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BULLET-65:寝とる!?

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 □■□

「これは、電撃かい!?」

 すさまじい電撃のダメージでがっくりと片膝を付いた。

「こんなのまであるのかい。
 こいつはかなり刺激的しげきてきだったよ。」

 強がってはみたものの、ダメージはかなり大きかった。
 それでも、

「けど、この程度じゃ、あたしを、止めらんないさね。」

 この程度で引くわけにはいかず、レイガディータは右手を差し出し、魔法を使おうとした。

 ドン!

 だが魔法が発動する前に追い撃たれた。
 ふせごうと、とっさに動かした右手に、

 パン!

 当たったものが弾けて飛び散り、液体が顔に掛かった。

『な、なんだこれは!?』

 その液体が粘体に変化し、

「ん、んん、んんん!?」

 口を、鼻をふさがれ呼吸が出来なくなった。

『くそっ、取れない、い、息が!?』

 なんとか粘体を取り去ろうともがいていると、

 ドパン!

 激音の後、体全体に多数の衝撃、そして痛みが感じられた。

『ぐぁぁぁぁぁ!?』

 ひとつひとつの痛みはそれほどではなかったが、体のあちらこちらに傷が、そして両目をつぶされ戦える状態ではなくなっていた。

『くっそー!』

 最終手段、手のひらを自分の顔に向け、火球かきゅうを放った。

「ぐぁぁぁぁぁ!?」

 顔と一緒にくちはなふさいでいた粘体も燃え消えた。

「あたしをここまで追い詰めるたぁ、さすがは銃王。
 今日のところは引かせてもらうよ。
 けど、この借りは利子つけてしっかり返してやるさね。」

 そう言ったあと、

「その時を楽しみにしてなよ、銃王。」

 強気で言い放ち、足元に出した魔法陣の中に沈んでいった。
 同じように残っていた魔獣たちも姿を消した。

 □■□

 散弾に撃たれたレイガディータが自分の顔に火球かきゅうを放ち、

「ぐぁぁぁぁぁ!?」

 顔と一緒にくちはなふさいでいた粘体を燃やして消した。

「うっわ、えげついなぁ。。」

「さすがに、引きます、ほぉ。。」

 真丸まんまるとルゥーアが引き気味につぶやいていると、

「あたしをここまで追い詰めるたぁ、さすがは銃王。
 今日のところは引かせてもらうよ。
 けど、この借りは利子つけてしっかり返してやるさね。」

 そう言って、

「その時を楽しみにしてなよ、銃王。」

 捨て台詞ぜりふを残して足元に出した魔法陣の中に沈んでいった。
 同じように残っていた魔獣たちも姿を消した。
 それを見て、

「ほなルゥーア、たのむわ。」

「はいです、ほぉ。
 人型ヒューマノイド形態モード、ほぉ。」

 ルゥーアが形態変化の指示語コマンドを発し、真丸まんまるが人の姿に変わった。

「ふぅ、なんとか、やな。」

「ギリギリだったです、ほぉ。」

 2人が安堵あんどの声を漏らした。
 んん、2人?

「そういえば、、。」

 真丸まんまるがカバンをじとっと見つめた。

「なぁ、ルゥーア。
 なんか足りひんと思わへんか?」

 問い掛けに、

「え、何かありま、、。」

 答えかけて真丸まんまるの視線に気付き、

「そうです、ほぉ。」

 バッグに目を向けた。
 開けて、中を見と、

「ね、ねてます、ほぉ。。」

 もふぃがしっかり眠っていた。

「はぁぁぁぁぁ、こいつは、、。」

 真丸まんまるが盛大なため息を漏らし、呆れ声を漏らした。

「どうするです、ほぉ?」

「そんなんほっといて、食事にしよか。」

「はいです、ほぉ。」

 元気に返事をしたルゥーアがいそいそと食事の用意を始めた。
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