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ギルド登録1
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あれから少しばかり寝れた。起きて時間を確かめると九時半頃だった。私はベッドから飛び起きてすぐに冒険者用の服に着替えた。昨日モニカ達の為に何が出来るのか? と言う事を考え続けた。結局具体的な答えは出なかったが、それでも今やれる事をやろうと言う結論に達した。私が何をすれば、モニカやサラさん、ジョゼさんやフィオさんが喜ぶかは分からない。だけど自分が今やれる事をやっていく内にその答えは見えてくるだろう。
部屋を出て颯爽と歩く。まだ少し顔が火照るけど、私はもう俯かない。私に優しくしてくれた人たちの期待に応えるために…。
階下へ降りると、食堂のカウンター内で忙しそうにしているモニカとその旦那さんがいた。宿泊客に朝食を出している。少し疲れた顔色だが、他の客にはそれを悟らせないように振舞ってる。十六で結婚して子供も一人いて、私より二つ年上なんだけど、こうして立派に店を切り盛りしている。そんなモニカの強さを私も見習いたい…。
「おはようカオルコ」と元気に挨拶してくるモニカ。私も「おはようモニカ」と返す。「昨日とは見違えるほどになったね!」と、音が聞こえてきそうなウィンクで言うモニカ。素敵なウィンクだなぁ……。二歳しか違わないのに、モニカは凄いなぁ…‥‥。私は一気に元気づけられた。いつか私も同じように誰かを元気づけてみたい……。
「朝ごはん、食べて行くでしょ?」とモニカ。私は「うん」と頷きながらカウンターに座る。すぐにモーニングのトーストとベーコンエッグが出てきた。それらを全部トーストに挟んでガブリと頬張る。自分に気合を入れる意味合いも込めて…。
「今日の予定は?」食器を片付けながら訊いてくるモニカ。
「冒険者ギルドで登録して、その後武器を買う……」食べ物を水で流し込んで答える私。昨晩の食事が遅かったので、それだけでお腹いっぱいになる。
「大丈夫なの? カオルコ」と、心底心配した顔で訊いてくるモニカ。まぁ、私の貧相な体格を見て心配してくれたのだろう……。
「あははっ…、大丈夫だよモニカ。私実はこう見えて結構やれる自信あるから」
「お姉ちゃんは心配よ?」……ついにお姉ちゃんになってしまったモニカ…。けどこんなお姉ちゃんなら私も嬉しい。
「大丈夫だよお姉ちゃん、妹を信じてっ!」とウィンクを付けて返す私。一瞬モニカの目が丸くなる。そして素敵な笑顔で「無茶はしないでね? 冒険者が無理そうだったら、この店で働いて貰うから」と返すモニカ。
「じゃあ、行ってきます。お姉ちゃん」「いってらっしゃい」と手をヒラヒラさせて送り出すモニカお姉ちゃん。
何だろう? この嘗てない気持ちの良さは。血が繋がってないのに本気で心配してくれる人がいると思うだけで、こんなにも気持ちは軽やかになる。それが嬉しくって、自然とスキップしたくなる。が、やっぱり恥ずかしいので自重する。けど昨日みたいに俯いて歩いたりはしない。私は顔を上げて颯爽と歩く。そして……、
「あのぅ……、冒険者ギルドってどこでしたっけ?」と、通行人に道を尋ねる私であった…。
------------------------------------
冒険者ギルドには一、初日に連れて行かれたあの一回くらいで、地図の描き写しでカンヅメだった時も一度も行った事がない。その上気持ち悪さと吐き気が重なって意識が朦朧としていたのだ。なので、言い訳がましいが、正確な場所はうろ覚えだったのだ。
頭に野菜籠を乗せたおばちゃんに道を訊いて、今私は冒険者ギルドの目の前に立っていた。ここまでの経緯が我ながらマヌケだとは思うが、私はギルドの前に居るのだ。
この建物の中には荒くれ共がいるっ! きっと私みたいなチンクシャな女は馬鹿にされたり絡まれたりするんだ……。だけどそれを乗り越えないと何も進まない。
それに、恐らく中にはクロルのおっさんやサラさんも居るだろう。その事実だけで勇気を奮い起こせるっ!
そして私はギルドの扉を開ける……。すると中は……、こっちが拍子抜けするくらいに穏やかな雰囲気だった。ギルドの職員が仕事をこなしているだけで、荒くれ冒険者は一人もいない…。ぼけーっと拍子抜けしてる私に、書類を抱えた亜人の職員が「本日は何の御用でしょうか?」と話しかけてくる。猫の亜人で尻尾を左右に振っている……。何でキュートなんだっ! あああっ! モフりてぇ……。
「あのー…?」と、ちょっと不審者を見るような眼つきでネコ職員が訊いてくる。その声にハッと我に返る私。「あ、あのぅ…、冒険者登録をしたいんですが……」と告げる。傍から見たら思いっきり挙動不審だな私……。
「…ハイ。ではあちらの窓口でどうぞ…」思いっきち不審者を見る目つきで言うネコ職員……。何故か私の全身に痺れるような快感が走る…。
気を取り直して窓口へ向かう。登録担当の職員も亜人だった。しかも今度はイヌ耳っ!! 初めてクロルのおっさんに連れてこられた時は、営業時間外だったのだろう。ギルドの職員とは一人も会ってない。っつか、何なんだここはっ! パラダイスなのかコンチクショウッ!!
「冒険者のご登録ですね、ではこちらの書類に必要事項を書いて下さい」
営業スマイルだろうが、笑顔で言われる私。あああっっもぉっ!! 理性が飛びそうだ…。今すぐ抱き着いてモフりてぇ……!!
フンフンと鼻で息しながら書類を書いてると、突然後ろから肩を叩かれる。ビクッとして振り向くと、ニッコリ顔のサラさんが立っていた。
「久しぶりだなぁ、カオルコ。会いたかったそ。あの地図の続きを……」「絶対に嫌ですっ!!!」サラさんが全部言い終わる前に、キッパリと断る私。私の肩に置かれたサラの手に力が入ってくる…。いだだだだっ!!!
------------------------------------
「冒険者登録に来たのか?」ギルマス室に通されてお茶を出される私。サラさんの開口一番の質問がコレだった。
「ええ…。そろそろお金の心配もしないといけないんで……」と答える私。
「しかし…、カオルコには冒険者は……」と言いながら私の全身を見るサラ。私もサラを見返す……。そして世の不公平を恨む。何その胸っ! 何そのお尻っ!! 余りにも不公平じゃないのっ!! お茶を飲みながら背の高いサラを恨めしそうに見上げる私。
「…そんな目で見るなよ」とサラ。私が何を羨んでるのかが解ってるらしい。
「カオルコのそんな細腕じゃ、使えるのは精々短剣くらいだぞ? それに見たところ、魔力も感じられないし……、本当にやっていけるのか?」心底心配した顔で訊いてくるサラ。
「大丈夫っ! 私には人に負けない得意な武器があるからっ!!」拳で胸を軽く叩いて言う私。
「得意な武器? 何だそれは?」訝し気な表情でサラ。
「ブーメランっ!!」腰に手を当てて立ち上がりながら胸を張る私。
「…………」ギルマス室は沈黙に包まれた……。
部屋を出て颯爽と歩く。まだ少し顔が火照るけど、私はもう俯かない。私に優しくしてくれた人たちの期待に応えるために…。
階下へ降りると、食堂のカウンター内で忙しそうにしているモニカとその旦那さんがいた。宿泊客に朝食を出している。少し疲れた顔色だが、他の客にはそれを悟らせないように振舞ってる。十六で結婚して子供も一人いて、私より二つ年上なんだけど、こうして立派に店を切り盛りしている。そんなモニカの強さを私も見習いたい…。
「おはようカオルコ」と元気に挨拶してくるモニカ。私も「おはようモニカ」と返す。「昨日とは見違えるほどになったね!」と、音が聞こえてきそうなウィンクで言うモニカ。素敵なウィンクだなぁ……。二歳しか違わないのに、モニカは凄いなぁ…‥‥。私は一気に元気づけられた。いつか私も同じように誰かを元気づけてみたい……。
「朝ごはん、食べて行くでしょ?」とモニカ。私は「うん」と頷きながらカウンターに座る。すぐにモーニングのトーストとベーコンエッグが出てきた。それらを全部トーストに挟んでガブリと頬張る。自分に気合を入れる意味合いも込めて…。
「今日の予定は?」食器を片付けながら訊いてくるモニカ。
「冒険者ギルドで登録して、その後武器を買う……」食べ物を水で流し込んで答える私。昨晩の食事が遅かったので、それだけでお腹いっぱいになる。
「大丈夫なの? カオルコ」と、心底心配した顔で訊いてくるモニカ。まぁ、私の貧相な体格を見て心配してくれたのだろう……。
「あははっ…、大丈夫だよモニカ。私実はこう見えて結構やれる自信あるから」
「お姉ちゃんは心配よ?」……ついにお姉ちゃんになってしまったモニカ…。けどこんなお姉ちゃんなら私も嬉しい。
「大丈夫だよお姉ちゃん、妹を信じてっ!」とウィンクを付けて返す私。一瞬モニカの目が丸くなる。そして素敵な笑顔で「無茶はしないでね? 冒険者が無理そうだったら、この店で働いて貰うから」と返すモニカ。
「じゃあ、行ってきます。お姉ちゃん」「いってらっしゃい」と手をヒラヒラさせて送り出すモニカお姉ちゃん。
何だろう? この嘗てない気持ちの良さは。血が繋がってないのに本気で心配してくれる人がいると思うだけで、こんなにも気持ちは軽やかになる。それが嬉しくって、自然とスキップしたくなる。が、やっぱり恥ずかしいので自重する。けど昨日みたいに俯いて歩いたりはしない。私は顔を上げて颯爽と歩く。そして……、
「あのぅ……、冒険者ギルドってどこでしたっけ?」と、通行人に道を尋ねる私であった…。
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冒険者ギルドには一、初日に連れて行かれたあの一回くらいで、地図の描き写しでカンヅメだった時も一度も行った事がない。その上気持ち悪さと吐き気が重なって意識が朦朧としていたのだ。なので、言い訳がましいが、正確な場所はうろ覚えだったのだ。
頭に野菜籠を乗せたおばちゃんに道を訊いて、今私は冒険者ギルドの目の前に立っていた。ここまでの経緯が我ながらマヌケだとは思うが、私はギルドの前に居るのだ。
この建物の中には荒くれ共がいるっ! きっと私みたいなチンクシャな女は馬鹿にされたり絡まれたりするんだ……。だけどそれを乗り越えないと何も進まない。
それに、恐らく中にはクロルのおっさんやサラさんも居るだろう。その事実だけで勇気を奮い起こせるっ!
そして私はギルドの扉を開ける……。すると中は……、こっちが拍子抜けするくらいに穏やかな雰囲気だった。ギルドの職員が仕事をこなしているだけで、荒くれ冒険者は一人もいない…。ぼけーっと拍子抜けしてる私に、書類を抱えた亜人の職員が「本日は何の御用でしょうか?」と話しかけてくる。猫の亜人で尻尾を左右に振っている……。何でキュートなんだっ! あああっ! モフりてぇ……。
「あのー…?」と、ちょっと不審者を見るような眼つきでネコ職員が訊いてくる。その声にハッと我に返る私。「あ、あのぅ…、冒険者登録をしたいんですが……」と告げる。傍から見たら思いっきり挙動不審だな私……。
「…ハイ。ではあちらの窓口でどうぞ…」思いっきち不審者を見る目つきで言うネコ職員……。何故か私の全身に痺れるような快感が走る…。
気を取り直して窓口へ向かう。登録担当の職員も亜人だった。しかも今度はイヌ耳っ!! 初めてクロルのおっさんに連れてこられた時は、営業時間外だったのだろう。ギルドの職員とは一人も会ってない。っつか、何なんだここはっ! パラダイスなのかコンチクショウッ!!
「冒険者のご登録ですね、ではこちらの書類に必要事項を書いて下さい」
営業スマイルだろうが、笑顔で言われる私。あああっっもぉっ!! 理性が飛びそうだ…。今すぐ抱き着いてモフりてぇ……!!
フンフンと鼻で息しながら書類を書いてると、突然後ろから肩を叩かれる。ビクッとして振り向くと、ニッコリ顔のサラさんが立っていた。
「久しぶりだなぁ、カオルコ。会いたかったそ。あの地図の続きを……」「絶対に嫌ですっ!!!」サラさんが全部言い終わる前に、キッパリと断る私。私の肩に置かれたサラの手に力が入ってくる…。いだだだだっ!!!
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「冒険者登録に来たのか?」ギルマス室に通されてお茶を出される私。サラさんの開口一番の質問がコレだった。
「ええ…。そろそろお金の心配もしないといけないんで……」と答える私。
「しかし…、カオルコには冒険者は……」と言いながら私の全身を見るサラ。私もサラを見返す……。そして世の不公平を恨む。何その胸っ! 何そのお尻っ!! 余りにも不公平じゃないのっ!! お茶を飲みながら背の高いサラを恨めしそうに見上げる私。
「…そんな目で見るなよ」とサラ。私が何を羨んでるのかが解ってるらしい。
「カオルコのそんな細腕じゃ、使えるのは精々短剣くらいだぞ? それに見たところ、魔力も感じられないし……、本当にやっていけるのか?」心底心配した顔で訊いてくるサラ。
「大丈夫っ! 私には人に負けない得意な武器があるからっ!!」拳で胸を軽く叩いて言う私。
「得意な武器? 何だそれは?」訝し気な表情でサラ。
「ブーメランっ!!」腰に手を当てて立ち上がりながら胸を張る私。
「…………」ギルマス室は沈黙に包まれた……。
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