不思議体験・外伝。

ポンポコポーン

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「メルセデスベンツ・AMGを譲り受けた」彼女の意志。



ボクは、

兄貴の「メルセデスベンツ・AMG」を譲り受けた。


「花子の死」


間近で感じたからってのもあるよな。



・・・・思えば、


すごい人生だったろうな・・・


そう思う。


最後は、


駆け足で、


人生、

走り抜けていったな。


そう思う。



・・・・想像してみ??



ついこないだ。


つい、

2ヵ月前とかに、SEXした相手。


処女を奪った相手・・・


その女の子が、死んじゃったんだよ・・・・


彼女は、


全てを、


覚悟の上での行動だったんだと思う。



・・・・ないとは思うけど・・・


ボクとのSEXが、

彼女の人生を縮めてしまったんじゃないか・・・・


そう考えてしまったりもする。


・・・・もちろん、

花子は、


それでよしとしたんだろう。


動ける間に・・・


SEXできる間に、


ボクを選んでSEXしたんだろうと思う。


残りの銀行残高、・・・・全てかき集めたように、急ぎ足で、


人生の、

最後の、

焔の揺らめき・・・・


それを、


一気に燃やし尽くして、


あの時間を生きたんだと思う。



・・・・本当に・・・・


あのSEXは・・・


本当の、


命の煌めきであって、

輝きであって、


本当に、


命を燃やし尽くした行為だったんだ。



・・・・今だって・・・・

いや、

いつだって思い出せるんだ。


彼女の笑顔を。


彼女の女の貌を。


ボクの中に、

永遠に刻み込まれて、

生き続けていくんだ。



・・・・時間が経てば経つほど、


切なさが込上げてくるんだよ。



・・・・あれが・・・


あれが、


彼女の、


人生で、


最初で最後のSEXだったんだな・・・



・・・・あれで良かったのかな・・・


そんなことばかりが頭を過る。



ボクは、


どこか、

蝉の抜け殻のようになってしまった。



・・・・そして・・・


・・・・・何より・・・



彼女の言葉が、頭に残っていた。木魂していた。


ずーーーーっと、

彼女の声が響いていたんだ。



「カズくんも、女の子迎えに来るんならベンツくらい乗ってよね。

もう、いい大人なんだからさ」



彼女の美しい・・・

生意気そうな笑顔が忘れられない。




・・・ボクは・・・


本当に、


花子のベンツを運転した時に、

嬉しそうな顔をしてたんだろう。



・・・・じっさい、


会社を潰して以降、


こんなスポーツカーを運転したことはなかった。

会社を潰して以降、


生活は、


節約の一途だった。


車は、コスト優先。


洋服は、リサイクル品一辺倒。


・・・・自動販売機のジュースすら簡単には買わない。


そんな生活を強いられてきた。



久しぶりに運転したAMG・・・・スポーツカーに、血が沸き立った。


澱のように沈殿していた血液が掻き回されたようだった。



「楽しい!!」



心から思った。


会社を潰して以降、

失くしてしまった感情だった。・・・・・抑えつけていた感情だった。



花子のベンツのみならず、


兄貴のベンツまで・・・



なんとか、

ボクにベンツを与えよう・・・


ボクをベンツに乗せよう・・・



これが、


彼女の意志じゃなくてなんだというのか・・・



・・・・それでも、

花子のベンツは、

ボクはビビッて買えなかった。



ボクは、


兄貴のベンツを買うことを決断したんだった。



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