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月天宮のフルムーン
第17話 もう少し優しく溶かされたい。強引すぎて・・・。
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ひっかかって小指の先についた傷ほど後々にまで痛みが残るものだとわかっちゃいない天慶さま。
「も、やあ」はあ、はあ・・・。
「ふふ。体の方は素直なのに」
熱気を帯びた愛撫をまったく緩める気のなさそうな天慶さま。
身体能力のわりにしなやかで線の細いキレイな体をご堪能?
「ふっ。なんで・・・」そんなに一方的に。
もう、甘い息遣いに溶かされて・・・。
「ふっ颯太・・・。」
ぐっ。
溶かされてぐちゃぐちゃになってるソコに侵入されると、
「あっ」
快楽を求めてもう、
「んっはあ!」
どうでもよくなってしまふ。
「はあ。だ、だめ」
もうもう。
「んくっ。」
イッちゃ・・・う!
いつも心も身体もねじ伏せられて。
幾度となく甘く溶かされた時間の後の。
でもまだ離してくれない天慶さまの大きすぎる腕の中で・・・。
ふとまた、頭を擡げる不信感。
大きくて、大きすぎる天慶さま。
天慶さまに逆らおうとは思ってないけど。
だって、抗っても天慶さまには・・・。逆らえなくて。
怖くて。
違う。天慶さまが怖いんじゃない。
天慶さまの庇護から・・・。
『責任はオレが背負ってる』
そう。
天慶さまの大きな力に守られてるからこうして安穏としていられる。
天慶さまの大きな腕の中からでてしまったら明日をもしれぬ厳しい世の中に放り出されることもちゃんと知ってる。
嵐山にいた時。
天慶さまのところの颯太。
として異形のものも蟲達もオレを分相応に扱っていた。
でもここでは・・・。
ただの『颯太くん』としてみんな接してくれてるようで。
オレを個人、として認めてくれてるようで。
そうじゃないかもしれない。
やっぱりオレは天慶さまのいわく付きの世話係だから・・・。
颯太の心に渦巻く『劣等感』とゆう闇もまた深く。
それを刺激する瑞潤の存在は・・・。
オレはやっぱり天慶さまの犬なのか・・・。
続きはマンガで?
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