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DIY、高みへと挑む
神聖インストール 中篇
しおりを挟む神・世界樹 洞内部
99%を100%にできる、俺だけの神聖術式が完成した。
そしてそれを広めるべく、『プログレス』の利用を決めて神・世界樹へと向かう。
「──というわけで、詳細はこっちの資料に載せてあります。俺には伝手が足りていないので、どうかよろしくお願いします」
祈ることで、今回の計画に関する詳細を載せた資料を供物に捧げる。
神域に届いた資料を読んで、神様たちが今後のことを考えてくれることだろう。
神聖術式は神へのアクセス権。
本来であれば、聖属性に適性を持つ者しか使うことができないのだが……その例外が2つ、存在している。
一つは多くの者が知っていて、対象となる神の加護を保有していること。
ある意味優先パスみたいなもので、普通に神聖術式を使うより素早く発動可能らしい。
そして、これまで知られていなかったもう一つの方法──神聖術式の付与。
ギリシア神話の領域で発見されたこの技術があれば、誰でも使うことができる。
「あとは奪い合いだからな……さすがに複数の神聖術式を組み込むのは、『プログレス』でも限界だったし。そういう擬似権能に目覚めでもしない限り、適時更新していくタイプになるのかな?」
まあ、定番と言えば定番だ。
敵の行動パターンや弱点に合わせ、必要なものを準備するだけ──そう割り切れる休人などは、サクサク切り替えるだろうな。
「だからこそ、その切り替えを許容してくれるように、最低でも同神話内だけでも問題無いという許可も、もぎ取ってもらえるように書いておいたんだが……上手くいくかね?」
《おそらくですが、問題無いでしょう。これは他の神話に対する意地とも取れてしまいますが、器量が小さいと思われてしまわぬように、寛大な態度を取るでしょう》
「器量ね……まあ、そうしてもらえた方が、俺の神聖術式も使ってもらえる可能性が増えるわけだし、別にいいんだけどさ」
とはいえ、『プログレス』が全員俺の神聖術式を使ってくれるわけも無い。
間違いなくルリの神聖術式は人気間違いなしだし、例の月猫神も意外と人気かもな。
対して俺の神聖術式は玄人向け、ついでに言うと原人受けはほとんどしないだろう。
神様感ゼロなうえ、あまり効果を実感できないだろうからな。
それなら回復系や空間系など、本来適性の保持者が少ないような分野の神聖術式を選んだ方がお得だ……まあ、それも有る意味魔道具があれば気にならないんだけど。
「何にせよ、正式に決定するまでもう少し掛かるだろう。しばらくはゆっくりできるだろうし、商売に勤しむとするかな?」
天上世界との取引もそうだが、劣化蘇生薬や万能薬などもばら撒いていくつもりだ。
他にも『プログレス』だったりネタアイテムだったり、やりたいことは盛り沢山。
今は置いておいて、進展があれば何か考えていくとしよう──失名神話の神々に喜んでもらえるなら、なおのこと良し。
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