2 / 21
異世界1
しおりを挟む
気が付くと草原に寝ていた。昼の様な明るさだが時間は何時だろう? すぐにバッグからタブレットを取り出し、時間を確認する。現在午前十時四十七分。
起きて周りを見渡すと、笑えるくらいに草しかない草原だった。さて、とりあえず道を探したいのだが、どの方角に道があるのか分からない。この世界じゃタブレットのマップ機能も使えないし、自分が向いてる方向が東西南北の何処かもわからない。と、その場でタブレットを操作してみると、地図と書かれたアイコンがあった。この世界の情報を全部インストールしてくれた神様に感謝! まさか地図情報までくれるとは! やるじゃん気が利くじゃん女神様!!
と思ったのはそのアイコンを開いて見るまでだった……。自分が何処にいるかも分らない、ただの地図帳だった…。まぁ確かに? この世界はインフラが整ってないからスマホやタブレットのマップ機能が使えないのはわかる。衛星とか基地局とかそー言う技術もないわけだし? そこはまぁ百歩譲ろう。だからと言って東西南北さえわからない草原に放り出すって、人として…、いや神様としてどうよ?
「何でこんなトコに放り出したのよ…。あの駄女神……。もう一度首捻ったろかい……」
仕方なく私は何処へともなく歩き出す。とりあえず眼前に木々がない方向へ。
数分歩いて、自分の身体に変化が起こってる事に気付いた。超能力が強化されてるっぽい。今までにない精神力の充実を感じる。二度目の落雷の影響なのか? もしかしたら今なら空飛べるんじゃね?と思い、試しにやってみた。そしたら三十メートルくらい浮いた。その高さで周りを見渡すと、道があるのは歩いていた方向と真逆だった。とりあえずゆっくりと地面に降りる。念動力で自分を持ち上げてると精神力の消耗がハンパない。これからの旅路に何があるかわからないので、精神力の消耗は極力避けよう。ティッシュくらいは自分の足で取りに行こう。と思う私であった。
十分ほど歩くと、上空から見えた道にでた。さてここでまた問題だ。私は右に行くべきかそれとも左に行くべきか? 地図帳は持ってるけど自分が何処に居るのかわからない。ここの地名も分からない。「この先〇〇村」との表示看板もない。だからと言って、さっきの様に上空から確認すると、残りの精神力を全部消耗する危険性もある。さて、どうしたもんか…?
その時私はふと思い出した。公立図書館で読んだ軍事関連の専門書の事を。人間と言うのはよっぽど訓練されていないと、無意識に右へ右へと行くらしい。
「ならこの場合は左か……」
私は左に向かって歩き出した。
歩き出して二時間、タブレットで時間を確認したら午後二時に迫っていた。だが行けども行けども道は続き、おまけに喉も渇いてきたので、ここいらで休憩を取りながら、この世界で水分を取る方法をタブレットで探した。何種類か見つかったが、この辺に生えているのはスイドウジュと呼ばれる大木ばかりだ。直径三十センチの幹の真ん中に一~二センチのパイプの様な管があり、そこを根っこから吸い上げた水が、樹木全体に水を行き渡らせてるらしい。その樹木から水分を補給するには、ドリルか鉈か斧が必要と書いてあった。
「困ったなぁ。持ってるのはタブレットとガラケーと参考書とノートと筆記用具だけだしなぁ……」
目の前に水を出してくれる木があるのに…。と思いながら辺りを見渡すと、石しか転がってなかった。この石を高速であの木にぶつけたら…、或いは……。
足元に転がっていた手頃な石を拾う。重さは二百グラムくらいだろうか? とりあえず掌に載せて超能力を使ってみる。
「発射」
一瞬で加速した石は、木に直撃する手前で音速を超えたっぽい。どどーんっと周辺の空気を震わせる轟音を立てて、目標であった直径約三十センチくらいのスイドウジュが根本から一メートルくらいの高さから折れた。そのとてつもない轟音に、辺りの鳥たちが一斉に逃げ出す。折れた途端に噴き出す水。驚きながらも慌てて駆け寄って喉を潤した。近くにいて音に失神した鳥たちが空から落ちてきていた…。自分の目もちょっと点になった…。
「あ~~…、びっくりしたぁ…」
二度目の落雷で、私の超能力ってこんなに強化されてるんだ。と改めて思う。これ対モンスターでも絶対通じるな…。かなりグロい結果になるだろうけど。まぁ私グロ平気だし。
そんな事を考えながら、また道を歩き出す。そうやって二十分ほど歩いてると、前から駆けてくる蹄の音がした。見ると手に手に槍や剣をもったマッチョで臭そうな四人の男達が馬に乗ってこっちに向かってくる。そして私を取り囲むように止まる。
「さっきこの近くですごい音がしたが、お前がやったのか?」
「違います。突然の落雷があって木が……」
怯えた演技で咄嗟にウソを言う私。
「空は思いっきり晴れて澄み渡ってるが…?」
「…………」ちょっと苦しかった?
その内の一人が「確認してくる」と言ってその場を離れた。
「怪しい奴だ…。お前は何者だ? どっから来た?」
馬上の一番年上で一番臭そうな男が、槍を私に向けて尋ねる。…コイツ首でももいだろか……。
「旅の者ですが、気付いたらこの道を歩いてました…。カガミ村と言う所の出身です……」
「カガミ村……、聞いた事のない村だな…。お前もしかして迷い人の類か?」
「…迷い人…?」
「ここ二十年ほどの間に、各地で起きてる奇妙な現象だ。旅をしていたらいきなり霧に包まれ、霧が腫れたら知らない土地に来ていたと言う……。そう言う者の事を迷い人と呼んでいる。お前もそんな霧の中を通って来たのか?」
その話に便乗しておこう。一から説明してもわかんねーだろーし…。
「そうです! 村を出て道を歩いていたら、いきなり濃霧に包まれまして、気が付いたらこの道に立ってました…」
精一杯の困った顔をして見せる私だが、正直自分にこんな演技力がある事に驚いてる。ガッコでもぼっちだったのに。もしかしたら、これが私の隠れた才能?
「おおーい! クロルさぁーんっ!!」
先ほど「確認してくる」と言ってた男がもう戻って来た。はえーなオイ。
「おお、どうだった?」
「それが…、どう見ても落雷の仕業とは思えないっス。落雷なら縦に裂けて派手に焦げてる筈なんですが、スイドウジュの木は真横から折れてたっス! 落雷の仕業とは思えないっス」
よく観察してやがんなこの野郎……。クロルと呼ばれた男が私に視線を向ける。
「…お前が魔法か何かで、何かしたんじゃないのか?」
「そんなっ! 私魔法なんて使えませんっ! それに見ての通り刃物や武器も持ってませんっ」
眉毛をハの字にして手を組んで懇願のポーズ。うーむ…、こんなベタな演技前世でもやった事ないぞ。
「とりあえず村まで連行するっ! 大人しく来てもらおう。後ろに乗れっ!」
クロルがそう言う。一番男臭そうなお前の後ろはまっぴらだ。なのでハッキリと言う。
「あ…、あの…、私男性の匂いがちょっと苦手で……。出来ればあちらの人の後ろに……」
と、遠慮がちの演技で、一番若そうな男を指名する。指差された男は途端に顔を真っ赤にする。てめーコクってもねーのにその反応ヤメロ!!
「な……っ!!」
「ぎゃははははっっ!!!」
「隊長ってば全身筋肉の塊だし…、わはははっ!!」
クロルは絶句し、他の二人は大爆笑。言っとくが、オメーら二人も似た様なモンだからな? 口には出さねーけど。指名された男はますます顔を真っ赤にしている。
「わっ、笑うな手前ぇらっ! くっそっ!! おいニールっ! お前がその女を乗せろっ!!」
「はっ…、はいっ!!」返事の声が裏返ってる。ヤメロよそんなDTなリアクション。何で処女の私がこんなに落ち着いてんだよっ!
「行くぞっ」と、準備が出来た私たちにクロルが言う。ニールの後ろに乗った私は、なるだけ身体をくっつけないように姿勢に注意していた。
馬に乗っているので正確な時間は分からないが、陽は傾きかけていた。そして、初めて乗った馬の乗り心地は最悪だった……。
起きて周りを見渡すと、笑えるくらいに草しかない草原だった。さて、とりあえず道を探したいのだが、どの方角に道があるのか分からない。この世界じゃタブレットのマップ機能も使えないし、自分が向いてる方向が東西南北の何処かもわからない。と、その場でタブレットを操作してみると、地図と書かれたアイコンがあった。この世界の情報を全部インストールしてくれた神様に感謝! まさか地図情報までくれるとは! やるじゃん気が利くじゃん女神様!!
と思ったのはそのアイコンを開いて見るまでだった……。自分が何処にいるかも分らない、ただの地図帳だった…。まぁ確かに? この世界はインフラが整ってないからスマホやタブレットのマップ機能が使えないのはわかる。衛星とか基地局とかそー言う技術もないわけだし? そこはまぁ百歩譲ろう。だからと言って東西南北さえわからない草原に放り出すって、人として…、いや神様としてどうよ?
「何でこんなトコに放り出したのよ…。あの駄女神……。もう一度首捻ったろかい……」
仕方なく私は何処へともなく歩き出す。とりあえず眼前に木々がない方向へ。
数分歩いて、自分の身体に変化が起こってる事に気付いた。超能力が強化されてるっぽい。今までにない精神力の充実を感じる。二度目の落雷の影響なのか? もしかしたら今なら空飛べるんじゃね?と思い、試しにやってみた。そしたら三十メートルくらい浮いた。その高さで周りを見渡すと、道があるのは歩いていた方向と真逆だった。とりあえずゆっくりと地面に降りる。念動力で自分を持ち上げてると精神力の消耗がハンパない。これからの旅路に何があるかわからないので、精神力の消耗は極力避けよう。ティッシュくらいは自分の足で取りに行こう。と思う私であった。
十分ほど歩くと、上空から見えた道にでた。さてここでまた問題だ。私は右に行くべきかそれとも左に行くべきか? 地図帳は持ってるけど自分が何処に居るのかわからない。ここの地名も分からない。「この先〇〇村」との表示看板もない。だからと言って、さっきの様に上空から確認すると、残りの精神力を全部消耗する危険性もある。さて、どうしたもんか…?
その時私はふと思い出した。公立図書館で読んだ軍事関連の専門書の事を。人間と言うのはよっぽど訓練されていないと、無意識に右へ右へと行くらしい。
「ならこの場合は左か……」
私は左に向かって歩き出した。
歩き出して二時間、タブレットで時間を確認したら午後二時に迫っていた。だが行けども行けども道は続き、おまけに喉も渇いてきたので、ここいらで休憩を取りながら、この世界で水分を取る方法をタブレットで探した。何種類か見つかったが、この辺に生えているのはスイドウジュと呼ばれる大木ばかりだ。直径三十センチの幹の真ん中に一~二センチのパイプの様な管があり、そこを根っこから吸い上げた水が、樹木全体に水を行き渡らせてるらしい。その樹木から水分を補給するには、ドリルか鉈か斧が必要と書いてあった。
「困ったなぁ。持ってるのはタブレットとガラケーと参考書とノートと筆記用具だけだしなぁ……」
目の前に水を出してくれる木があるのに…。と思いながら辺りを見渡すと、石しか転がってなかった。この石を高速であの木にぶつけたら…、或いは……。
足元に転がっていた手頃な石を拾う。重さは二百グラムくらいだろうか? とりあえず掌に載せて超能力を使ってみる。
「発射」
一瞬で加速した石は、木に直撃する手前で音速を超えたっぽい。どどーんっと周辺の空気を震わせる轟音を立てて、目標であった直径約三十センチくらいのスイドウジュが根本から一メートルくらいの高さから折れた。そのとてつもない轟音に、辺りの鳥たちが一斉に逃げ出す。折れた途端に噴き出す水。驚きながらも慌てて駆け寄って喉を潤した。近くにいて音に失神した鳥たちが空から落ちてきていた…。自分の目もちょっと点になった…。
「あ~~…、びっくりしたぁ…」
二度目の落雷で、私の超能力ってこんなに強化されてるんだ。と改めて思う。これ対モンスターでも絶対通じるな…。かなりグロい結果になるだろうけど。まぁ私グロ平気だし。
そんな事を考えながら、また道を歩き出す。そうやって二十分ほど歩いてると、前から駆けてくる蹄の音がした。見ると手に手に槍や剣をもったマッチョで臭そうな四人の男達が馬に乗ってこっちに向かってくる。そして私を取り囲むように止まる。
「さっきこの近くですごい音がしたが、お前がやったのか?」
「違います。突然の落雷があって木が……」
怯えた演技で咄嗟にウソを言う私。
「空は思いっきり晴れて澄み渡ってるが…?」
「…………」ちょっと苦しかった?
その内の一人が「確認してくる」と言ってその場を離れた。
「怪しい奴だ…。お前は何者だ? どっから来た?」
馬上の一番年上で一番臭そうな男が、槍を私に向けて尋ねる。…コイツ首でももいだろか……。
「旅の者ですが、気付いたらこの道を歩いてました…。カガミ村と言う所の出身です……」
「カガミ村……、聞いた事のない村だな…。お前もしかして迷い人の類か?」
「…迷い人…?」
「ここ二十年ほどの間に、各地で起きてる奇妙な現象だ。旅をしていたらいきなり霧に包まれ、霧が腫れたら知らない土地に来ていたと言う……。そう言う者の事を迷い人と呼んでいる。お前もそんな霧の中を通って来たのか?」
その話に便乗しておこう。一から説明してもわかんねーだろーし…。
「そうです! 村を出て道を歩いていたら、いきなり濃霧に包まれまして、気が付いたらこの道に立ってました…」
精一杯の困った顔をして見せる私だが、正直自分にこんな演技力がある事に驚いてる。ガッコでもぼっちだったのに。もしかしたら、これが私の隠れた才能?
「おおーい! クロルさぁーんっ!!」
先ほど「確認してくる」と言ってた男がもう戻って来た。はえーなオイ。
「おお、どうだった?」
「それが…、どう見ても落雷の仕業とは思えないっス。落雷なら縦に裂けて派手に焦げてる筈なんですが、スイドウジュの木は真横から折れてたっス! 落雷の仕業とは思えないっス」
よく観察してやがんなこの野郎……。クロルと呼ばれた男が私に視線を向ける。
「…お前が魔法か何かで、何かしたんじゃないのか?」
「そんなっ! 私魔法なんて使えませんっ! それに見ての通り刃物や武器も持ってませんっ」
眉毛をハの字にして手を組んで懇願のポーズ。うーむ…、こんなベタな演技前世でもやった事ないぞ。
「とりあえず村まで連行するっ! 大人しく来てもらおう。後ろに乗れっ!」
クロルがそう言う。一番男臭そうなお前の後ろはまっぴらだ。なのでハッキリと言う。
「あ…、あの…、私男性の匂いがちょっと苦手で……。出来ればあちらの人の後ろに……」
と、遠慮がちの演技で、一番若そうな男を指名する。指差された男は途端に顔を真っ赤にする。てめーコクってもねーのにその反応ヤメロ!!
「な……っ!!」
「ぎゃははははっっ!!!」
「隊長ってば全身筋肉の塊だし…、わはははっ!!」
クロルは絶句し、他の二人は大爆笑。言っとくが、オメーら二人も似た様なモンだからな? 口には出さねーけど。指名された男はますます顔を真っ赤にしている。
「わっ、笑うな手前ぇらっ! くっそっ!! おいニールっ! お前がその女を乗せろっ!!」
「はっ…、はいっ!!」返事の声が裏返ってる。ヤメロよそんなDTなリアクション。何で処女の私がこんなに落ち着いてんだよっ!
「行くぞっ」と、準備が出来た私たちにクロルが言う。ニールの後ろに乗った私は、なるだけ身体をくっつけないように姿勢に注意していた。
馬に乗っているので正確な時間は分からないが、陽は傾きかけていた。そして、初めて乗った馬の乗り心地は最悪だった……。
0
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
異世界でまったり村づくり ~追放された錬金術師、薬草と動物たちに囲まれて再出発します。いつの間にか辺境の村が聖地になっていた件~
たまごころ
ファンタジー
王都で役立たずと追放された中年の錬金術師リオネル。
たどり着いたのは、魔物に怯える小さな辺境の村だった。
薬草で傷を癒し、料理で笑顔を生み、動物たちと畑を耕す日々。
仲間と絆を育むうちに、村は次第に「奇跡の地」と呼ばれていく――。
剣も魔法も最強じゃない。けれど、誰かを癒す力が世界を変えていく。
ゆるやかな時間の中で少しずつ花開く、スロー成長の異世界物語。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる