「……別に」
別にと言いながら、明らかに加代子には落ち着きがない。ごまかしのつもりなのか、今度は腕をさすったりきょろきょろと辺りを見回し始めた。
心配してやってるのに、可愛げのない奴だ!
「男装女装コンテストの会場にお越し下さり、ありがとうございます。それではこれより、モデル達がそれぞれ男性、女性になりきって歩いて参りますので拍手のほどよろしくお願いします」
委員長のあいさつで、観客達が大きく拍手をしてくれた。僕はよしっ、とテンションが上がったんだけど、加代子はかなり緊張モードに入ってしまったらしい。体が固まってしまっているようで動こうとしない。しかも少し、足が震えているようだ。
しょうがない奴だなあ。
「ほら、行って来い! 僕もすぐ後に続くぞ!」
言いながら、ポンと加代子の両肩を勢い良く叩いた。
「ひゃっ!」
可愛い声を上げて、両手で口を覆いながら加代子が僕を見上げる。
あー、やっぱり可愛いよ、こいつ。
「昨日の練習通りに歩けばいいよ。完璧だったろ?」
加代子は一瞬僕をじっと見た後、ふうっと軽く息を吐いた。
「……うん。端っこまで行って、神を待つんだよね」
「そうだ、待ってろよ」
そう言って口角を上げて二ッと笑ったら、加代子は目をパチパチと瞬かせた。そしてキュッと唇を噛み下を向き、ギュッと拳を握る。
「わかった、行って来る」
そう言って顔を上げた加代子の表情は、いつもの平常心のそれに戻っていた。
舞台に加代子が姿を見せると、大勢の低い歓声が沸き起こる。男達のどよめきだ。だいたい想像はついていたけど、その盛り上がり具合はちょっと面白くない。
加代子はあまりの歓声の凄さに一瞬ぎょっとしたようだったけど、すぐに気を取り直し、また前を向いてしっかりと歩いて行った。
階段手前で加代子が立ち止まる。
さて、出番だな。
委員長の号令で、僕らはぞろぞろと舞台の袖へと向かう。
前に並ぶ加代子は、さっきから足踏みしたりぴょんぴょんと跳ねたりして必死で緊張をほぐそうとしているようだ。
「緊張してるのか?」
「……別に」
別にと言いながら、明らかに加代子には落ち着きがない。ごまかしのつもりなのか、今度は腕をさすったりきょろきょろと辺りを見回し始めた。
心配してやってるのに、可愛げのない奴だ!
「男装女装コンテストの会場にお越し下さり、ありがとうございます。それではこれより、モデル達がそれぞれ男性、女性になりきって歩いて参りますので拍手のほどよろしくお願いします」
委員長のあいさつで、観客達が大きく拍手をしてくれた。僕はよしっ、とテンションが上がったんだけど、加代子はかなり緊張モードに入ってしまったらしい。体が固まってしまっているようで動こうとしない。しかも少し、足が震えているようだ。
しょうがない奴だなあ。
「ほら、行って来い! 僕もすぐ後に続くぞ!」
言いながら、ポンと加代子の両肩を勢い良く叩いた。
「ひゃっ!」
可愛い声を上げて、両手で口を覆いながら加代子が僕を見上げる。
あー、やっぱり可愛いよ、こいつ。
「昨日の練習通りに歩けばいいよ。完璧だったろ?」
加代子は一瞬僕をじっと見た後、ふうっと軽く息を吐いた。
「……うん。端っこまで行って、神を待つんだよね」
「そうだ、待ってろよ」
そう言って口角を上げて二ッと笑ったら、加代子は目をパチパチと瞬かせた。そしてキュッと唇を噛み下を向き、ギュッと拳を握る。
「わかった、行って来る」
そう言って顔を上げた加代子の表情は、いつもの平常心のそれに戻っていた。
舞台に加代子が姿を見せると、大勢の低い歓声が沸き起こる。男達のどよめきだ。だいたい想像はついていたけど、その盛り上がり具合はちょっと面白くない。
加代子はあまりの歓声の凄さに一瞬ぎょっとしたようだったけど、すぐに気を取り直し、また前を向いてしっかりと歩いて行った。
階段手前で加代子が立ち止まる。
さて、出番だな。
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