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トヨトミ①
世界最強の男
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周囲は真っ白な雪景色に包まれ、物音一つしない静寂が広がっていた。
そんな静寂の中、
「〇〇〇〇」
漆黒の服装をまとった男が、何かを呟くと、
突如として別世界から連れてきたかのような、巨大な門が目の前に現れ、
彼の行方を塞いでいた。
(いつもそうだよ。まあ、仕方が無い。これもいつもの事だったな。)
「あなたは現在、管理セクションにいます。すぐに立ち去ってください。」
「お前たちに、言われることなど何もない。アケロ!」
お互いの言葉が理解できないのか、
それとも、最初からお互いが聞いていないのか、
巨大な門の前に立っている男は、怒ったように命令し、
ゆっくりと手を前に突き出して、何かをしようとしていた。
「ビービービー。ビービービー。
警告。警告。管理セクションにいます。 管理セクションにいます。
これ以上このセクションにいると、敵対行動と見なし、対応を行います。
ビービービービー。
警告。警告。管理セクションにいます。 管理セクションにいます。」
「うるせえ。黙れ!さっさと開けろ!すぐに開けないのなら、ぶっ壊すぞ!
深淵の炎よ。我の前に集い、
我の道を阻むものを、全て焼き尽くせ。ファイヤー。。。」
本当に相手の言っていることがわからないのか、
それとも、最初から何も聞いていないのか、開かない門に向かって、
一段と怒ったように声を荒げて、魔法を発動し始めていた。
。
「ゴォオウウ。ゴォオオン。」
魔法が発動し始めて、
男のかざした手に炎が集まり、周囲を真っ白に照らし始めると、
「ビュウウゥビュイ。。危険。危険。ヒュイ。ヒュイヒュイイイ。。。」
まるで子供が、大人の一方的な暴力から身を守るために、
必死に許しを請おうと、泣いているような声が聞こえてきた。
(ああ、すまない。お前達も、俺と一緒だったな。)
「〇〇〇」
子供の泣く声で冷静になった男は、
魔法を発動するために、前に突き出していた手を下げ、
相手が理解できる言葉で話しかけていた。
「ピィイイーーーー。
認証しました。。ゴウン。。ゴウン。ゴウンゴウン。」
男の言葉が、本当に嬉しかったのか、
鳴き声が消えると同時に、素直に門が開いていた。
「今回こそ当たりだといいが。。。。まあ、ハズレだろうが。。。な。」
(最近は、あの子に流されているような気がするなぁああ。
はぁ。付き合いが長くなると、相手に似てくるってことかな。あはは。)
腐れ縁の顔を思い出しながら、ゆっくり開いている扉を見上げていた。
。
「ゴゴゴン。。ガコン。」
「ああ、ここだな。さあ、何か残っているといいが。。ライト。」
薄暗かった部屋の明かりがともり、煌びやかな光景が男を包み込んでいた。
。
男は、何度も通ったことのある場所を抜けて、
液体に満たされたカプセルが並んでいる場所に着くと、
すぐにその場所で、何かを探していた。
(違う?)(違う!)(そっか。)(おめでとう。)(良かったね。)
(うふふふふ。)(そっか。)(あはは。やったね。)(そっか、君も。)
男は、何も浮かんでいないカプセルを覗き込むと、
優しく喜びに満ちた顔で、旅立ったものに向かって祝福していた。
。
何もないカプセルを見ながら、言葉をかけて喜んでいたが、
「。。っ。」
なぜか欠片のようになったものが、浮かんでいるカプセルを見つけると、
男の表情が、凍りついたように変わっていた。
「アハッ。ハハハハ。やあ、おめでとう。君は選ばれた。選ばれたんだよ。
さあ。おめでとう。苦しみの世界へ。アハハハハ。キャハハハハ。
お前の繋がりが選んだ。望んだ。必死に願い、望んだ結果だ。
苦しみの世界へ、俺が戻してあげよう。アハッ。アハハハハハハハハ。」
言葉では喜んでいるように見えるが、とても苦しそうな表情で、
何かの形をした欠片に向かって、泣きながら呼びかけていた。
「ヒール。。」「コポ。。コポ。。」「リジェネ。。。」「。。。」
「ヒール。ヒール。ヒール。」「ドン。。起きろ。。ドンドン。」
本当に起きて欲しいのか、
本当は失敗して欲しいのか、よく分からない顔でカプセルを殴っていた。
「光。あなたの心に灯る光。灯す夢。貴方を求める人の旅。
まだ終わらない、人の旅。心に灯る光の為に、ヒール。」
(ああ、女神よぉお。全知全能の神よ。少しでいい。少しでいいから。
この命に慈悲を。この悲しい子に救いの手を。この悲しい心に灯火を。)
どちらを望んで願っているのか、
救いの手は何なのか、よく分からない複雑な顔で魔法を紡いでいた。
「君を待っている。待っている人が。頼む、少し。少しでいいから。。」
「ゴボボボ。。」「ヒール。ヒール。。ヒールゥゥウ。」
(悲しいね)(ああ、わかっている。わかっているさ。。でも、人は。。)
男の願いが届いた結果なのか、それとも、この人の願いなのか、
「ゴボボボボボボボ。。。」
浮いていたものに周りから何かが集まってきて、
集まる度に透き通った水が泡立ち、形が次第に浮かび上がってきた。
。
少しだけ塊が大きくなって。
「君の名前は?」「。。。。」
「君は誰?」「。。」
「君が誰なのか、教えてくれないか?」「。。。。。。。」
欠片が泡立ちながら集まり、小さな塊が次第に大きくなっていた。
その塊を見つめる男の顔は、
ついさっきまでの泣き顔が嘘だったように、
研究者がサンプルを観察しているような、薄ら笑いさえ浮かべていた。
。
また少し塊が大きくなって。
「あ。あ゙が。。」「さあ、おいで。」
「ががが。」「さあ、来るんだ。」
「ぐががが。」「君。。みえるだろ。あの光へ。そこへ飛び込むんだ。」
「ググがぁあ。」「見えるだろ。おいで。さあ、くるんだぁあ。」
「あ゙っ。びぃぎぎゃぁあああ。。」
「さあ、待っている。待っている。その人は、待っているんだああぁ。」
塊だったものが集まり、少しずつ人らしい形に変わっていた。
この時の男は、聖人や紳士といった風貌で、必死に人々に語りかけていた。
。
とうとう、塊が。
「いやあああ。ギヤかあああ。いやァあああ。来ないでぇええええ。」
「キュア。ブレッシング。ヒール。リジェネ。あと。。
フォース。ブレス。サニティ。うーん。。
リザレクション。。。。。ホーリーライト。」
「イタイイタイい。。イヤッイヤ イヤ!!!。ぎいたィィイいい。」
「ごめん。ごめん。ヒール。。」「ひぎやぁあああ。。いぎゃぁあ。」
ボコボコと泡立って濁っていた液体が、
徐々に塊に集まって消えていくと、
まともな神経では正視できないほど、
むき出しになった繊維に包まれた人形が、
絶叫を上げながら、カプセルの中でのたうち回っていた。
。
さっきまでの絶叫が嘘だったのか、それとも、今は息をしていないのか、
傷一つない綺麗な肌をした女が、カプセルに横たわっていた。
その女が目を覚ますと、
「んっ。。。あっ。。あなたは?」
どこか分からない場所で、異性に全裸を晒しているだけで、
何か叫ぶか、すぐに逃げ出しそうだが、
自分を見つめている優しそうな男に向かって、素直に聞いていた。
「僕かい? 僕はマイルズだよ。
ここに捜し物をしに来た冒険者さ。君は誰?」
上手く言えないが、相手に救われた事ぐらいは理解出来ていたので、
「〇です。ん?〇〇?あれ、私。。うん?〇デス。。〇だよ。〇〇だ。」
必死に聞かれたことに答えようとしたが、何故か答えられなかった。
「疲れているんだね。さあ、これを見て。ちゃんと、見てご覧。
さあ、この光を。。ゆっくりでいいから、見つめるんだよ。」
男がみている光景を思い出していると、
「温かい。。。とっても、この光。。知ってる。この光。ああ、これ。」
凄く心地よかったことを思い出し、
全身に幸福感が満たされていくのを感じていた。
「その先へ進みなさい。
そのまま、そのまま、まっすぐ先へ進むんだよ。。。。スリープ。」
「。。。」「テレポート。」
「。。。。コン。。。コン。」
(おかえり、地獄へ。苦しみの世界へようこそ。〇〇。)
。
何かを忘れていたのか、また同じ場所に漆黒の男は戻っていた。
「あはは、君もだね。君も僕と一緒さ、さあ女神が求める世界へ。
さあ、一緒に歩もう。これからは、命を掛けてね。アハハハハハ。」
さっきとは違い、確実に嬉しそうな顔で笑っていた。
「さあ、次は君だ。アウェイクン。アシッド・クラウド。」
。
さっきまでの心地いい最高の気分から、
「げぼ。。くっせえなああぁああ。俺様誕生。。げぼげごげぇぇええ。
はあはあ。さあ、オタカラ。。ペタペタ。。エッ。ぷるん。。アハハハ。」
(もしかして。。。アハハハハハ。。よし、誰か。。いない。よーっし。
侵入成功。オタカラ。。。アハハハ。よし確認。あるゾ。よっしゃー。)
身体を満たしていた液体が、色々な場所から逆流していたが、
身体を触って確認すると、アレがあったので安心していた。
「さあ。。。。。。ガツン。。いたっ。。ふうふう。。。。」
(魔法?魔法は?)
(よおおっし、敵はいないぞ。確認完了。)
(薄暗いから、光の魔法でも唱えたら?)
(危ない、そんな事で敵が来たらどうするんだ。)
(最強なのにィい?)
(最強だから無駄な戦闘はしないし、情けをかけるのは最強の証だ!)
(フゥうん。そうなんだァああ。)
「ゴン。。。ひーっひっひ。。ふぅぅうぅう。」
(あのぉぉ。。本当に大丈夫ぅう?)
(こ。。これは、敵をあぶりだすために、わっ。。わざとだ!)
(あのぉぉお。ほんとう?)
(よし、お。お前に命令だ。俺の。おっ。。おれのだなぁあ。)
(わかった。。フルチンじゃ落ち着かないよね。アハハハ。)
(うるっさいいぃい!)
(あっちいって、こっちいって。。そうして、ぐるっと回って、後ろ。)
「ガツン。。ひーっひっひいい。。こっちだな。。ドン。いってえええ。」
微かな明かりが点灯しているので、
訓練を受けている男なら、周囲も見えるはずだが、
なぜか障害物のある方向へ歩き出し、突起物に身体をぶつけていた。
。
何かに当たっている男を、見ているのも飽きたので、
(そうそっち、そっちだから。適当に拾って。)(ありがとう。友よ。)
「フウフウ。やっヤツらも。。俺に恐れて。。。ガチャン。。あったァ。」
あの男達には、特に興味など無かったのだろう。
部屋の隅に、男の装備品が乱暴に積まれていた。
「スルスル。カチャン。。カチャカチャ。コレは。。。
ああ、こっちだな。ああ。コレも。よし、これだな。」
。
「ふうぅうう。。俺様。爆誕。コレで最強だァあああ。。」
(じゃあ、光りをつけてくれない?よく見えないし、危ないよ?)
(あ。。あぶないから、だっだめだ。ぜったいに、だめだぞ。ダメだ。)
薄暗い場所で着替えていたのだから、
最初から見えていたように感じるが、全ての装備品を付けて安心していた。
「おったから。。おたから。。。なーにがあるかなぁぁぁあ。」
(暗くてもいいけど。。。あっ。。。)
「キラキラ。」(この光る。。これでいいか?)
「ザク。ガリガリ。ゴリゴリ。」(この変なやつでも?。。これかなぁ。)
「チャプン。」(この液体もいいの?さすがに、飲める?美味いとか?)
「バリバリ。」(薄いけど、これは紙か?包むとか?)
「ミシ。。ミシミシ。ビシィイ。」(うーん、これ?)
「バチバチ。ビシィイ。」(うーん、見た事ないなぁ。)
目が慣れて来たからか、それとも装備品の中に何かがあったのか、
周りに見えるもので、自分が破壊できそうな物を適当に壊していた。
。
「ポイ。ビキビキイィ。。アハハハハハ。光らないなぁ。
コッチか。バチン。。ギィイイ。フゥーん。ガリガリ。」
周りに見えるもので壊れそうな物を、破壊?接収?検品?盗んでいると、
「ビィイイイイイイ。。ビィイイイイイ。。〇〇〇〇。
ビィイイイイ。。。〇。。△。。」
けたたましい、何か大きな音が部屋を満たしていた。
「おっ。。。やっとか。俺様の脅威がわかったか。
あははは。だが遅かったなぁあ。アハハハハハ。」
「ビィビィ。。ビィイイイイ。」「お。俺は。。ヒィイ。」
「ビィイイイイイ。。〇〇〇〇。。ビィイイイイ。。。〇。。△。。」
「おらぁあああ。こいよこいったら。。
おれさま、さいきょぉおおおおおおお。
さあ、俺が。こ。こわいかぁあ。こっこ、わいんののおかあ゙あぁあ。」
自分が何をしていても、何も変化しないことに焦りを感じ、
必死に声を出して、不安を抑えようとしていた。
「ビィイイイ。。○○○○○。○○○○。○○○。○○。ビィイイイ。」
「おらぁぁああああ。ごおおいい。さあ、こいよぉおおおお。」
「ビィイイイ。。○○○○○。○○○○。○○○。○○。ビィイイイ。」
(減ってる?そういえば。。規則的に変化している。。のかなァ?)
「そろそろ、死ぬよ?」
マイルズが幸福感に包まれていた時に、
聞こえていた声が、突然語りかけてきた。
「おっ。。」「早くにげな。」
「おお。。神様。」「はやくしろ!」
「おおぉおお。神よぉおお。」「ニゲロよ。」
「ガンガン。神よぉお。」「にげろよぉお。」
「ガサガサ。。どうぞ。。これを。お納めください。」
盗んで袋に入れていたものを取り出し、
相手の声がする方向へ、積み上げていた。
「はぁあ゙あ゙?」
もちろん、神と呼ばれた男が欲しいはずもなく、
不機嫌そうに返事をしていた。
「こんなものなど。じゃあ、何を捧げれば?」「だから逃げろって。」
「神よぉおお。何をお望みですか?」「なんでもいい。ダカラ逃げろ!」
「ガサガサ。さあ、奥ゆかしい神様。」
「お約束は、イ。ラ。ナイ!」
さすがに、お約束が三回というのも付き合っていられないので、
力強く拒否していた。
「では、何を?」「もういいや。メシでいい。メシをおさめろ!」
「なっ。。なあんという慈悲深い神だぁあああ。」
「生き残って、ちゃんとメシだよ。さっさと逃げろって!」
「おぉおお。。これで、俺も神の伝道者。神の使徒。ありがたやぁああ。」
「はぁあぁあああ?まあ、もういいから、さっさと逃げろよ。」
。
「ビィイイイ。。○○○○○。○○○○。○○○。○○。ビィイイイ。」
もちろん、望みを叶えてもらっていないので、男はまだ逃げていなかった。
「そ。。それで、神よ。。我に祝福。。使徒へのしゅく。。」「ポン。」
「かみぃいいい。」「ボン。。ドドドン。。」
「使徒への祝福を。忘れていませんか?」「ガガガゴン。グラグラ。」
「強大な力トカァア。権力。。あっ。。お金。。女でもぉお。」
「ガゴゴン。ボンボンボン。」「若ければ、なんでもいいからぁあ。」
「ビィイイイ。。○○○○○。○○○○。○○○。○○。ビィイイイ。」
。。。。。
昨日は大変な目にあったマイルズも、
役目を終えたので、素直に馬車に乗って帰っていた。
「ガラ。。。ガラガラ。ガコン。。ガラ。。ガラガラ。」
(監視かぁああ。ハァァアア。俺が出来るのか?あんな、バケモノ。)
昨日は、必死に遺跡から脱出して疲れ果てたマイルズは、
走ることもできずに、ゆっくりと歩いて街に戻ると、
なぜか同僚からお礼を言われたり、娘にまで言われて戸惑っていた。
娘など、顔を涙でグチャグチャにして強く抱きしめて来たので、
少し小ぶりだが、十分に柔らかい胸の感触が嬉しかったが、
「(抱いて。。ハアハア。。マイルズ様。抱いて。お願い、マイルズ様。
ハアハア。お願い、マイルズ様。わたしを食べて。グイ。早くぅう。)」
明らかに夜の行為まで、誘ってくる言葉を囁いてきたので、
神様に会ってから、全てがいい方向に進んでいるようで喜んでいた。
その後は。。。まあ、男ですし。。同僚の娘ってのも抵抗?寝取り?
知り合いのを、好きに出来るって興奮しますよねぇええ。
もちろん、若いですし。疲れマラは、ビクビク反応していますからね。
抱いていいって言われたのを思い出して、部屋を離れに変えてもらったら、
何故か夜中に、オプションサービスが来たんですよ。
もちろん、素直に楽しんじゃいましたぁあああ。
まあ、色々あった内容に関しては。。割愛します。
(はぁあああ、最高だったなぁあ。
出来れば、もう一泊。もっと。。街に骨を埋める?宿屋をつぐ?
アイツを、おとぅ。。いや、むり。無理無理。やっぱり、無理だよ。
ああ、神よ。ありがとう。神の啓示は一生忘れませぇええん。)
「ガタガタ。。ガタガタ。ふぅぅぅ。」
(遺跡は。。ハァァアア。。エリカかぁぁああ。山が壊れたぞ。
たぶん、あの女がだなぁぁあ。山を崩すって何?
遺跡も吹っ飛ばす魔法使いって、なによ。ハァアア。)
ギルド最強の魔導士。遺跡を壊すデストロイヤー。
淫乱痴女。露出狂いの変態。
色々と噂も聞いていた。
だが、その事全てが本当で、たぶんそれさえも、
本当は違っていると、何度も思い出していた。
美人。。。まあ。そうだな。
最強。。。アハハハ。笑うしかないなぁあ。
淫乱。。。あれは、いいよなぁぁああ。男の夢?男の天敵?
変態。。。ウフフフ。キャハハハハ。ダヨナァア。
そんな男の前に、またエリカが嬉しそうに手を振って来た。
世界最強の男
そんな静寂の中、
「〇〇〇〇」
漆黒の服装をまとった男が、何かを呟くと、
突如として別世界から連れてきたかのような、巨大な門が目の前に現れ、
彼の行方を塞いでいた。
(いつもそうだよ。まあ、仕方が無い。これもいつもの事だったな。)
「あなたは現在、管理セクションにいます。すぐに立ち去ってください。」
「お前たちに、言われることなど何もない。アケロ!」
お互いの言葉が理解できないのか、
それとも、最初からお互いが聞いていないのか、
巨大な門の前に立っている男は、怒ったように命令し、
ゆっくりと手を前に突き出して、何かをしようとしていた。
「ビービービー。ビービービー。
警告。警告。管理セクションにいます。 管理セクションにいます。
これ以上このセクションにいると、敵対行動と見なし、対応を行います。
ビービービービー。
警告。警告。管理セクションにいます。 管理セクションにいます。」
「うるせえ。黙れ!さっさと開けろ!すぐに開けないのなら、ぶっ壊すぞ!
深淵の炎よ。我の前に集い、
我の道を阻むものを、全て焼き尽くせ。ファイヤー。。。」
本当に相手の言っていることがわからないのか、
それとも、最初から何も聞いていないのか、開かない門に向かって、
一段と怒ったように声を荒げて、魔法を発動し始めていた。
。
「ゴォオウウ。ゴォオオン。」
魔法が発動し始めて、
男のかざした手に炎が集まり、周囲を真っ白に照らし始めると、
「ビュウウゥビュイ。。危険。危険。ヒュイ。ヒュイヒュイイイ。。。」
まるで子供が、大人の一方的な暴力から身を守るために、
必死に許しを請おうと、泣いているような声が聞こえてきた。
(ああ、すまない。お前達も、俺と一緒だったな。)
「〇〇〇」
子供の泣く声で冷静になった男は、
魔法を発動するために、前に突き出していた手を下げ、
相手が理解できる言葉で話しかけていた。
「ピィイイーーーー。
認証しました。。ゴウン。。ゴウン。ゴウンゴウン。」
男の言葉が、本当に嬉しかったのか、
鳴き声が消えると同時に、素直に門が開いていた。
「今回こそ当たりだといいが。。。。まあ、ハズレだろうが。。。な。」
(最近は、あの子に流されているような気がするなぁああ。
はぁ。付き合いが長くなると、相手に似てくるってことかな。あはは。)
腐れ縁の顔を思い出しながら、ゆっくり開いている扉を見上げていた。
。
「ゴゴゴン。。ガコン。」
「ああ、ここだな。さあ、何か残っているといいが。。ライト。」
薄暗かった部屋の明かりがともり、煌びやかな光景が男を包み込んでいた。
。
男は、何度も通ったことのある場所を抜けて、
液体に満たされたカプセルが並んでいる場所に着くと、
すぐにその場所で、何かを探していた。
(違う?)(違う!)(そっか。)(おめでとう。)(良かったね。)
(うふふふふ。)(そっか。)(あはは。やったね。)(そっか、君も。)
男は、何も浮かんでいないカプセルを覗き込むと、
優しく喜びに満ちた顔で、旅立ったものに向かって祝福していた。
。
何もないカプセルを見ながら、言葉をかけて喜んでいたが、
「。。っ。」
なぜか欠片のようになったものが、浮かんでいるカプセルを見つけると、
男の表情が、凍りついたように変わっていた。
「アハッ。ハハハハ。やあ、おめでとう。君は選ばれた。選ばれたんだよ。
さあ。おめでとう。苦しみの世界へ。アハハハハ。キャハハハハ。
お前の繋がりが選んだ。望んだ。必死に願い、望んだ結果だ。
苦しみの世界へ、俺が戻してあげよう。アハッ。アハハハハハハハハ。」
言葉では喜んでいるように見えるが、とても苦しそうな表情で、
何かの形をした欠片に向かって、泣きながら呼びかけていた。
「ヒール。。」「コポ。。コポ。。」「リジェネ。。。」「。。。」
「ヒール。ヒール。ヒール。」「ドン。。起きろ。。ドンドン。」
本当に起きて欲しいのか、
本当は失敗して欲しいのか、よく分からない顔でカプセルを殴っていた。
「光。あなたの心に灯る光。灯す夢。貴方を求める人の旅。
まだ終わらない、人の旅。心に灯る光の為に、ヒール。」
(ああ、女神よぉお。全知全能の神よ。少しでいい。少しでいいから。
この命に慈悲を。この悲しい子に救いの手を。この悲しい心に灯火を。)
どちらを望んで願っているのか、
救いの手は何なのか、よく分からない複雑な顔で魔法を紡いでいた。
「君を待っている。待っている人が。頼む、少し。少しでいいから。。」
「ゴボボボ。。」「ヒール。ヒール。。ヒールゥゥウ。」
(悲しいね)(ああ、わかっている。わかっているさ。。でも、人は。。)
男の願いが届いた結果なのか、それとも、この人の願いなのか、
「ゴボボボボボボボ。。。」
浮いていたものに周りから何かが集まってきて、
集まる度に透き通った水が泡立ち、形が次第に浮かび上がってきた。
。
少しだけ塊が大きくなって。
「君の名前は?」「。。。。」
「君は誰?」「。。」
「君が誰なのか、教えてくれないか?」「。。。。。。。」
欠片が泡立ちながら集まり、小さな塊が次第に大きくなっていた。
その塊を見つめる男の顔は、
ついさっきまでの泣き顔が嘘だったように、
研究者がサンプルを観察しているような、薄ら笑いさえ浮かべていた。
。
また少し塊が大きくなって。
「あ。あ゙が。。」「さあ、おいで。」
「ががが。」「さあ、来るんだ。」
「ぐががが。」「君。。みえるだろ。あの光へ。そこへ飛び込むんだ。」
「ググがぁあ。」「見えるだろ。おいで。さあ、くるんだぁあ。」
「あ゙っ。びぃぎぎゃぁあああ。。」
「さあ、待っている。待っている。その人は、待っているんだああぁ。」
塊だったものが集まり、少しずつ人らしい形に変わっていた。
この時の男は、聖人や紳士といった風貌で、必死に人々に語りかけていた。
。
とうとう、塊が。
「いやあああ。ギヤかあああ。いやァあああ。来ないでぇええええ。」
「キュア。ブレッシング。ヒール。リジェネ。あと。。
フォース。ブレス。サニティ。うーん。。
リザレクション。。。。。ホーリーライト。」
「イタイイタイい。。イヤッイヤ イヤ!!!。ぎいたィィイいい。」
「ごめん。ごめん。ヒール。。」「ひぎやぁあああ。。いぎゃぁあ。」
ボコボコと泡立って濁っていた液体が、
徐々に塊に集まって消えていくと、
まともな神経では正視できないほど、
むき出しになった繊維に包まれた人形が、
絶叫を上げながら、カプセルの中でのたうち回っていた。
。
さっきまでの絶叫が嘘だったのか、それとも、今は息をしていないのか、
傷一つない綺麗な肌をした女が、カプセルに横たわっていた。
その女が目を覚ますと、
「んっ。。。あっ。。あなたは?」
どこか分からない場所で、異性に全裸を晒しているだけで、
何か叫ぶか、すぐに逃げ出しそうだが、
自分を見つめている優しそうな男に向かって、素直に聞いていた。
「僕かい? 僕はマイルズだよ。
ここに捜し物をしに来た冒険者さ。君は誰?」
上手く言えないが、相手に救われた事ぐらいは理解出来ていたので、
「〇です。ん?〇〇?あれ、私。。うん?〇デス。。〇だよ。〇〇だ。」
必死に聞かれたことに答えようとしたが、何故か答えられなかった。
「疲れているんだね。さあ、これを見て。ちゃんと、見てご覧。
さあ、この光を。。ゆっくりでいいから、見つめるんだよ。」
男がみている光景を思い出していると、
「温かい。。。とっても、この光。。知ってる。この光。ああ、これ。」
凄く心地よかったことを思い出し、
全身に幸福感が満たされていくのを感じていた。
「その先へ進みなさい。
そのまま、そのまま、まっすぐ先へ進むんだよ。。。。スリープ。」
「。。。」「テレポート。」
「。。。。コン。。。コン。」
(おかえり、地獄へ。苦しみの世界へようこそ。〇〇。)
。
何かを忘れていたのか、また同じ場所に漆黒の男は戻っていた。
「あはは、君もだね。君も僕と一緒さ、さあ女神が求める世界へ。
さあ、一緒に歩もう。これからは、命を掛けてね。アハハハハハ。」
さっきとは違い、確実に嬉しそうな顔で笑っていた。
「さあ、次は君だ。アウェイクン。アシッド・クラウド。」
。
さっきまでの心地いい最高の気分から、
「げぼ。。くっせえなああぁああ。俺様誕生。。げぼげごげぇぇええ。
はあはあ。さあ、オタカラ。。ペタペタ。。エッ。ぷるん。。アハハハ。」
(もしかして。。。アハハハハハ。。よし、誰か。。いない。よーっし。
侵入成功。オタカラ。。。アハハハ。よし確認。あるゾ。よっしゃー。)
身体を満たしていた液体が、色々な場所から逆流していたが、
身体を触って確認すると、アレがあったので安心していた。
「さあ。。。。。。ガツン。。いたっ。。ふうふう。。。。」
(魔法?魔法は?)
(よおおっし、敵はいないぞ。確認完了。)
(薄暗いから、光の魔法でも唱えたら?)
(危ない、そんな事で敵が来たらどうするんだ。)
(最強なのにィい?)
(最強だから無駄な戦闘はしないし、情けをかけるのは最強の証だ!)
(フゥうん。そうなんだァああ。)
「ゴン。。。ひーっひっひ。。ふぅぅうぅう。」
(あのぉぉ。。本当に大丈夫ぅう?)
(こ。。これは、敵をあぶりだすために、わっ。。わざとだ!)
(あのぉぉお。ほんとう?)
(よし、お。お前に命令だ。俺の。おっ。。おれのだなぁあ。)
(わかった。。フルチンじゃ落ち着かないよね。アハハハ。)
(うるっさいいぃい!)
(あっちいって、こっちいって。。そうして、ぐるっと回って、後ろ。)
「ガツン。。ひーっひっひいい。。こっちだな。。ドン。いってえええ。」
微かな明かりが点灯しているので、
訓練を受けている男なら、周囲も見えるはずだが、
なぜか障害物のある方向へ歩き出し、突起物に身体をぶつけていた。
。
何かに当たっている男を、見ているのも飽きたので、
(そうそっち、そっちだから。適当に拾って。)(ありがとう。友よ。)
「フウフウ。やっヤツらも。。俺に恐れて。。。ガチャン。。あったァ。」
あの男達には、特に興味など無かったのだろう。
部屋の隅に、男の装備品が乱暴に積まれていた。
「スルスル。カチャン。。カチャカチャ。コレは。。。
ああ、こっちだな。ああ。コレも。よし、これだな。」
。
「ふうぅうう。。俺様。爆誕。コレで最強だァあああ。。」
(じゃあ、光りをつけてくれない?よく見えないし、危ないよ?)
(あ。。あぶないから、だっだめだ。ぜったいに、だめだぞ。ダメだ。)
薄暗い場所で着替えていたのだから、
最初から見えていたように感じるが、全ての装備品を付けて安心していた。
「おったから。。おたから。。。なーにがあるかなぁぁぁあ。」
(暗くてもいいけど。。。あっ。。。)
「キラキラ。」(この光る。。これでいいか?)
「ザク。ガリガリ。ゴリゴリ。」(この変なやつでも?。。これかなぁ。)
「チャプン。」(この液体もいいの?さすがに、飲める?美味いとか?)
「バリバリ。」(薄いけど、これは紙か?包むとか?)
「ミシ。。ミシミシ。ビシィイ。」(うーん、これ?)
「バチバチ。ビシィイ。」(うーん、見た事ないなぁ。)
目が慣れて来たからか、それとも装備品の中に何かがあったのか、
周りに見えるもので、自分が破壊できそうな物を適当に壊していた。
。
「ポイ。ビキビキイィ。。アハハハハハ。光らないなぁ。
コッチか。バチン。。ギィイイ。フゥーん。ガリガリ。」
周りに見えるもので壊れそうな物を、破壊?接収?検品?盗んでいると、
「ビィイイイイイイ。。ビィイイイイイ。。〇〇〇〇。
ビィイイイイ。。。〇。。△。。」
けたたましい、何か大きな音が部屋を満たしていた。
「おっ。。。やっとか。俺様の脅威がわかったか。
あははは。だが遅かったなぁあ。アハハハハハ。」
「ビィビィ。。ビィイイイイ。」「お。俺は。。ヒィイ。」
「ビィイイイイイ。。〇〇〇〇。。ビィイイイイ。。。〇。。△。。」
「おらぁあああ。こいよこいったら。。
おれさま、さいきょぉおおおおおおお。
さあ、俺が。こ。こわいかぁあ。こっこ、わいんののおかあ゙あぁあ。」
自分が何をしていても、何も変化しないことに焦りを感じ、
必死に声を出して、不安を抑えようとしていた。
「ビィイイイ。。○○○○○。○○○○。○○○。○○。ビィイイイ。」
「おらぁぁああああ。ごおおいい。さあ、こいよぉおおおお。」
「ビィイイイ。。○○○○○。○○○○。○○○。○○。ビィイイイ。」
(減ってる?そういえば。。規則的に変化している。。のかなァ?)
「そろそろ、死ぬよ?」
マイルズが幸福感に包まれていた時に、
聞こえていた声が、突然語りかけてきた。
「おっ。。」「早くにげな。」
「おお。。神様。」「はやくしろ!」
「おおぉおお。神よぉおお。」「ニゲロよ。」
「ガンガン。神よぉお。」「にげろよぉお。」
「ガサガサ。。どうぞ。。これを。お納めください。」
盗んで袋に入れていたものを取り出し、
相手の声がする方向へ、積み上げていた。
「はぁあ゙あ゙?」
もちろん、神と呼ばれた男が欲しいはずもなく、
不機嫌そうに返事をしていた。
「こんなものなど。じゃあ、何を捧げれば?」「だから逃げろって。」
「神よぉおお。何をお望みですか?」「なんでもいい。ダカラ逃げろ!」
「ガサガサ。さあ、奥ゆかしい神様。」
「お約束は、イ。ラ。ナイ!」
さすがに、お約束が三回というのも付き合っていられないので、
力強く拒否していた。
「では、何を?」「もういいや。メシでいい。メシをおさめろ!」
「なっ。。なあんという慈悲深い神だぁあああ。」
「生き残って、ちゃんとメシだよ。さっさと逃げろって!」
「おぉおお。。これで、俺も神の伝道者。神の使徒。ありがたやぁああ。」
「はぁあぁあああ?まあ、もういいから、さっさと逃げろよ。」
。
「ビィイイイ。。○○○○○。○○○○。○○○。○○。ビィイイイ。」
もちろん、望みを叶えてもらっていないので、男はまだ逃げていなかった。
「そ。。それで、神よ。。我に祝福。。使徒へのしゅく。。」「ポン。」
「かみぃいいい。」「ボン。。ドドドン。。」
「使徒への祝福を。忘れていませんか?」「ガガガゴン。グラグラ。」
「強大な力トカァア。権力。。あっ。。お金。。女でもぉお。」
「ガゴゴン。ボンボンボン。」「若ければ、なんでもいいからぁあ。」
「ビィイイイ。。○○○○○。○○○○。○○○。○○。ビィイイイ。」
。。。。。
昨日は大変な目にあったマイルズも、
役目を終えたので、素直に馬車に乗って帰っていた。
「ガラ。。。ガラガラ。ガコン。。ガラ。。ガラガラ。」
(監視かぁああ。ハァァアア。俺が出来るのか?あんな、バケモノ。)
昨日は、必死に遺跡から脱出して疲れ果てたマイルズは、
走ることもできずに、ゆっくりと歩いて街に戻ると、
なぜか同僚からお礼を言われたり、娘にまで言われて戸惑っていた。
娘など、顔を涙でグチャグチャにして強く抱きしめて来たので、
少し小ぶりだが、十分に柔らかい胸の感触が嬉しかったが、
「(抱いて。。ハアハア。。マイルズ様。抱いて。お願い、マイルズ様。
ハアハア。お願い、マイルズ様。わたしを食べて。グイ。早くぅう。)」
明らかに夜の行為まで、誘ってくる言葉を囁いてきたので、
神様に会ってから、全てがいい方向に進んでいるようで喜んでいた。
その後は。。。まあ、男ですし。。同僚の娘ってのも抵抗?寝取り?
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もちろん、若いですし。疲れマラは、ビクビク反応していますからね。
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何故か夜中に、オプションサービスが来たんですよ。
もちろん、素直に楽しんじゃいましたぁあああ。
まあ、色々あった内容に関しては。。割愛します。
(はぁあああ、最高だったなぁあ。
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ああ、神よ。ありがとう。神の啓示は一生忘れませぇええん。)
「ガタガタ。。ガタガタ。ふぅぅぅ。」
(遺跡は。。ハァァアア。。エリカかぁぁああ。山が壊れたぞ。
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