不思議体験・外伝。

ポンポコポーン

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「花ちゃんがいた」輝く未来。


目が覚めれば、隣に花子がいなかった。

レースのカーテンからは朝の陽が入っている。


スマホを確認すれば、9時過ぎ。

・・・昨日寝たのは何時だろう・・・1時をまわっていたのは確かだ。




ガチャ!


ドアが開いて花子が入ってきた。



バスタオルを身体に巻いている。



「おはよーーー」




笑顔だった。

朝の、

素晴らしい笑顔だ。


「花ちゃん!!」


ってな、


弾ける笑顔。



文字通り、


「一皮むけた」ってか・・・



彼女の、本来の「素」である、
パッと咲いた花のような美しさだった。


これまでは、


どこか、取り繕った都会的な美しさだったのが、


本来の「素」に戻っていた。



単純に言えば、


「可愛くなった」ってことか。・・・・・戻ったってことだな。



・・・・思わず、見惚れてしまっていた・・・・



「カズくん、珈琲飲むでしょ??」



なんだか、圧倒されていた。


ウンウン。


無言で首を縦に振る。



ボクもシャワーへと向かう。




窓辺のソファーに座っていた。


テーブルを挟んで向かい合っている。


窓の外の観覧車が見えた。

昨晩、カウントダウンのイルミネーションをみた観覧車だ。



海が、キラキラと輝いていた。


今日も天気はいいみたいだ。



珈琲を口に運んだ。


流石に高級な味だ・・・・・これは・・・ブルーマウンテンだなぁ・・・・



昨日のディナーが下げられ、

珈琲ポットが置かれていった。



ボクは、

もうちょっと「野趣」といった珈琲が好きなんだがな・・・・・特に、朝は、ガツンと、身体に活が入るような珈琲が好きだ。



・・・・・しかし、


この、


明らかに高級な、

洗練された、

貴族が好みそうな珈琲も嫌いじゃない。

・・・・・いや、今の・・・・この雰囲気・・・・高級スィートでの朝には、こちらの方が合っているか・・・・・



「でね・・・・あの先生がね・・・・・」



花子が、レントゲン医師の話をしていた。


入院先が同じ病院だ。


医師、看護師・・・・・病棟・・・・・共通の話題には事欠かなかった。


なかなか、他ではできない話題だ。・・・・身内にも伝わらない会話だ。


それを、ふたりで楽しんだ。



話に相槌を撃ちながら、

陽の光に輝く花子の笑顔を見ていた。



可愛い・・・・



思った。



「THE・宝塚」


その、

どこか、棘のある美しさから、


「花ちゃん」


素の花子の・・・・どこか、野草のような・・・可憐な、自然な美しさになっていた。


元来の「素」に戻った。



あとは、


やっぱり、


SEXしたあとの、「美しさ」というのもあるんだよな。



・・・・女の人は、


SEXしたあとって美しくなるよな。


別に、


「初体験」って意味じゃなくても、


日常でも、

SEX後ってのは、美しくなる。



話が、

どんどん、逸れていってしまうけれど、



SEXは、

間違いなく、

女の人を美しくする。




「肌艶が違うのよねぇ・・・・」



女の人もよく自覚してるもんな・笑。



「SEX」という、


物理的な効用も大きいんだろうけど、


何より、


「愛されてる」



それを、実感できることが大きいんじゃないかと思う。

それが、

精神的に、

肉体的に何らかの作用を及ぼすんだろうと思う。



「愛されてる」



良いSEXをしている女性は美しい。・・・・・これは、ボクの経験上、間違いのない事実だった。



花子が、

キャハハハと、

弾けた笑い声を上げる。



若い研修医とのやりとり、

新人看護師とのやりとり、

面白おかしく話している。




ざっくりとしたベージュ・・・・というよりアイボリーに近いニット。


スカートは昨日と変わらない。


それでも、


ニットの・・・・普段着のような雰囲気が、よけいに可愛く思えた。



・・・・・なんだか、


人生の「一大イベント」



その肩の荷が下りたという雰囲気だ。


体中全体が、

解放感に包まれているような感じがした。




高校生・・・・とは言わないけれど、


若者として・・・・


初めて、一緒に「お泊りデート」をした。


・・・・ここから、

ふたりの仲が、

より一層本格的なものになっていく・・・・


「未来は明るい」


そう、無条件で信じられた、


そんな・・・・

なんだろう、

若かった頃の、

懐かしいような・・・・どこか、くすぐったいような・・・・そんな感じだった。



キスしたい・・・・



陽に輝く花子を見てそう思った。



・・・・しかし、

大きなテーブルが、ふたりの間にあった。



・・・・・まぁ、


キスをしてしまえば、

また、


身体に火がついてしまうだろう・・・・


止まらなくなる。



もう時間もない。


身繕いも完璧に終わっている。



なんだか、


少年時代に戻ったように、


眩しい花子に見惚れていた。



花子は黙って観覧車・・・・海を見つめている。


全ての余韻。・・・・幸せの余韻に浸っている横顔。

微笑みだった。



ブルーマウンテンが終わった。




そろそろ行こうか・・・・・・



立ち上がった。



ウン・・・花子も立ち上がる。



並んで観覧車を見た。

海を見た。



「なんだか、寂しいね・・・・昨日・・・・あんなに綺麗だったのにね・・・・」



観覧車。

遊園地だ。


まだ、開場前の時間だ。


誰もいない遊園地は寂しく見えた。



「カズくん・・・・ありがとう。

一緒にイルミネーション見てくれて・・・・

嬉しかった・・・・

ホントに嬉しかったの・・・・」



花子を抱き締めた。



唇を奪う。



舌が絡まる。



腕の中。


花子がいた。



ブログで見た、


「健気な花ちゃん」だった。



確かな、

命の温かさ、


確かな、

命の重さがあった。



朝の陽。


眩しかった。


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