19 / 32
第19話 VSゴルド
しおりを挟む
毛が逆立つほどピリピリとした空気が俺の肌を撫でている。
俺とゴルドは街のど真ん中で向かい合っていた。
小細工をしないというのは本当だったらしく、お互いに道具を仕込めるような服装ではなく、また、手には何も持っていなかった。
ゴルドほどの実力者なら、むしろ何かある方が邪魔になるのだろう。
ゴルドは一人の男性を指差した。
「あなたに審判を頼みたい」
男性は驚いたように自分を指差した。
「わ、私ですか? しかし、早業を見抜くようなのは得意じゃないのですが」
おずおずとした様子で男性は、頭を手で押さえた。
「構わない。タイミングさえ測ってくれればいい。コインでも投げてくれれば、それで俺たちが勝手に始める。それでいいだろ? ドーラ」
「ああ」
「それなら」
男性は懐から硬貨を取り出し指の上に乗せた。
「い、行きます」
親指で弾かれたことで、道に高い音が響き、コインが宙を舞った。
耳をすませば、観客の息遣いや心臓の音までが、鮮明に聞こえてくる静かな状況。
少しして、コインが地面とぶつかる衝突音。
俺は勢いよく水を吹き出した。
「『ウォーターブレス』!」
反対側では、すでに詠唱を終えていたゴルドが、最高威力の水系魔法を俺に向けて放っていた。
だが、その顔は俺が吐き出した水への驚きでいっぱいのようだった。
最初こそ力は拮抗していた。だが、俺が一歩、また一歩とゆったりとした足取りでゴルドに歩み寄るたび。
「くっ」
「ぐあっ」
といった苦しそうな声が聞こえてくる。
やはりと言うべきか、ゴルドの水系魔法は強力だった。
同じ属性で対抗すれば、意表がつけると思ったが、それだけでは足りなかったらしい。
しかし、その先も考えてある。ギルドで騒いで体感したのは、俺は炎、水以外にもさまざまな属性のブレスを使えるということ。
例えば。
「グアアアア!」
叫び声を上げて、人が倒れた音がした。
俺はそこでブレスをやめた。
その時にはすでに、ゴルド攻撃による負荷がなくなっていた。
最後には街道一直線に、俺の放った水が地面に打ちつけられた。
「すげえええええ! 今の見たか? 途中で水のブレスに雷属性を混ぜてたぞ!」
「色々な属性を使えるとは聞いていたが、あんな使い方ができるなんて知らなかった!」
「あれだと、いくら組み合わせがあるんだ? 俺は全種類見ることはできるのか?」
「本物のドーラ君だわ! こっち見てー」
観客の声援に俺は手を振りかえし応えた。
なるほど、街中での些細な出来事も全てが芸でありパフォーマンスになる。
リルが気にしていた理由もわかるってもんか。
「やるじゃない。ピンチになったらワタシのサポートをこっそりかけようかとも思ったけど、そんな必要は全くなかったわね」
テンション高く肩を叩かれ、俺は頭をかいた。
「いやぁ、あはは。上手くいってよかったよ」
「何それ! 自信なかったってこと?」
「まあ。どうしようかは考えてたけど」
はにかみながら俺は答えた。
「そうなの? でも、勝てたなら問題ないわよ」
「ちょっと、何笑ってるのよ? あんなのなしよ。不正不正! 途中で技を変えるなんてルール違反よ」
俺に食ってかかってきたユラーが、ずかずかと足を踏み鳴らし近寄ってくる。
「待ってくれ。攻撃を変えてはいけないなんて言ってなかっただろ」
「そんなの察しなさいよ」
俺の抗議も耳に入れず、ユラーはそのままの勢いでこっちに来る。
観客に囲まれ、今は逃げられそうもない。
しかし、今は得意のモンスター使いもできそうにないが。
「行きなさい。スライム! パンサー!」
「マジかよ」
「ちょっと。あんたの方が不正じゃない!」
ユラーは突然、モンスター封印のツボから、二体のモンスターを呼び出してきた。
ユラーの掛け声により、スライムとパンサーが同時に俺に飛びかかってくる。
「『ファイアブレス』!」
思わず、全力の火を吐いてしまう
「ハハッ! 忘れたの? あなたの火は仲間を攻撃できないんでしょう? それに、アタシのモンスターはあなたの炎にも慣れてる。関係ないわ」
忘れていた。
いくらクビにされたとは言え仲間だった。そのうえ、指示されているだけで、モンスターたちに罪はない。
俺はそこで火を吹くのをやめた。今のユラーに対してならまだしも、スライムやパンサーに攻撃するつもりにはなれない。
だが、スライムもパンサーも動きを止めており、俺に向かって来てはいなかった。
「さあ。スライム! パンサー! 行くのよ! ドーラに向かうの!」
ユラーが言うと、俺に向かってくるスライムにパンサー。
俺は大の字になって目をつぶった。
「ちょっと、ドーラ。なんで抵抗しないの? 来ちゃうよ?」
「今の俺に彼らに対する有効打はない」
「有効打はないってそんな。じゃあ、ワタシのサポートとかは?」
俺は口角をつり上げ無理やり笑って見せた。
「もう、間に合わないだろ?」
俺は黙って受け入れることにした。
案の定、モンスターたちは勢いよくぶつかってきた。俺はそのままされるがままに地面に倒れ込む。
だが、痛くない。いや、正確には痛いのだが、なんだろう。思ってた痛みと違う。
かと思うと、スライムもパンサーも甘えるように、舐めてきているというか。
いや、スライムは服が溶けるから舐めないでほしいんだけど。
「ちょっと。何してるのよ!」
「ドーラはボクたちの仲間だよ! それに、いつも火吹き芸で体からゴミを取ってくれてたんだ」
「そうだ。ドーラは体についたノミだけをキレイに焼き尽くしてくれるいいやつだ。ご主人の命令でもドーラに攻撃はできない」
「何よ。なんなのよ」
あれ、なぜか、スライムとパンサーの言葉がわかる。
これが、冒険者カードに書かれていた魔物使いの特性ってことか?
「あなたたちが言うことを聞かないならいいわ。アタシにはとっておきがあるんだから。見てなさい」
ユラーはさらに懐からモンスター封印のツボを取り出した。
「ふふふ。この子はアタシのとっておき。芸なんて仕込んだことはないけれど、今はどうでもいいわ」
「待たないか」
フラフラになりながらゴルドがユラーを止めた。
「ご、ゴルド様?」
「今は観衆も見てる。ただでさえ今の行動は良くなかった。ここの街の人がドーラの行動にヤジを飛ばさなかったんだ。それを俺たちがとがめたら、俺たちが悪いということになる」
「で、でも」
「俺の魔法はそもそもドーラのブレスに威力で負けていた。最後のは決着を早めただけだ。火吹き芸だけとたかをくくって、ブレスを噂だと切り捨てた俺の完敗だ」
「そんな」
「ドーラ。俺の負けだ」
「え」
最後は俺を見ながらゴルドが言った。
「アリサの場所を教えよう。と言っても俺が知っているのは親父に使者を送られ、氷結の洞窟に追い込まれたということだけだ」
「え……氷結の洞窟……? 何よそれ。もっと詳しく教えなさいよ」
「それはできない」
「なんでよ!」
地団駄踏みながらマイルが言った。
俺としてはマイルの反応の方が気になるんだけど。
「何せ使者の口が硬くてな。俺じゃそこまでしか聞き出せなかった。どうするかはお前たちが決めろ」
「ご、ゴルド様。アタシたちは一体どうしたら?」
「帰ろう。いや、報告だけしてもう辞めるかな。俺程度の人間に才能なんてなかったんだよ」
「そんな。そんなことは」
「あるさ。さっきの見ただろ? いや、実際には今もか。あれだけの実力差を見せられたら、諦めもつくってもんさ」
「確かに、アタシでもスライムとパンサーにあそこまで甘えられたことはありません」
「だろ?」
いや、そんなこと言ってないでそろそろこのモンスターたちを回収してほしいのだが。
さすがに動けない。
「行くわよ。スライム。パンサー」
「それじゃ、ドーラ。またね」
「元気にしてろよ」
「おう」
やっとどいた。
「元気でな」
「何言ってるの?」
ユラーに疑いの目を向けられた。
え? スライムとパンサーの声聞こえてないの?
俺はユラーに首を振り、スライムとパンサーを見送った。
「さて、どうしようか」
「もちろん。アリサを追うに決まってるでしょ」
「だよな。じゃあ、サーカスに戻って」
「ううん。ワタシたちだけで行く?」
「ええ? どうして?」
「二人はどうせ昨日の騒ぎで役に立たないからよ。……それに、急がないと」
「そうなの?」
「そうよ。いつもいつもワタシに家事を任せて。ワタシは家政婦じゃないっての」
何やら色々とうっぷんが溜まっているらしい。
しかし、そんなふらふらになるほどだっただろうか?
わからないが、俺より長い付き合いのマイルが言うならそうなのだろう。
「じゃ、氷結の洞窟に行くか」
「その前に、その見た目はどうにかした方がいいと思う」
ぷいと目を背けられ、俺は自分の服装を見直した。
スライムに溶かされた服、パンサーに舐められた顔。
「うん。そうしようか」
このままでは洞窟で凍えてしまう。
俺とゴルドは街のど真ん中で向かい合っていた。
小細工をしないというのは本当だったらしく、お互いに道具を仕込めるような服装ではなく、また、手には何も持っていなかった。
ゴルドほどの実力者なら、むしろ何かある方が邪魔になるのだろう。
ゴルドは一人の男性を指差した。
「あなたに審判を頼みたい」
男性は驚いたように自分を指差した。
「わ、私ですか? しかし、早業を見抜くようなのは得意じゃないのですが」
おずおずとした様子で男性は、頭を手で押さえた。
「構わない。タイミングさえ測ってくれればいい。コインでも投げてくれれば、それで俺たちが勝手に始める。それでいいだろ? ドーラ」
「ああ」
「それなら」
男性は懐から硬貨を取り出し指の上に乗せた。
「い、行きます」
親指で弾かれたことで、道に高い音が響き、コインが宙を舞った。
耳をすませば、観客の息遣いや心臓の音までが、鮮明に聞こえてくる静かな状況。
少しして、コインが地面とぶつかる衝突音。
俺は勢いよく水を吹き出した。
「『ウォーターブレス』!」
反対側では、すでに詠唱を終えていたゴルドが、最高威力の水系魔法を俺に向けて放っていた。
だが、その顔は俺が吐き出した水への驚きでいっぱいのようだった。
最初こそ力は拮抗していた。だが、俺が一歩、また一歩とゆったりとした足取りでゴルドに歩み寄るたび。
「くっ」
「ぐあっ」
といった苦しそうな声が聞こえてくる。
やはりと言うべきか、ゴルドの水系魔法は強力だった。
同じ属性で対抗すれば、意表がつけると思ったが、それだけでは足りなかったらしい。
しかし、その先も考えてある。ギルドで騒いで体感したのは、俺は炎、水以外にもさまざまな属性のブレスを使えるということ。
例えば。
「グアアアア!」
叫び声を上げて、人が倒れた音がした。
俺はそこでブレスをやめた。
その時にはすでに、ゴルド攻撃による負荷がなくなっていた。
最後には街道一直線に、俺の放った水が地面に打ちつけられた。
「すげえええええ! 今の見たか? 途中で水のブレスに雷属性を混ぜてたぞ!」
「色々な属性を使えるとは聞いていたが、あんな使い方ができるなんて知らなかった!」
「あれだと、いくら組み合わせがあるんだ? 俺は全種類見ることはできるのか?」
「本物のドーラ君だわ! こっち見てー」
観客の声援に俺は手を振りかえし応えた。
なるほど、街中での些細な出来事も全てが芸でありパフォーマンスになる。
リルが気にしていた理由もわかるってもんか。
「やるじゃない。ピンチになったらワタシのサポートをこっそりかけようかとも思ったけど、そんな必要は全くなかったわね」
テンション高く肩を叩かれ、俺は頭をかいた。
「いやぁ、あはは。上手くいってよかったよ」
「何それ! 自信なかったってこと?」
「まあ。どうしようかは考えてたけど」
はにかみながら俺は答えた。
「そうなの? でも、勝てたなら問題ないわよ」
「ちょっと、何笑ってるのよ? あんなのなしよ。不正不正! 途中で技を変えるなんてルール違反よ」
俺に食ってかかってきたユラーが、ずかずかと足を踏み鳴らし近寄ってくる。
「待ってくれ。攻撃を変えてはいけないなんて言ってなかっただろ」
「そんなの察しなさいよ」
俺の抗議も耳に入れず、ユラーはそのままの勢いでこっちに来る。
観客に囲まれ、今は逃げられそうもない。
しかし、今は得意のモンスター使いもできそうにないが。
「行きなさい。スライム! パンサー!」
「マジかよ」
「ちょっと。あんたの方が不正じゃない!」
ユラーは突然、モンスター封印のツボから、二体のモンスターを呼び出してきた。
ユラーの掛け声により、スライムとパンサーが同時に俺に飛びかかってくる。
「『ファイアブレス』!」
思わず、全力の火を吐いてしまう
「ハハッ! 忘れたの? あなたの火は仲間を攻撃できないんでしょう? それに、アタシのモンスターはあなたの炎にも慣れてる。関係ないわ」
忘れていた。
いくらクビにされたとは言え仲間だった。そのうえ、指示されているだけで、モンスターたちに罪はない。
俺はそこで火を吹くのをやめた。今のユラーに対してならまだしも、スライムやパンサーに攻撃するつもりにはなれない。
だが、スライムもパンサーも動きを止めており、俺に向かって来てはいなかった。
「さあ。スライム! パンサー! 行くのよ! ドーラに向かうの!」
ユラーが言うと、俺に向かってくるスライムにパンサー。
俺は大の字になって目をつぶった。
「ちょっと、ドーラ。なんで抵抗しないの? 来ちゃうよ?」
「今の俺に彼らに対する有効打はない」
「有効打はないってそんな。じゃあ、ワタシのサポートとかは?」
俺は口角をつり上げ無理やり笑って見せた。
「もう、間に合わないだろ?」
俺は黙って受け入れることにした。
案の定、モンスターたちは勢いよくぶつかってきた。俺はそのままされるがままに地面に倒れ込む。
だが、痛くない。いや、正確には痛いのだが、なんだろう。思ってた痛みと違う。
かと思うと、スライムもパンサーも甘えるように、舐めてきているというか。
いや、スライムは服が溶けるから舐めないでほしいんだけど。
「ちょっと。何してるのよ!」
「ドーラはボクたちの仲間だよ! それに、いつも火吹き芸で体からゴミを取ってくれてたんだ」
「そうだ。ドーラは体についたノミだけをキレイに焼き尽くしてくれるいいやつだ。ご主人の命令でもドーラに攻撃はできない」
「何よ。なんなのよ」
あれ、なぜか、スライムとパンサーの言葉がわかる。
これが、冒険者カードに書かれていた魔物使いの特性ってことか?
「あなたたちが言うことを聞かないならいいわ。アタシにはとっておきがあるんだから。見てなさい」
ユラーはさらに懐からモンスター封印のツボを取り出した。
「ふふふ。この子はアタシのとっておき。芸なんて仕込んだことはないけれど、今はどうでもいいわ」
「待たないか」
フラフラになりながらゴルドがユラーを止めた。
「ご、ゴルド様?」
「今は観衆も見てる。ただでさえ今の行動は良くなかった。ここの街の人がドーラの行動にヤジを飛ばさなかったんだ。それを俺たちがとがめたら、俺たちが悪いということになる」
「で、でも」
「俺の魔法はそもそもドーラのブレスに威力で負けていた。最後のは決着を早めただけだ。火吹き芸だけとたかをくくって、ブレスを噂だと切り捨てた俺の完敗だ」
「そんな」
「ドーラ。俺の負けだ」
「え」
最後は俺を見ながらゴルドが言った。
「アリサの場所を教えよう。と言っても俺が知っているのは親父に使者を送られ、氷結の洞窟に追い込まれたということだけだ」
「え……氷結の洞窟……? 何よそれ。もっと詳しく教えなさいよ」
「それはできない」
「なんでよ!」
地団駄踏みながらマイルが言った。
俺としてはマイルの反応の方が気になるんだけど。
「何せ使者の口が硬くてな。俺じゃそこまでしか聞き出せなかった。どうするかはお前たちが決めろ」
「ご、ゴルド様。アタシたちは一体どうしたら?」
「帰ろう。いや、報告だけしてもう辞めるかな。俺程度の人間に才能なんてなかったんだよ」
「そんな。そんなことは」
「あるさ。さっきの見ただろ? いや、実際には今もか。あれだけの実力差を見せられたら、諦めもつくってもんさ」
「確かに、アタシでもスライムとパンサーにあそこまで甘えられたことはありません」
「だろ?」
いや、そんなこと言ってないでそろそろこのモンスターたちを回収してほしいのだが。
さすがに動けない。
「行くわよ。スライム。パンサー」
「それじゃ、ドーラ。またね」
「元気にしてろよ」
「おう」
やっとどいた。
「元気でな」
「何言ってるの?」
ユラーに疑いの目を向けられた。
え? スライムとパンサーの声聞こえてないの?
俺はユラーに首を振り、スライムとパンサーを見送った。
「さて、どうしようか」
「もちろん。アリサを追うに決まってるでしょ」
「だよな。じゃあ、サーカスに戻って」
「ううん。ワタシたちだけで行く?」
「ええ? どうして?」
「二人はどうせ昨日の騒ぎで役に立たないからよ。……それに、急がないと」
「そうなの?」
「そうよ。いつもいつもワタシに家事を任せて。ワタシは家政婦じゃないっての」
何やら色々とうっぷんが溜まっているらしい。
しかし、そんなふらふらになるほどだっただろうか?
わからないが、俺より長い付き合いのマイルが言うならそうなのだろう。
「じゃ、氷結の洞窟に行くか」
「その前に、その見た目はどうにかした方がいいと思う」
ぷいと目を背けられ、俺は自分の服装を見直した。
スライムに溶かされた服、パンサーに舐められた顔。
「うん。そうしようか」
このままでは洞窟で凍えてしまう。
0
あなたにおすすめの小説
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる