不思議体験・外伝。

ポンポコポーン

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「クビですか?」眩しい彼女。



高校卒業。

で、東京で就職した。


とにかく「田舎村」を出たかった・・・・ってか、田舎にいたくなかった。



田舎から出るとして、

ふつーに考えれば、生まれ故郷「大阪」を就職先に選ぶ。


泣くほどに恋焦がれた大阪だ。


しかし、・・・・なんだろう・・・


「大阪」に出れば「楽」なのはわかっていた。


昔の「ツレ」だっているわけだし・・・

土地勘だってある。

親戚だっていっぱいだ。


・・・・けど、


なんか甘えちゃうような気がしたんだよな。



親戚。

友達。


なんかあれば、甘えちゃうような気がする。


・・・そりゃ、なんかあれば「知り合い」を頼っちゃうよな。


それを避けたってか・・・・



もう、

とにかく、

「人間関係」が煩わしいって思いがあった。



・・・・なんか、

もう、

「人間」ってやつが嫌になってたんだよな。



長い間・・・・小学校、中学校、そして高校。


ずーーーーっと「虐め」られ続けてきた。


人生のほとんどを虐められてきたってことだ・笑。



・・・・かと思えば、



「掌返る」  笑。



もともと「虐め」ってのも、「掌返し」だった。


自分でいうのもなんだけど・・・


保育園。幼稚園。・・・そして小学校。

ずーーーーっと、「クラスの中心人物」って役割をやってきて・・・別にボク自身は、そんなことを意識したこともない。

ただの「ノー天気」な小学生だったしな・笑。


とっころが、「家の没落」から、掌が返った。


で、虐められる。


・・・・と、思ったら、


中学生になり、


生徒たちがシャッフルされたら、また再び「中心人物」へ。


・・・・ったら、

それまで虐めてきたヤツらが、またしても「逆掌返し」   笑。



そして、
そんな、
人間の「汚さ」「狡さ」みたいなのを見てきたのは、子供世界に限ったことじゃない。


「家の没落」から、
大人たちの「狡猾さ」・・・・「汚さ」を散々に見ることになった。


それで、


なんか、


「人間関係」ってやつが・・・


人生の、ここまでの「人間関係」ってやつに嫌気がさしてたんだよね。


それで、東京を選んだ。


東京には、全く「知り合い」ってのがいなかったからな。


全くの「ゼロベース」で人生をやり直せるって思ったんだよな。・・・・やり直したいって思ったんだよな。



・・・・それに、


「たった一度の人生」


それを、すごく意識するようになっていた。



「たった一度の人生」


だから、悔いのないようにしよう。


「やりたい!」


そう思ったことは全てチャレンジしよう。・・・・そんな風に思っていた。



もう、挫折してるわけだ。



「進学できなかった」



進学させてもらえなかった。

それで、

人生の挫折感を味わっていた。



なんだかんだ言って、世の中って「学歴社会」だからな。


進学・・・・大学だけじゃなく、専門学校にも行けなかったってのは、


ボクの中では、

人生の、相当なハンディだと思っていた。



あるのは、己の身体のみ。

それだけを「元手」として、


こっから世の中渡っていくんだ。


そう思っていた。



さて、東京で就職した。



就職したのは、けっこーな大手企業だった。ゼネコン。

今でも存在してる上場ゼネコンだ。


これは自慢でもなんでもなくて、


当時はバブル期だった。


「チョー売り手市場」って時代で、


ボクたちは、「行きたい会社」に楽しょーで就職できた世代だ・笑。


ましてや、

バブル期。建築バブルの真っ只中。


ゼネコンなんて、仕事はアホみたいにあるのに、「チョー人手不足」だった。・・・外国人労働者・・・しかも、不法滞在の。
そんな労働者すら総動員って時代だった。


世間では、


「キツイ」

「キタナイ」

「キケン」


って「3K職」ってのは敬遠された職種で、

その真っ只中にゼネコンがあった。


で、

ゼネコンなんてな、建築業は、


「兵隊」としての、「高卒」を欲しがる・・・・しかも、大量に。・・・・って流れで就職できたってだけだった。



上場ゼネコンに就職!!


「ばんざーーーい!ばんざーーーーい!!!」


オカン、親戚は「出征兵士」かよってな大騒ぎだった・笑。



で、就職するわけだけど・・・・


上手くはいかない・笑。



まず、つまずいたのが「学力」笑。



今じゃあ考えられないけど、

当時の日本企業・・・・さらには大企業ってのは、「社員教育」ってのが凄かった。


入社して半年間は、みっちりと「勉強」だった。「授業」だった。

・・・これ比喩じゃなくて、

んとに「授業」だったんだよな。


新入社員だけ、毎日毎日会議室に通勤させられ「授業」を受けさせられる。


仕事の「基礎知識」ってのを徹底的に教え込まれる。

なんのことはない。

高校でやった授業、それを、もう一度復習・・・

いや、

高校で習う授業は、「一般論」だ。・・・・そして、現実に即してない理論だったりする。・・・・要は「古い」


そこを、最新の理論で、会社が使っている理論で再授業が行われる。


根底は、高校で習ったものだ。


あくまで、高校で習った授業をベースにして講義は進んでいく。


「ここまでは、学校で習得しましたよね???」

って前提で授業が進んでいく・・・



ボクは高校時代虐めれていた。

そこから、学校をサボるようになっていた。・・・・つまりは、受けていない授業がいっぱいある。


そのため、会社の授業についていけなかった。・・・・ここでも見事に「落ちこぼれた」


学校と違って会社には「留年」「赤点」はない。

別に、テストの点が悪かったからって「クビ」にはならない。

で、

「勉強」期間の半年間が過ぎて、各現場へ配属されていく・・・



ゼネコンだからな。

会社に居るんじゃなくて、配属は「現場」だ。建築現場。

そこの人間が「上司」であって「先輩」になる。


・・・・で、

ところが、

配属されて半年くらいかなぁ・・・・現場が変わった・笑。

配属先が変わった・笑。


・・・・ら、次の配属先も、なんだか半年くらいで変わった。・・・・まだ、建物は完成していないのに・笑。

他の新人たちが、最初の「配属先」にずーーーーっといるのに、だ・笑。


つまり、

配属先が変わる。

言ってみれば「人事異動」


それが、ボクだけ半年くらいでコロコロ変わっていった・笑。・・・・短いとこなんか3ヶ月くらいで移動させられた。



白状する。


認める。


ボクは「使いにくい新人」だったんだと思う・笑。


「使えねーー」


って小僧だったんだと思う・笑。



なんたって、基本的な専門知識が無さすぎだ・笑。

高校をサボりまくった。

受けてない授業が多すぎた。・・・・だから、会社の授業についていけなかった。

・・・・もう、


「わからないところがわからない」


そんな最悪な状況だった・笑。


「バブル期」ってな、時代の恩恵を受けて大企業に就職したものの、すぐに馬脚を表したってわけだ。


配属先々の上司から、


「使えねー」


って報告されて、現場事務所をクビにされてったんじゃないかと思う・笑。



「使えねー」


だけなら、まだ良かったんだと思う。

所詮「新人」だ。

新入社員だ。・・・・それも、低偏差値の工業高校出身の18歳だ。

大目に、長い目で見てくれたと思う。


・・・・ところが、

たぶん、


「性格に難あり」


だったんだと思う・笑。



小さい時の「家の没落」から、始まり、


「虐め」「夜逃げ」・・・・「弟との別れ」ってのもあった。


そんな経験で、


ボクの性格は、

すーーーっかり、「ねじ曲がって」しまってたんだと思う。・・・・それは自覚してるしな。


18歳。高卒。


バカなだけならまだしも、

性格のねじ曲がった新入社員。

どこか、世の中を斜に構えた小僧。


どうしてボクだけこうなる・・・・

なんでボクだけこんな目にあう・・・・


もう、完璧に「虐められっ子」気質が板についてんだよな・笑。


・・・・すーーーっかり「拗ねてる」んだよな。


・・・・こんなヤツ、使おう・・・・我慢して、仕事を教えてやろう。


そんな奇特な御仁はいなかったってことだろうな・笑。



・・・・そんなことで、


2年弱、いろんな現場をたらいまわしにされた挙句、

どこでも使い物にならず、「本社」に戻されたんだった・笑。



ゼネコンにとって「本社」ってのは、「高卒社員」のいる場所じゃない。

ゼネコンにとっての「本社」ってのは、


設計部門だったり、管理部門であったり・・・

「頭脳集団」の集積場であって、


現場で働くべき「高卒社員」の入り込む場所じゃなかった。



ボクがなぜに本社に呼び戻されたのか・・・・その真意は、今となってはわからない。


たぶん、

そして、当たっていると思うけど、


どこの現場も「お払い箱」にされて、行く先がなくなったので、とりあえず本社に置くか。・・・・そこしか置き場所ねーしな・・・・

そんな感じだったんだと思う。


・・・・あるいは、


「再教育」の必要性か・笑。


あまりに「アホ」だったんで、


こりゃ、

もう一回、最初から勉強させ直さないとダメだな。


そう判断されたんじゃないかと思う。


で、

多分、

当たってる。



本社に行ってみると、


ボクの席は、「課長」の真正面だった・笑。



オフィスの机の配置は、

学校よろしくで、

前列に「役席」が並んでいる。・・・・「教卓」みたいな感じ。


「課長」「係長」・・・・


で、それらに向かって課員たちの机が並んでる。

まったく、学校の教室そのまんまって感じ。


で、

ボクの席は、「課長」の目の前だった。

「課」全体を見渡せるように、「課長」の席は、「真ん中・真正面」だ。



ボクの席は「課長」の目の前・・・・

・・・・正確には「斜め前」


「斜め前」


・・・・一方の「斜め前」が「課長」


もう一方の「斜め前」が「係長」だった・笑。



・・・つまりボクの席は、

「課」全体の、真ん中、真正面だ・笑。


ボクが配属された「課」は40人くらいだった。


その最前列、真ん中、真正面ってのがボクの席だった。


「人数」って意味じゃあ、

「同期入社」ってのは、200人とかってな人数だった。

とにかくの「大量採用」が続いていた。


・・・・で、面白いのは、その構成だ。


大学卒、専門学校卒ってのが、全体の10%くらい。・・・・残りは、全て「高卒」


とにかく、現場が「急拡大」で、

とにかく「人間が欲しい」って状況だったんだろう。

とにかく「兵隊」が欲しいって状況だったんだろうな。


「大学卒」

中には「大学院卒」って人間もいて・・・・


「建築」・・・その専門技術を、学問として究めたってな人間もいたことだ。・・・・この人たちは、26歳とかって新入社員だ。

同じ新入社員なのに、年齢が10歳近く離れている・笑。

もう、全く「話が合わない」・笑。


兄弟とするにも、年が離れすぎてる。



「本社」には、こんな「課」が、


「いくつあんだ??」


ってくらいビルの中にあった。



・・・・いずれにしろ、「課」の真ん中、真正面の席。


「課長」「係長」の真ん前の席にボクは座っていた。



「最重要監視人物」


「犯人護送中」


ってな状況だった・笑。



高校では、


ずーーーっと、

教壇前、最前列だった。


なんともまぁ・・・・


会社員生活でも、それの再現となってしまった・笑。



高校の時は、


「虐め」


そのために、クラスのヤツらに仕組まれて「教卓の前」って席に座らされた。


就職してみれば、


「使えねーーー」


って烙印を押されて、最前列の席に座らされた・笑。



・・・・参ったなぁ・・・・


ここは本社だ。


新入社員はボクだけだった。

・・・・しかも、「高卒」ってのもボクだけ。


周りは「大人」ばっかりだった。


ほとんどが「大学卒」・・・・中には「大学院卒」ってのもいらっしゃる。・・・んで、たまーーーーに「専門学校卒」


もう、居心地が悪いったらありゃしない・笑。



・・・・これ、


今考えたら「リストラ」だったのかもね・笑。


居心地悪くして辞めさせよう大作戦だったのかもな・笑。



・・・・こうして「本社」での・・・・居心地の悪い生活が始まる・・・



・・・・でも、

そこで「明菜さん」に出会ったんだった。



ボクの席は「課長」「係長」の目の前の席だ。



ややこしいんだけど、

「課員」たちの席の並びって2列で1セットでさ、


で、

「机が並んでる」って配置じゃなく、


「机と椅子が並ぶ」って配置だったんだよな。



2列の机が「互い違い」に並ぶってか・・・・そんな感じ。・・・・その「2列」がいくつもある感じ。


・・・・・で、

ボクは1列の最前列にいたんだけど、


ボクの隣の1列の最前列が「明菜さん」の机だった・・・・同じく「課長」「係長」に向って座ってる。



明菜さんは「総務」の女の人だったんだよな。


「総務」から、

各課に女の人が配属されていて、
ユニフォームとか、筆記用具とか・・・・そんな備品の管理・・・・それから、タイムカードの管理とか、・・・労務管理。・・・そんな仕事をするための人員なんだよな。



「ゼネコン」ってのは「男所帯」だ。

女の人は、ほっとんどいない。


この「総務」・・・・「秘書課」もその中にある。・・・本社だからな、「役員秘書」ってのがいるわけだ。

ここだけが、別世界のように「女の園」だった。



明菜さんは、

綺麗な人だったんだよなぁ・・・・

歳は短大出て3年目だか・・・だから22歳とか23歳とかか。


ゼネコンでは、

男性社員は、みんな「作業服」を着ている。


その中で「総務」の女の人たちだけがカチっとしたスーツ姿だった。・・・・「総務」から、「天女」が各課に降下してきました・・・・ってな感じ・笑。

作業服の集団の中。
「出で立ち」が・・・こう、「総務の女の人」たちだけが別世界の住人だった。

・・・・特に「秘書課」なんつったら・・・「美しい・・・」としか言いようがない・笑。

ぜってー「容姿」で選んでるよな????って感じ・笑。



こっちは、田舎から東京に出てきてまだ日も浅い・・・・しかも年上の女の人たちだ。


もう・・・「眩しい」って感じだった。


「東京のオフィスレディー」って感じでさ・・・・

なんか、

今まで、

田舎で見てた、「テレビの中の人」・・・・「女優さん」みたいな感じでさ、


とにかく、とにかく、眩しかった・笑。



その中のひとり、明菜さんが、ボクの斜め前の席・・・左手を伸ばせば届く場所に座っていた・・・・・


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