3,020 / 3,140
DIY、天を仰ぎ試練へと挑む
新機プロジェクト その18
しおりを挟むイベント世界の『超越者:剣矢』から告げられたのは、機人族たちの危険性。
彼らが集まることでナニカが起きる、そしてそこには『機械皇』が関わっていると。
──うん、全然分からん。
おそらくシリアスな流れなのだろう。
だが本当に申し訳ないが、他の人々の思惑はともあれ、たった一つの疑いようのない事実だけは俺も知っている。
「──それでも、私たちは望みました」
「…………」
「共通規格ロジカルシリーズ、私が生み出したソレをきっかけに。彼らは挑戦しよう、より良いものを目指そう……そのためならば、今を壊し未来を掴もうと、そう機人族の方々にも伝えました」
「知っていて、そう語るんだね」
職業の中には、就職者の人数などが条件となってナニカが起こるものがある。
そもそもの就職条件がそれだったり、強制イベントが起こるものも。
……後者に【神風兵】が含まれているからこそ、就かないままなんだよな。
そして、機人族たちの集合も何かしらのイベントのトリガーとなる可能性がある。
それを懸念するからこそ、そもそも集まる場所を潰そうとしているこの場の者たち。
──逆に裏で知っていて黙っていたのは、そのナニカに関わっている者。
「では、君はどうしたい? 強引にこの場を守り抜くかい?」
「……指示一つあれば、別動隊が目的を果たすのでしょう? 私はただ、説得と交渉をしに来ただけです」
あえて俺が知っている者と知らない者が混ざっているのだろうが、知らない者がここに居る連中で全員だとは、誰も言っていないわけで……。
現に、『SEBAS』が裏で動く者たちを捕捉してくれている。
行動に移らないのは、指揮権が『剣矢』にあるからだ。
「時間を頂けませんか?」
「転移門が繋がる、その時点で終わる可能性があるのに?」
「いいえ、そうはなりません……とはいえ、その証明もまた難しい──なので、あちらに向かいませんか?」
「いいのかい? 君がソレを決めて」
「もともとこうなることは考慮していましたので。この星の危機、そうなれば動くことは必然。彼らにも、私がこのように動いた際には歓迎の準備をするべきと勧めてありましたので」
休人たちの目的は、別に人造大陸を作ることそのものではない。
機人族たちと共に集い、己の造りたい物を造れる場所を用意することそのもの。
あそこにこだわるわけではないが、イベント世界だけでなく、渡航可能なすべての世界にそんな場所は無かった──だからこそ、無ければ造ればいいと動いただけに過ぎない。
「直接その目で判断して。そのうえで、ダメだというのであれば……彼らも諦めることでしょう」
「君たちの意見を聞かず、今この場で動くことも可能だよ?」
「……お忘れですか? 私、こう見えても時間稼ぎだけは得意なんですよ?」
「ハァ……ならば仕方がない、少しでも可能性がある方を取ろうじゃないか」
と、ここまでがほぼ台本通りのやり取り。
星という御上が居る以上、それなりの理由付けが必要だったのだ──お芝居に付き合っていただいて、ありがとうございます。
1
あなたにおすすめの小説
神殴り代行 異世界放浪記 〜俺の拳は神をも砕く〜
神
ファンタジー
「フォース」——それは、あらゆる生命の魂に宿るエネルギー。
23世紀、日本は新たなエネルギー「フォース」を発見した。
石油の枯渇による世界戦争の中、日本が生み出したこの力は、やがて世界を変革する。
フォースの研究は、「能力開発」へと発展し、人々は意志と感情によって能力を発現するようになった。
主人公・神谷錬(かみやれん)。
東京で働く25歳のサラリーマンであり、趣味は走ることと美味いものを食べること。
幼少期からフォースに興味を持ち、独学で研究を重ねた結果、**「空間干渉」**という独自の能力を会得する。
空間干渉——それは、フォースの膨大なエネルギーを利用し、空間を操る力。
レンは、自在に空間を歪め、破壊することすら可能となった。
しかし、ある事件をきっかけに、世界の壁の向こう側へと放り出される。
彼が目を覚ましたのは、何もない**「虚無空間」**——そこから、レンの果てしない旅が始まる。
辿り着いた異世界には、神々すら支配する強大な力が渦巻いていた。
しかし、レンの拳は、世界の理すら破壊する力を持っていた——。
世界の壁の向こうにあるのは、希望か?それとも絶望か?
異世界を旅する放浪者が、神々と拳を交える物語が、今始まる——。
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる