【R-18】女に人権が無い異世界に転生してしまった俺は、凌辱の限りを尽くす〜異世界性奴隷化計画〜

あむあむ

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第一章

第一話

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 うだつの上がらない日々を過ごしていた。
 何かを達成したい。人々から認めてもらいたい。褒めてもらいたい。称賛してもらいたい。
 その為に、他者に尽くし、仕事に尽くし、媚を売りながら生きてきた。
 だが、実際には誰も俺を見ていない。いつしか俺は、孤独になっていた。
 多分、心内にしまった欲望が漏れてしまっていたのが原因だ。
 社会的地位を獲得し、他者を奴隷のように見下したいという欲望が。

 自己顕示欲の成れの果て。それが俺 楠木《くすのき》 壱統《いっとう》という男だ。

 そんな俺は、些細な出来事で、意図もあっけなく、死んだ。
 線路に飛び込む男性を救う為、自身の命を身代わりにした。
 無論、正義感から行動したのではない。
 恐らく、救った男は自殺志願者だっただろう。
 自ら死に向う者に手を差し伸べるほど、暇しちゃいない。
 けど、俺の頭に浮かんだのは人命救助の栄誉に讃えられる自身の姿だった。

 馬鹿な事をした。

 血が飛び散り、腕がベシャ折れる様を眺めながら、暗闇の中へと堕ちていった。

 ──と、思った時、世界は白化する。

 輝き過ぎて、自身の腕すらも見えない不可解な空間。
 困惑する俺の耳へ、不意に女の声が響いた。

「素晴らしい善行を神々は認め、我々は貴方に第二の人生を与える事としました」

 第二の人生? ということは、やはり第一の人生は幕を下ろしたのか。
 ならば、此処は天国か。それとも地獄か。

「そして、貴方には救って欲しいのです。均衡の壊れた歪な世界の修復を。自らの命を賭してまで、他者を救う貴方にしかできない使命なのです」

 いや、この物言いは違う。
 残業明け、何気なしに見ていた深夜アニメで見たことある展開だ。
 転生、と呼ばれていたか。まさか、自分がその対象に選ばれるとは。光栄この上ないな。

「我々は貴方に力を与え、異端の世界へ命の雫を落とします。転生を終えた後、我々が貴方に手出しできることはございません。どうか、世界の救世主となって下さい」

 この声の主は、俺という存在を勘違いしているな。だが、好都合。
 力、というのがどの程度のモノなのかは知らないが、もう一度チャンスを与えてくれるならば有難い。

「さぁ、行きなさい。貴方の伝説は、今日より始まるのです」

 一方的に話を進め、俺の意思に関係なく転生を開始する様は、正に神と呼べるだろう。
 疎ましかった。人を身勝手に操ることのできる神という存在が。
 だから、俺は俺なりに目標を建てた。

【いつか、神よりも上位の存在に立つ】

 どうせ、二回目の人生だ。届かないと思うくらいが丁度いい。

 女の声を皮切りに、白い世界は徐々に黒みを帯び、そして再び闇の中へと堕ちた。

 ♢♢♢

「……ッ、ここは……」

 目を開くと、視界に映ったのは地の果てまで広がる草原だった。

「本当に転生したのか……なら」

 俺は真っ先に自身の現状況を確認する。
 服装は革製のジャケットにブーツ。冒険者といった身形をしていた。
 腰に携えた小さなポーチには、価値は不明だが幾つかの硬貨が入っている。
 肌の艶、筋肉から察するに若干若返っているか。鏡を見つけ次第、確認する必要がありそうだ。

「異世界か。となれば、モンスターがいる筈だが」

 アニメで見た世界には、現実には存在しない生物が人々を襲い、戦っていた。
 情報が少ない今、頼れるのは僅かな知見のみ。不確定要素ではあるが、警戒しておいて損はないだろう。
 だが、今のところモンスターに襲われる気配はない。
 武器を携えてはいない。現地調達の必要があるな。
 それに、先ずは人を探さなければならない。
 あの女の言っていた世界の歪性を把握しなければ、何も始まらないのだから。
 
「行くか。しかし、徒歩とはな」

 のんびりしている暇はない。我が身を守る為にも、行動あるのみだ。
 俺は当てもなく草原を進んで行った。
 遥か遠方に、巨大な影や、異質な生物を確認することはできたが、なるべく避けて進む。
 そして、日も暮れ始めた頃、ようやくと街らしき物を見つけた。
 大きな城壁に囲まれた場所。王国とも呼ぶべきか。
 文化レベルはそれなりに高そうだ。まぁ、硬貨が存在するのだから当然か。

「いらっしゃい、旅人さんかい?」

 城壁の前まで近付くと、銀色の甲冑を見に纏った男に問われる。
 門番か。日本語も問題なく通じるみたいだな。それとも、俺がこの世界の言語を無意識の内に理解しているのか? ……どっちでもいい。

「そうです。ここらで泊まれる場所を探していて、中に入ることはできませんか?」
「勿論、歓迎するよ」

 そう言って、門番は快く城門を開け招き入れてくれた。
 他国からの侵略者という可能性もあるだろうに、全く警戒していない。
 殺伐とした世界では無い。ということは理解した。

 王国の内部は至って現世と変わらない。
 と言っても、日本とはかけ離れており、街並みは中世ヨーロッパのような印象を受ける。
 機械的な物は見えないが、生活するには苦になりそうにない。もっとも、金がある限りは、だが。

「とりあえず宿屋を探すか……ぁ、すみません!」

 街の男に声を掛け、この辺に宿が無いかを聞いた。できる限り、安い料金で泊まれる場所を。

「どのくらい持っているんだい?」

 と、大体の予算を聞かれたので、危険ではあったが硬貨の価値が分からなかった為、ポーチの中身を見せる。
 すると男は「凄い大金だね、これなら最上級の宿でも余裕で泊まれるけど」と言った。
 会話の流れで聞き出していくと、通貨名称はメニー。数字の単位は変わらず、日本円の1円=1メニーとわかりやすい物だった。
 貨幣は存在しない。つまり、俺の今の持ち金は100万円ということになる。
 価値が分かった瞬間、急にポーチが重くなった気がした。
 ちゃんと警戒しとかないと、モンスターの前に人間に襲われる羽目になる。

「安いところがいいなら。城壁側の宿がオススメかな。あそこなら、一晩5000メニーでご飯もでるから」
「ありがとうございます。とりあえず、そこへ向かってみます」
「うん、良い観光を。旅人さん」

 礼を言い男と別れた後、城壁側の宿へと向う。情報収集は、時間的にまた明日だ。
 そうして、目的地に着いた頃にはすっかりと日は暮れ、辺りは暗くなっていた。ギリギリだったな。

「一泊5000円、食事付きの宿……どんなぼろ屋かと思ったが、存外と綺麗じゃないか」

一戸建ての民宿といった感じか。
 外装もこ綺麗で、逆に怪しく思ってしまう。
 扉を開け、中へ入ると年老いた女性がテーブルに座っていた。
 俺の姿を見ても、身動き一つせずタバコのような物を吹かしながら話しかけてくる。

「いらっしゃい。泊りかい?」
「はい、一晩泊めていただきたく。一番安い部屋、空いてますか?」
「ウチは全部屋同一料金さね。ま、客はあんた以外いないんだ。好きな部屋を選びな」
「同じならどこでも構いません」
「あ、そうかい。じゃ、この紙に記入して」

 宿泊表のような物を渡され、そこに名前を「イットー」と書き込んだ。
 続いて老婆は、別の紙を渡してくる。

「番はどの子にする? それも、誰でも構わないかい?」
「……番?」
「アンタの世話をする女だよ。こんなかから選びな」

 紙を見ると、5人の女性の写真が載っていた。どの子は美人で、思わず生唾を飲み込んでしまう。
 世話番……お酌でもしてもらえるのかな。こんな美人のお酌込みで5000マニーは流石に安すぎる気がするが。

「お任せでいいのかい?」
「いや、待った。この子でお願いします」

 俺は写真の中でも一番幼げな白髪の少女を選んだ。そういう趣味があったわけではない。
 大人っぽい女性には、少しトラウマがあるのだ。

「わかったよ。準備ができたら部屋に連れてくから、それまで待ってな」

 鍵を受け取り、部屋へと向う。
 中に入ると生活に必要な最低限の物が揃っていた。
 ベッドにトイレ、シャワー。電気が通っている様子はないが、中は明るい。
 一体何で動いているのか……とか、そう言ったこの世界の疑問は、番の女の子に聞いてみよう。
 彼女のような容姿の持ち主なら、気兼ねなく聞けそうだし。

 ま、とにかく……と。

「ふ……あぁ~……」

 ソファーに飛び込むように腰掛け、深く息を吐いた。疲れた。
 こんなに激動の一日は、いままでなかっただろう。
 理解できない事象を無理やりに頭へ押し込み、納得させることが、こんなにも脳に負荷が掛かるなんて思いもしなかった。
 現世に未練なんてない。むしろ、しがらみが取れて清々する。
 始めからだ。この二度目の人生こそ、俺の存在を皆に知らしめてやる。

 コンコンッ。

 そんな事を考えながら一息吐いていると、部屋をノックされた。番の準備が整ったのか。
 鍵は閉めていない。立ち上がるのも面倒だった為、俺は「どうぞー」っと声で返した。

「失礼します」

 扉が開き、写真の少女が姿を現した。
 ガラスのような瞳に、艶やかな白い髪。
 華奢な身体はまるで子猫のようだった。
 だが、俺は彼女を見た瞬間、ソファーからずり落ちた。

「今日の番を勤めさせていただく、シルク・クリスタルです。何なりと、お申し付け下さい……と、如何なさいましたか、お客様?」
「ちょ、なななな、なんで!?」

 狼狽する俺を見て、首を傾げるシルクさん。

「なんで、と申されましても……至らぬ点がございましたか?」
「ぃ、いや! そ、その服装は、なに!?」

 そう、彼女の服は彼女の肌よりも薄く透き通ったスケスケのワンピースだったのだ。
 下着も着けず、胸にはピンクの突起が二つ、はっきりと見えていた。
 下の毛は完全に処理されパイパン……じゃなくて!

「ば、番ってそういうこと!? き、君みたいな小さな女の子が!?」

 俺がそう言うと、シルクさんはハッと気が付いたように頭を下げた。

「ぁ……申し訳ございません。やはり、私のような女ではお勤めに差し支えるということ、ですね。直ぐに代わりの者を準備いたしますので」
「か、代わり!? ま、待った! し、シルクさんで大丈夫、大丈夫ですから……ちょっとこれを着てください」
「は、はい?」

 彼女の肩に自分の上着を掛け、部屋へと招きいれる。いかん、大人の女性にこんな格好で来られては冷静な判断はできなくなってしまう。
 シルクさんを選んで、正解だったようだ。

「と、とりあえず、ソファーに座って下さい」
「いえ、私など地べたで十分ですよ。お客様はお優しいのですね」

 そう言うと、彼女は本当に地べたにペタッと座った。さも、それが当たり前かのように。
 この時、俺はある違和感を感じた。
 異国の人間とであい、文化の違いに触れた時のような、常識の差異を。

「……何を言ってるんですか。女の子が、そんなところに……」 
「ん? 私は女ですよ? 男の方の足下に屈するのは、当たり前ではありませんか」
「──ッ」
「さぁ、なんなりと御命令下さい」

 ソファーに座る俺の目の前で、ほぼ裸のような服装のまま土下座する少女。
 ゾゾゾッと背筋に百足が這うような感覚が襲い、転生時のあの空間で女が言っていた言葉を思い出した。

『均衡の壊れた歪な世界』

 今、その歪性を体感しているところなのではないか? 物は試しか。

「……なんでも、命令していいのか?」
「はい。お客様のお好きなように、私をお使い下さい」
「なら──」

 俺はシルクさんに向かって、生足を突きつけながら言った。「足を舐めてくれ」と。
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