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第40話 続けてモンスター!
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スライムを倒したことがきっかけにでもなったように、モンスターの反応が接近してくる。
少し移動したのだが、どうやらスライムの敵討ちでもしたいらしく、正確に俺たちの方を目指してくる。
攻撃は当たらなかったはずだが、何かしらマーキングでもされたのかもしれない。
厄介だな、下層は。
「増援はスライムかな?」
「いや、そうとは限らない。下層のモンスターたちの協力関係はワタシたちが想像しているようなものではなかったと記憶している」
「そうだね。思ってもみないところが仲間関係だったりするからね。あの時は大変だったな」
「な、なるほど」
やけに実感のこもったセリフ。
どうやら、あまりモンスターを予想するというのもよくないようだ。
足音からある程度判断できるかもしれないが、それもまた命取りになるかもしれない。
反応が一つというのが気になるが、情報がない以上考えても仕方ない。
「まあでも、ダンジョン全体で似たようなモンスターが出る傾向はあると思うけどね」
「スライムとか?」
「そうそう」
言われてみれば、このダンジョンではどの層でもスライムを見ている。
ということは、スライム系のモンスターが多く生息しているダンジョンということは考えられそうだ。
が、かといって次のモンスターを予測する材料になるかは怪しい。
少しでもヒントを得たいところだったが、結局ゼロのようなもの。
聞こえてきた限り足音がしっかりある。先ほどの人型スライムとも違う。
つまり、スライムではない。
「来ます」
各々の準備を整えて迎え撃つ手筈。
どこかで他のモンスターと戦っているタイミングで割って入られては困るからということからの選択。
しかし、身構えていたはずだったのだが、先手を打たれた。
「うっ……」
モンスターの姿が見えた瞬間、視界がグラッと揺らいだ?
「なんだ、これ……」
「ゴブゴブッ!」
切れ味の良さそうな剣。
当たるとマズそうだ。
ニタニタと笑うゴブリンからへ向けて、
「『アイス』!」
しかし、俺の魔法は見当違いな方向へ飛んでいった。
幸い、スキルによる追尾によって命中。一時的な足止めには成功。
「このまま戦闘継続は危険だな。みんなは……」
ダメだ。振り向こうとすると視界がまったく別の方向へ向いてしまう。
視界は上下逆さまになり、自分の体が思ったように動けない。回転は止まったが不便だ。
タイミングや状況からしてスライムがゴブリンの使いでマーキングと同時にしかけたのだろうか。
わからない。とにかく今は動けるようになる必要がある。
少しずつ動かそうという方向と動く方向のルールを理解し、俺は後ろにいる三人の様子を確認。
「な、なんだこれは、どうなっているんだ」
「ちょ、ちょっと待って、歩けない」
「すごーい。目が回ってるー。あははー」
俺の仲間たちは大惨事だった。
いつの間にかえりちゃんの光も消えているし、とにかく混乱していることはわかる。
俺もうまく動けなしい、落ち着かせるのは難しそうだ。
とりあえず謎の状態異常と仮定して対処するとして。
「しょうちゃん。モンスターの近くにいるんでしょ? ここはわたしがやるから離れて」
えりちゃんがそっぽを向きながら言う声が反響して聞こえてくる。
「待って。えりちゃんがスキルを使って、誰かにあたるかもしれないのは危険すぎる」
「う、じゃあ……?」
「俺がやる」
突発的に撃ったうえ、相手は下層のモンスター。相手はゴブリンといえど、そろそろ魔法の効果を破られ、足止めは終わる。
暗視を使いつつ、探り探りで前に出るための感覚を探す。
俺なら時間経過で治るだろうが、回復を待っていては全員殺される。
パキンッ! と氷を砕き、ゴブリンの動き始めた音。
だが、その場から大きくは動いていない。
光が急に消え、暗闇の中、目が慣れていないという条件はお互い同じ。
「ゴブゴブ」
そう、五分五分、いや違う。
ここは俺が勝つ。勝機は俺にある。
最後方、えりちゃんの背後から動いたドローンに乗る、スマホのかすかな光。
位置は見えなくとも覚えている。加えて暗視、十分すぎるほど見えている。
「ゴッ」
一手遅れて動き出すゴブリン。
反応速度で俺の方が上回った。
「終わりだ!」
「キャァ!」
剣による一撃。
少し丈夫だったのか、久しぶりに聞いた少女のような悲鳴。改めて俺のスキルは健在。
再びグラッときたが、追加効果ではなく視界が戻っている。
思った通りに動く体に少しの違和感を感じながら確かめると、切ったゴブリンはアイテムへと姿を変えていた。
「も、戻ったのかい……?」
「倒しちゃったの? あの状態で?」
「ねえ、消しちゃってたけど、光つけていい?」
「大丈夫」
えりちゃんの明かりが戻ると、全員の動きはいつも通り戻っているのがわかる。
おそらくセットのモンスターだったんだろうが、どっちがどのような役割をしていたのかまでは正確にはわからなかったな。
:な、何が起きてたんだ?
:なんか変な動きしてるのが一瞬見えた気がけど
:あ、アイテムになってる!
「なんとか倒せました」
どうやら惨状はえりちゃんが消してくれていたおかげであまり映っていなかったようだ。
関先輩や千島さんのあの姿は見せられないからね。
しかし、タイコウの言っていたことがよくわかった。
どうにか対策となりそうなスキルを把握したいところだが、そうこうしているうちにまたしてもモンスター。
対策については、この次に入れることにしよう。
少し移動したのだが、どうやらスライムの敵討ちでもしたいらしく、正確に俺たちの方を目指してくる。
攻撃は当たらなかったはずだが、何かしらマーキングでもされたのかもしれない。
厄介だな、下層は。
「増援はスライムかな?」
「いや、そうとは限らない。下層のモンスターたちの協力関係はワタシたちが想像しているようなものではなかったと記憶している」
「そうだね。思ってもみないところが仲間関係だったりするからね。あの時は大変だったな」
「な、なるほど」
やけに実感のこもったセリフ。
どうやら、あまりモンスターを予想するというのもよくないようだ。
足音からある程度判断できるかもしれないが、それもまた命取りになるかもしれない。
反応が一つというのが気になるが、情報がない以上考えても仕方ない。
「まあでも、ダンジョン全体で似たようなモンスターが出る傾向はあると思うけどね」
「スライムとか?」
「そうそう」
言われてみれば、このダンジョンではどの層でもスライムを見ている。
ということは、スライム系のモンスターが多く生息しているダンジョンということは考えられそうだ。
が、かといって次のモンスターを予測する材料になるかは怪しい。
少しでもヒントを得たいところだったが、結局ゼロのようなもの。
聞こえてきた限り足音がしっかりある。先ほどの人型スライムとも違う。
つまり、スライムではない。
「来ます」
各々の準備を整えて迎え撃つ手筈。
どこかで他のモンスターと戦っているタイミングで割って入られては困るからということからの選択。
しかし、身構えていたはずだったのだが、先手を打たれた。
「うっ……」
モンスターの姿が見えた瞬間、視界がグラッと揺らいだ?
「なんだ、これ……」
「ゴブゴブッ!」
切れ味の良さそうな剣。
当たるとマズそうだ。
ニタニタと笑うゴブリンからへ向けて、
「『アイス』!」
しかし、俺の魔法は見当違いな方向へ飛んでいった。
幸い、スキルによる追尾によって命中。一時的な足止めには成功。
「このまま戦闘継続は危険だな。みんなは……」
ダメだ。振り向こうとすると視界がまったく別の方向へ向いてしまう。
視界は上下逆さまになり、自分の体が思ったように動けない。回転は止まったが不便だ。
タイミングや状況からしてスライムがゴブリンの使いでマーキングと同時にしかけたのだろうか。
わからない。とにかく今は動けるようになる必要がある。
少しずつ動かそうという方向と動く方向のルールを理解し、俺は後ろにいる三人の様子を確認。
「な、なんだこれは、どうなっているんだ」
「ちょ、ちょっと待って、歩けない」
「すごーい。目が回ってるー。あははー」
俺の仲間たちは大惨事だった。
いつの間にかえりちゃんの光も消えているし、とにかく混乱していることはわかる。
俺もうまく動けなしい、落ち着かせるのは難しそうだ。
とりあえず謎の状態異常と仮定して対処するとして。
「しょうちゃん。モンスターの近くにいるんでしょ? ここはわたしがやるから離れて」
えりちゃんがそっぽを向きながら言う声が反響して聞こえてくる。
「待って。えりちゃんがスキルを使って、誰かにあたるかもしれないのは危険すぎる」
「う、じゃあ……?」
「俺がやる」
突発的に撃ったうえ、相手は下層のモンスター。相手はゴブリンといえど、そろそろ魔法の効果を破られ、足止めは終わる。
暗視を使いつつ、探り探りで前に出るための感覚を探す。
俺なら時間経過で治るだろうが、回復を待っていては全員殺される。
パキンッ! と氷を砕き、ゴブリンの動き始めた音。
だが、その場から大きくは動いていない。
光が急に消え、暗闇の中、目が慣れていないという条件はお互い同じ。
「ゴブゴブ」
そう、五分五分、いや違う。
ここは俺が勝つ。勝機は俺にある。
最後方、えりちゃんの背後から動いたドローンに乗る、スマホのかすかな光。
位置は見えなくとも覚えている。加えて暗視、十分すぎるほど見えている。
「ゴッ」
一手遅れて動き出すゴブリン。
反応速度で俺の方が上回った。
「終わりだ!」
「キャァ!」
剣による一撃。
少し丈夫だったのか、久しぶりに聞いた少女のような悲鳴。改めて俺のスキルは健在。
再びグラッときたが、追加効果ではなく視界が戻っている。
思った通りに動く体に少しの違和感を感じながら確かめると、切ったゴブリンはアイテムへと姿を変えていた。
「も、戻ったのかい……?」
「倒しちゃったの? あの状態で?」
「ねえ、消しちゃってたけど、光つけていい?」
「大丈夫」
えりちゃんの明かりが戻ると、全員の動きはいつも通り戻っているのがわかる。
おそらくセットのモンスターだったんだろうが、どっちがどのような役割をしていたのかまでは正確にはわからなかったな。
:な、何が起きてたんだ?
:なんか変な動きしてるのが一瞬見えた気がけど
:あ、アイテムになってる!
「なんとか倒せました」
どうやら惨状はえりちゃんが消してくれていたおかげであまり映っていなかったようだ。
関先輩や千島さんのあの姿は見せられないからね。
しかし、タイコウの言っていたことがよくわかった。
どうにか対策となりそうなスキルを把握したいところだが、そうこうしているうちにまたしてもモンスター。
対策については、この次に入れることにしよう。
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