不思議体験・外伝。

ポンポコポーン

文字の大きさ
103 / 126

「ベンツが続く」パトラッシュが言っている。



「カズくんさぁ、オレのベンツ、貰ってくんない??」



兄貴から言われた段階で、


すぐに、


「買おう!」


決めていた。


ふつーだったら、買わない。


話を聞くってこともなかったと思う。


珈琲タイムの世間話で、


フ~~ン・・・・生返事をして終わっていたと思う。



・・・・じっさい、

こんな車、


「乗れない」もんな・笑。



お金の話・・・・初期費用は、

まぁ、

何とかなると思う。



でもさぁ・・・


その後の、


「維持費」を考えたら、

なかなか手は出せない。


その昔、

ポリシェに乗っていたことがある。


だから、

外車の維持費、

んで、

スポーツカーの維持費ってのは、

まぁ、

だいたい、見当がつく。


とにかく、

「全てが高い」・・・・笑。


オイル交換が高い。


何かが壊れちゃえば、

修理代が「メッチャ高い」・笑。



だいたい、

全ての面で、

まぁ、

ふつーの国産車の「3倍」って感じだと思う。



・・・・んで、


極めつけが、


「燃費が悪い」・・・・笑。



いや、


今は、


ベンツだって燃費はいいんだよ。


基本、

エンジンだって小さいし、

ハイブリッド車だってある。



だから、

ベンツが燃費悪いってわけじゃない。


兄貴から譲り受けようとしている「AMG」が、

燃費が悪いってことだ。



・・・・しっかも、


ガソリン、


「ハイオク」だしな・笑。



もう、


メッチャ、


時代に逆行してる・笑。


とてもじゃないけど、


「維持できない」



・・・・それにさぁ・・・・


「爆音」響くAMG。


こんなの客先なんか乗っていけないぜ・笑。


「趣味車」として、

2台持ちって生活を覚悟するんなら、

まぁ、いいかとも思うけど。


そんなのは「経済状態」が許さない・笑。



・・・だから、

これまでだったら、

絶対に買うことはなかった。・・・・考えることもなかったと思う。



だけど、


今回は、

真面目に、兄貴の話を聞いた。

真剣に、兄貴の話を受け取った。



なんか・・・

「意味」みたいなのは感じたんだよな。


「運命」とか、


なんか、

そんな御大層な「意図」みたいなものじゃないけど・・・



「買いなさい」


そう言われてるような感じがしたんだよな。


・・・そう、

花子の件があったからな。


たぶん・・・


たぶん、


花子は、
ボクにベンツを譲るつもり・・・・

ボクが、

このあと、引き継いで乗ることを望んでいたんだと思う。


花子のベンツも「AMG」だった。


・・・・そして、

ボクは、


その話から逃げた。



そのことは、


心の中で、

やっぱ、


小さな「棘」のように引っ掛かっていたんだよね。



・・・・もう一度・・・

もう一度、

花子の家を訪ねようか・・・


そう思ったくらい、

心に引っ掛かってしまっていた。



そこに降ってきた、

兄貴の「AMG」だった。


・・・・ええええぇぇぇーーーーー!!!???


また「AMG」なのかーーーー????


ビックリしたさ。


で、
・・・・これは、


譲り受けなきゃダメだな・・・


そう、直感したんだよな。



もちろん、

全てが、

花子の意志・・・意図・・・・そうではないとは思う・・・・いや、わかんないけど・・・


・・・・そもそも、


そんな、


なんだか、


「故人の遺志」とかさ、


んなの、

「あり得ない話」だ。



・・・・まぁ、



だからこそ、



「不思議体験」として綴ってるわけだけどな。



それでも、


あんまりにも「不思議な話」だ。



・・・・でもなぁ・・・


ここまでされるってことは、

ここまで「ベンツ」ってのが、

「AMG」ってのが、やってくるってのは・・・・


やっぱり、


受け取らなきゃダメだよな。


そう思ったんだ。



・・・・・なんかなぁ・・・・


なんか、花子の意志みたいなのを感じたんだよな・・・・


天から降って来るってか・・・・



あの、


「フランダースの犬」でさ、


ラストシーンで、

パトラッシュがやってくるじゃん・・・


なんか、


あんなイメージだったんだよな・・・・



それで、


兄貴のAMGを譲り受けたんだった。


感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。