俺と異世界とチャットアプリ

山田 武

文字の大きさ
64 / 134
【異世界学園の】面倒事対処 その04【劣等従者】

スレ63 情報秘匿はお断り

しおりを挟む


===============================

参加者:アサマサ以外

アキ:祝、アサマサ学園篇!
なんかパワーワードが出まくってるな!

ケント:九位であれだからな、もう少し上ならマシなのも居るか

ナツキ:けど、従者なのよね……なかなかないわよね、自分が使役している魔物の僕として学園に入るって

ハルカ:アサマサさんらしいですけどね
あっ、それはそうと術式が完成しました
まだ報告はしてませんけど、バラさないでくださいね

フユツグ:おっ、さすが賢者様だな!
でも意外だ……なんで先に言わないんだ?

ハルカ:必要な触媒が多すぎるんですよ
図書館で探してくれたみたいなんですけど、さすがに一般の学生が入れる場所には禁術系はありませんし……何より朝政さんが望まない条件がありまして

ミランダ:代償か

ユキ:たしかに、望まないであろうな

リホ:簡単なのに……けど、そこがいい

ハルカ:今は魔技師さんが試作品を設計しています
朝政さんにもいちおう、都合のいいときに報告する予定です

アキ:何かを犠牲にするなんて、絶対望まないだろうけどなー

===============================

参加者:アサマサ/フユツグ

 ・
 ・
 ・

アサマサ:お蔭様で助かった
自分でも何をしているか分からなかったが、まあたぶん、フユツグの剣術なんだろうよ

フユツグ:適当すぎんだろ
まあでも、叩き込んだ甲斐があったわけだな
その新弟子にも、俺の剣聖流剣術(笑)を嫌というほど沁み込ませてやれよ

アサマサ:言葉で説明できないものを、どうやって教えればいいんだよ

フユツグ:たしか万能な騎士がいただろ?
アイツに一度教えれば、すぐに言語化してくれるだろうよ
お前の歩き方を見て、少し歩行術が似てきてるみたいだし

アサマサ:マジかよ、通りで最近聞き覚えのある足音になってきたわけだ

フユツグ:そこは俺の専門分野じゃねぇけどさ、少なくとも剣を握る時のソレが侍に似ているようにも見えたぞ

アサマサ:そうか……いちおう学園じゃアッチが上ってことになってるし、俺より強くても問題はないか

フユツグ:まあ、たしかに武闘派が全員教えればお前以上になるだろうな

アサマサ:そりゃそうだろう?

フユツグ:けど──そんな未来はねぇよ
俺たちはお前だからこそ、俺たちの技術を伝えようとしたんだ

アサマサ:なんか……照れるな、そういうことを言われるとさ

フユツグ:まあでも、少し鈍ってたな
流星ももう少しキレがあれば、もっと早い段階で終わらせられたと思うぞ

アサマサ:うっ、それは悪かった

フユツグ:おいおい、気にするなって──これからみっちりと叩き込んでやるからよ

アサマサ:お、お手柔らかに

===============================

参加者:全員

 ・
 ・
 ・

アサマサ:なあ、何か隠してるよな

アキ:ん、何をだ?

アサマサ:いや、なんかこう……全然気にしてないのに、周りだけが気にしていることに関することな気がするんだが……

フユツグ:おっ、案外鋭いな

ハルカ:剣聖!

アサマサ:うーん、ハルカが反応するってことは帰還系か?
察するに、七面倒な条件があるとか……ナツキに貸したラノベがそんな話だったよな

ナツキ:あっ、あれ読み終わったわよ
結構面白かったわ

アサマサ:わざわざ届けに行くの、大変だったんだからな
次の巻が出たら、こっちに送ってくれよ……紙がいいけど諦める
電子版でいいからさ

ナツキ:あら、紙の質感がいいとか言ってたあの頃はどこに行ったのかしら?

ハルカ:あ、あの……

アサマサ:いやいや、こっちに来て紙の品質とかについて思うところがあってさ
それに紙だといちいち隠しておかなきゃならないし、紙は帰ってからのお楽しみってことにしておいた方がいいと思ってさ

アキ:マジか……あの頃は還ることしか考えてなかったからな

ハルカ:聞いてますか、朝政さん!

アサマサ:! だけだと荒げているかどうか分かりづらいよな
ああ、聞いてる聞いてる
前に言わなかったか? 分からないことなんてたくさんあるし、絶対に不可能なことだってある……けどそれ以上にできることがたくさんあるんだからそれを楽しめばいいって
いつかリア充君……勇者が帰ろうとするときに便乗すれば、俺も普通に帰れるさ
だから困ることはないんだよ、明るく楽しくやっていこうぜ

ミランダ:さすが我が同朋、いいことを言うではないか

アサマサ:そうか? 普通のことだろ
まあ、今は序列とやらに入った権限でもっと図書館の深い所に行けるようになった
もう少し探してみるから、ハルカも協力してくれよ

ハルカ:分かりました!

アサマサ:あとは……できるだけ戦闘データが欲しいな
レイルと闘って分かったけど、やっぱり天才には敵いそうにない
もう少しだけ粘りたいし、その戦闘データがあればサーシャは確実に強くなる
みんな、頼みたい

アキ:おっけー

フユツグ:構わねぇよ

ナツキ:アンタら、回復使わないわよね
まあ、やれる分は送っておくわ

リホ:暗殺、要る?

ユキ:承知した

ミランダ:ふっふっふ、ついに我が魔導の神髄を知らしめる時が来たようだな!

ケント:いいけどよお、ちゃんとそっちのヤツも送ってこいよ

ハルカ:分かりました……賢者の知識、余すことなくお教えしましょう!

===============================

 数日後、朝政は大量のデータを受信する。
 それらの情報を元に修業を行い、自身の扱う技術を磨いていくのであった。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます

無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。

処理中です...