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罪人を増やすために連帯責任制にして、1人の罪人から容赦なく父母や妻と子など一家全員捉えることもあった。民はさらに恐怖に怯える、けれども最も怖がっていたのは王の部下と兵士でした。王の命令は絶対服従しなければならない、例え間違っていようとも背けば罪人と同じにされ死罪にされる。彼らはどんなことであれ、王の命令を受けて笑いながら罪人達に刑罰を執行するのであった。
だけどそんな彼らが引いてしまうほど、王の残虐性はさらに増してゆく。罪人1人ずつに新たな拷問方法を試してみたり、惨たらしい処刑の仕方を面白く探していたが、中には殺害した罪人の乳児を王が共食いすることもあった。
だが日が経つにつれて従来の拷問と処刑方法に飽きを感じ始め、刺激が無くなり、興奮も薄くなって満足しなくなりだしたのである。
そこで王はアテナイの真鍮鋳物師であるペリロスをアクガラスへ呼んだ。ペリロスはアテナイの中でも黄銅の鋳物技術が優れていて名が売れた職人である。王はペリロスにこの世で最も残酷な処刑道具を作るように命じた。
ペリロスは王の期待に答えるように睡眠も休みもあまり取らず、何日何ヶ月も考えて開発に挑む。今までとは違う最新かつ恐ろしい処刑道具を作り歴史に名を残すのだと。
そしてついにその処刑道具をペリロスは完成させたのだった。
それは黄銅でできた雄牛の像であるが、中が空洞で人一人が入れる大きさになっており、胴体に扉がつけられてそこから人間を中へ入れさせるのだった。
中に人間を入れたら扉を閉め、その鍵をかければ完全に閉じ込めることができ、中は黒く暗い無の世界にいるようで徐々に恐怖を味わせられるのである。
そして雄牛の腹を火で焚いて焼くと、熱が雄牛全体に伝わって黄金色になり、空洞の中は高温で人間は炙り焼かれて燃えてゆくのです。
さらにこの雄牛の口は中での呼吸ができる仕組みであるから、すぐには死なずゆっくりと苦しく殺すことが可能で、頭部には楽器のような筒と栓が繋がっている。なので焼かれた人間の叫び声がまるで本物の牛のうなり声へと聞こえるのであります。
ペリロスは早速王の元へと行く。
黄銅の雄牛を王に献上させ説明すると王は大いに喜んだ。
素晴らしい、これはとてつもなく素晴らしいと。これが史上最大の処刑道具だと考えていくうちに王は今すぐにでも試したくなった。
そこで王はペリロスに試してみろと命令をする。ペリロスはその言葉の命令通りに雄牛の中へ入り調べだした。その時である。
王は扉を閉めて鍵をかけたのだ。
だけどそんな彼らが引いてしまうほど、王の残虐性はさらに増してゆく。罪人1人ずつに新たな拷問方法を試してみたり、惨たらしい処刑の仕方を面白く探していたが、中には殺害した罪人の乳児を王が共食いすることもあった。
だが日が経つにつれて従来の拷問と処刑方法に飽きを感じ始め、刺激が無くなり、興奮も薄くなって満足しなくなりだしたのである。
そこで王はアテナイの真鍮鋳物師であるペリロスをアクガラスへ呼んだ。ペリロスはアテナイの中でも黄銅の鋳物技術が優れていて名が売れた職人である。王はペリロスにこの世で最も残酷な処刑道具を作るように命じた。
ペリロスは王の期待に答えるように睡眠も休みもあまり取らず、何日何ヶ月も考えて開発に挑む。今までとは違う最新かつ恐ろしい処刑道具を作り歴史に名を残すのだと。
そしてついにその処刑道具をペリロスは完成させたのだった。
それは黄銅でできた雄牛の像であるが、中が空洞で人一人が入れる大きさになっており、胴体に扉がつけられてそこから人間を中へ入れさせるのだった。
中に人間を入れたら扉を閉め、その鍵をかければ完全に閉じ込めることができ、中は黒く暗い無の世界にいるようで徐々に恐怖を味わせられるのである。
そして雄牛の腹を火で焚いて焼くと、熱が雄牛全体に伝わって黄金色になり、空洞の中は高温で人間は炙り焼かれて燃えてゆくのです。
さらにこの雄牛の口は中での呼吸ができる仕組みであるから、すぐには死なずゆっくりと苦しく殺すことが可能で、頭部には楽器のような筒と栓が繋がっている。なので焼かれた人間の叫び声がまるで本物の牛のうなり声へと聞こえるのであります。
ペリロスは早速王の元へと行く。
黄銅の雄牛を王に献上させ説明すると王は大いに喜んだ。
素晴らしい、これはとてつもなく素晴らしいと。これが史上最大の処刑道具だと考えていくうちに王は今すぐにでも試したくなった。
そこで王はペリロスに試してみろと命令をする。ペリロスはその言葉の命令通りに雄牛の中へ入り調べだした。その時である。
王は扉を閉めて鍵をかけたのだ。
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