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Case.犬
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暗がりで息を潜めて獲物を待つ。狙い目は老いた後先短い人間。行方知れずになったって、そこまで大騒ぎにはならないと、男は経験則で知っていた。
夜は男の時間だ。
人間は灯りの届かない場所ではうまく動けないが、男は違う。
暗がりでも問題なく獲物の姿を捉えることができたし、人間が逃げるスピードはどんなに頑張っても男にとってはトロいもので、簡単に捕まえることができる。
ただ、灯りも人間もたくさんある場所は雑音がひどくて、とても歩けるものではなかった。
その日も男は路地裏の影に潜んで獲物を待っていた。狙い目は老いた後先短い人間。若いのと違って抵抗する力が弱いと、男は経験則で知っていた。
――ほんとうは若い人間が喰いたい。
若い人間――特に小さいの――は、いなくなったら大騒ぎになるし、うるさいし、抵抗する力もある。けれど、それを差し引いても若いのはとても美味い。老いたのなんて比べ物にもならない。男も一度だけ同族のおこぼれにあずかったことがあるが、あの味は今でも忘れられない。男と同じように分けてもらった同族が病みつきになり、若い人間を頻繁に襲うようになって、あっさりと狩られてしまったくらいだ。
幸い、男は若い肉にそこまで固執しなかったから、今もこうして生き延びて、今日の食事を探している。
男の耳が音を拾った。――足音だ。
音の重さ、間隔。――若い! 若い人間だ!
普段は老いた人間にしかありつけないというのに、なんて運がいいんだ!
男は一層息を潜め、ご馳走が歩いてくるのを待ち構えた。
――こんな夜中に、こんな路地裏に入るのが悪いんだぜ。
強いやつが弱いやつを食う。そうやって生きているのだと、男の経験が物語っている。だから、強い俺が弱い獲物を食べる。悪く思うなよ。
目をぎらぎらと光らせ、いよいよ眼前を横切る獲物に音も無く飛びかかり――地べたに倒れ伏した。
そのすぐ後のことは、よく覚えていない。ただ、相手の靴裏が見えたこと、ひどい怪我を負わされたこと。拾われて――“犬”と呼ばれるようになったこと。それだけは確かだ。
**
男が目を覚ますと、そこは屋内だった。どこか古臭い印象を受ける天井が視界に飛び込んできた。
ここはどこだ? 一体何があった? 男はすんすんと鼻を鳴らしてにおいで周囲を伺う。
――そこまで広くない場所。今部屋の中には俺一人。
周囲には誰もいないことを確認してゆっくりと身を起こすと、待っていたかのようにがちゃりと音がした。
「おう、目ぇ覚めたか」
大男がある人物を伴い入ってきた。
「!」
コイツだ!
「ッてめぇ!」
大男の後ろの、吊りあがった細目の男。コイツだ! コイツにやられた! あの時、俺を地べたに叩きつけやがったのは!
襲いかかろうとして、胴が痛んでつんのめった。どうやらベッドの上にいたらしい。ごろりと転げて落ちた。
「いっ……てぇ……! てンめぇ……! あん時踏みやがったろ!」
「正当防衛ですが」
「正当防衛でここまでやるかねぇ? “狐“」
“狐”と呼ばれた細目の男は肩をすくめて「命の危険を感じましたので」と、それこそ狐のようにニィと笑った。
男は思考する。――どうすればいい⁉ 相手は二人、大男の方はわからないが、狐男の方はおそらく自分を撃退したやつだ。あの靴裏を見た覚えがある。
男が低く唸って警戒していると、大男は一拍きょとんとした後、人好きする笑顔を浮かべた。
「そう警戒しなさんな。名前はあるのかい?」
名前。そう聞かれて、今度は男がきょとんとする番だった。
名前、名前。俺の名前? コイツは何を聞いているんだろう。
「ねぇよ」
「『ネエヨ』さん?」
「んなわけねぇだろ」
男には名前が無かった。それで不便だと思うこともなく今まで生き延びてきた。生きるために名前は必要ないのだと、男はそう思っている。
「犬でいいでしょう。うるさく吠えますし」
「あぁ⁉」
掴みかかろうとして、胴がズキリと痛む。
バランスを崩して床が目前まで迫って――目が覚めた。
**
「おはようございます。犬の癖に早起きではないんですね」
「犬と一緒にすんじゃねぇ。俺たちの時間は夜からだろ」
“犬”は“狐”を見る。いつもと変わらない狐顔だ。
「……とびきり悪い夢見たぜ」
「どんな夢を?」
「拾われる前にてめぇにズタボロにされた時と“犬”と呼びやがった時の夢」
「いい夢じゃないですか」
「悪ィ夢だろーが」
“犬”はくたびれたソファから起き上がる。室内にいるのは“犬”と“狐”だけだった。
「……“首輪”と“姫”は?」
「もう車内で待機していますよ」
「俺が最後かよ」
「寝ていたのが悪いでしょう」
違いない。違いないが、“狐”がニィと笑っている気がして癪だった“犬”は、足早に階段を降りて車両に乗り込む。
「……」
「“犬”、おはよう、でいいかな」
車両に乗り込んだ“犬”をちらと一瞥しただけですぐそっぽを向いた少女が“姫”で、気さくに話しかけてきたどこかふわふわとした男が“首輪”だ。
「……おー」
「あれ、もしかして寝ぼけてる? それとも調子が悪い?」
「うるせーよ」
「全員揃いましたので出発しますよ」
“狐”の声に反応したのは“首輪”のみで、他は特に返事はない。それに溜息を一つ零した後、“狐”はアクセルを踏んで車両を発進させた。
**
夜、都市郊外にある山中。
「ひどいよねぇ、残飯処理班って名前」
”首輪”がポツリと呟いた。食事中だった“犬”はそちらに視線を寄越す。
「残飯でもありつけるだけマシだぜ」
「そうじゃなくて。怪物に襲われて助からなかった人の遺体を、『残飯』なんて言うのがひどい、って話だよ」
”首輪”は口元を手で覆い、顔を顰めている。
「よく食べられるね……」
「むしろ喰えねぇお前の方が異常だろーよ」
「だって人だよ?」
「人間だぜ? ご馳走だろ」
喰わねぇのか、と“犬”は人間の腕を“首輪”に一応差し出す。しかし“首輪”は人は食べない、と言って拒絶した。
「お前もあんま喰わないよな。“首輪”と違って喰えるんだから喰えばいいってのに」
“犬”は“姫”に向かって向かって話しかける。いつものツンとした態度でチラリとこちらを見てすぐに視線を戻した。
「地面に落ちたものを食べろって?」
「喰えんだからいいだろ」
「わたしはそんなことしない。行儀も悪いし、味も落ちる。……調理されたものがいいわ」
「贅沢言うよなぁ、お前。調理されたものだぁ? ンなもんあるわけねぇだろ。せいぜいバラされて喰べやすくなってるくらいだろ」
土付いてないやつあるから喰っとけ。そう言われて、“姫”はしぶしぶ“犬”から土が付いていない部位を受け取り口に運んだ。
「僕にはどっちも理解できないんだけど」
そう言う“首輪”に一言言ってやろうと“犬”が口を開いた瞬間。
突如として地面が盛り上がり、巨体が現れる。ミミズにも龍にも見える黒色のそれは間違いなく彼らにとって同族である怪物だった。
“犬”は現れた闖入者を睨む。
「……ひとが喰ってる時に出てくんじゃねぇよ。おい“首輪”」
“犬”が“首輪”の方を向くと、“首輪”はすでに姿勢を低く、臨戦態勢に入っていた。
「ねえ“犬”、“姫”。これ、僕がもらっても大丈夫だよね」
“首輪”の口角が上がる。目を爛々と輝かせ、視界の中央に獲物を収めた。
「好きにしろよ。どうせお前は共喰いしかできねぇんだからな」
「じゃあいいよね。後片付けは“狐”さんが色々とやってくれるし」
そう言い終わるやいなや“首輪”は凄まじい速度で獲物へと接近し、一息にその心臓を掴み、抜き取った。
心臓を失った巨体は、どしゃりと倒れる。
“首輪”の右手では抜き取った心臓がどくりどくりと脈動していた。脈打つ心臓を見て、“首輪”は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「心臓が一番美味しいんだよねえ。いただきます」
心臓を喰べ始めた“首輪”に、今度は“犬”が顔を顰める番だった。
「……お前の方が理解できねぇよ」
“姫”は悍ましいものを見るような目で“首輪”を睨んでいた。
「……ほんとうに、気持ち悪い」
「ひどいなあ」
心臓を喰べ終わった“首輪”は口元を拭い、笑う。
「同族喰える方が異常だろーが」
「人を食べるよりはマシ、だろう?」
“犬”は一つ舌打ちをした。“首輪”のこういうところが苦手だ。
「ああ、他の部位はあんまり美味しくないんだよね。喰べるかい?」
「誰が喰うかよ!」
噛みつくように吠えれば、それを遮るかのように木々の影から“狐”が現れた。
「そろそろ終わりましたか? 引き上げますよ」
「おう、後始末頼むわ」
“狐”はいつもと変わらない表情で食事後の骨や怪物の骸を見る。
「“狐”、調理したものはないの」
「ご自分でどうぞ」
「“狐”さん、怪物のほうもお願いします」
「ええ、そこまでが仕事ですから」
残飯処理班としての食事を終えた三人は“狐”を残して車両へと戻っていく。
“狐”は食べ残した骨や、倒れた怪物の方に向き直り、一つ柏手を打つ。すると骨や怪物の残骸がごうごうと音を立てる青い炎に包まれ、すべてが焼け落ちる。
やがて炎が小さくなると、そこには元からある草木以外、灰の一片も残ってはいなかった。
夜は男の時間だ。
人間は灯りの届かない場所ではうまく動けないが、男は違う。
暗がりでも問題なく獲物の姿を捉えることができたし、人間が逃げるスピードはどんなに頑張っても男にとってはトロいもので、簡単に捕まえることができる。
ただ、灯りも人間もたくさんある場所は雑音がひどくて、とても歩けるものではなかった。
その日も男は路地裏の影に潜んで獲物を待っていた。狙い目は老いた後先短い人間。若いのと違って抵抗する力が弱いと、男は経験則で知っていた。
――ほんとうは若い人間が喰いたい。
若い人間――特に小さいの――は、いなくなったら大騒ぎになるし、うるさいし、抵抗する力もある。けれど、それを差し引いても若いのはとても美味い。老いたのなんて比べ物にもならない。男も一度だけ同族のおこぼれにあずかったことがあるが、あの味は今でも忘れられない。男と同じように分けてもらった同族が病みつきになり、若い人間を頻繁に襲うようになって、あっさりと狩られてしまったくらいだ。
幸い、男は若い肉にそこまで固執しなかったから、今もこうして生き延びて、今日の食事を探している。
男の耳が音を拾った。――足音だ。
音の重さ、間隔。――若い! 若い人間だ!
普段は老いた人間にしかありつけないというのに、なんて運がいいんだ!
男は一層息を潜め、ご馳走が歩いてくるのを待ち構えた。
――こんな夜中に、こんな路地裏に入るのが悪いんだぜ。
強いやつが弱いやつを食う。そうやって生きているのだと、男の経験が物語っている。だから、強い俺が弱い獲物を食べる。悪く思うなよ。
目をぎらぎらと光らせ、いよいよ眼前を横切る獲物に音も無く飛びかかり――地べたに倒れ伏した。
そのすぐ後のことは、よく覚えていない。ただ、相手の靴裏が見えたこと、ひどい怪我を負わされたこと。拾われて――“犬”と呼ばれるようになったこと。それだけは確かだ。
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男が目を覚ますと、そこは屋内だった。どこか古臭い印象を受ける天井が視界に飛び込んできた。
ここはどこだ? 一体何があった? 男はすんすんと鼻を鳴らしてにおいで周囲を伺う。
――そこまで広くない場所。今部屋の中には俺一人。
周囲には誰もいないことを確認してゆっくりと身を起こすと、待っていたかのようにがちゃりと音がした。
「おう、目ぇ覚めたか」
大男がある人物を伴い入ってきた。
「!」
コイツだ!
「ッてめぇ!」
大男の後ろの、吊りあがった細目の男。コイツだ! コイツにやられた! あの時、俺を地べたに叩きつけやがったのは!
襲いかかろうとして、胴が痛んでつんのめった。どうやらベッドの上にいたらしい。ごろりと転げて落ちた。
「いっ……てぇ……! てンめぇ……! あん時踏みやがったろ!」
「正当防衛ですが」
「正当防衛でここまでやるかねぇ? “狐“」
“狐”と呼ばれた細目の男は肩をすくめて「命の危険を感じましたので」と、それこそ狐のようにニィと笑った。
男は思考する。――どうすればいい⁉ 相手は二人、大男の方はわからないが、狐男の方はおそらく自分を撃退したやつだ。あの靴裏を見た覚えがある。
男が低く唸って警戒していると、大男は一拍きょとんとした後、人好きする笑顔を浮かべた。
「そう警戒しなさんな。名前はあるのかい?」
名前。そう聞かれて、今度は男がきょとんとする番だった。
名前、名前。俺の名前? コイツは何を聞いているんだろう。
「ねぇよ」
「『ネエヨ』さん?」
「んなわけねぇだろ」
男には名前が無かった。それで不便だと思うこともなく今まで生き延びてきた。生きるために名前は必要ないのだと、男はそう思っている。
「犬でいいでしょう。うるさく吠えますし」
「あぁ⁉」
掴みかかろうとして、胴がズキリと痛む。
バランスを崩して床が目前まで迫って――目が覚めた。
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「おはようございます。犬の癖に早起きではないんですね」
「犬と一緒にすんじゃねぇ。俺たちの時間は夜からだろ」
“犬”は“狐”を見る。いつもと変わらない狐顔だ。
「……とびきり悪い夢見たぜ」
「どんな夢を?」
「拾われる前にてめぇにズタボロにされた時と“犬”と呼びやがった時の夢」
「いい夢じゃないですか」
「悪ィ夢だろーが」
“犬”はくたびれたソファから起き上がる。室内にいるのは“犬”と“狐”だけだった。
「……“首輪”と“姫”は?」
「もう車内で待機していますよ」
「俺が最後かよ」
「寝ていたのが悪いでしょう」
違いない。違いないが、“狐”がニィと笑っている気がして癪だった“犬”は、足早に階段を降りて車両に乗り込む。
「……」
「“犬”、おはよう、でいいかな」
車両に乗り込んだ“犬”をちらと一瞥しただけですぐそっぽを向いた少女が“姫”で、気さくに話しかけてきたどこかふわふわとした男が“首輪”だ。
「……おー」
「あれ、もしかして寝ぼけてる? それとも調子が悪い?」
「うるせーよ」
「全員揃いましたので出発しますよ」
“狐”の声に反応したのは“首輪”のみで、他は特に返事はない。それに溜息を一つ零した後、“狐”はアクセルを踏んで車両を発進させた。
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夜、都市郊外にある山中。
「ひどいよねぇ、残飯処理班って名前」
”首輪”がポツリと呟いた。食事中だった“犬”はそちらに視線を寄越す。
「残飯でもありつけるだけマシだぜ」
「そうじゃなくて。怪物に襲われて助からなかった人の遺体を、『残飯』なんて言うのがひどい、って話だよ」
”首輪”は口元を手で覆い、顔を顰めている。
「よく食べられるね……」
「むしろ喰えねぇお前の方が異常だろーよ」
「だって人だよ?」
「人間だぜ? ご馳走だろ」
喰わねぇのか、と“犬”は人間の腕を“首輪”に一応差し出す。しかし“首輪”は人は食べない、と言って拒絶した。
「お前もあんま喰わないよな。“首輪”と違って喰えるんだから喰えばいいってのに」
“犬”は“姫”に向かって向かって話しかける。いつものツンとした態度でチラリとこちらを見てすぐに視線を戻した。
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「喰えんだからいいだろ」
「わたしはそんなことしない。行儀も悪いし、味も落ちる。……調理されたものがいいわ」
「贅沢言うよなぁ、お前。調理されたものだぁ? ンなもんあるわけねぇだろ。せいぜいバラされて喰べやすくなってるくらいだろ」
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「僕にはどっちも理解できないんだけど」
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突如として地面が盛り上がり、巨体が現れる。ミミズにも龍にも見える黒色のそれは間違いなく彼らにとって同族である怪物だった。
“犬”は現れた闖入者を睨む。
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“犬”が“首輪”の方を向くと、“首輪”はすでに姿勢を低く、臨戦態勢に入っていた。
「ねえ“犬”、“姫”。これ、僕がもらっても大丈夫だよね」
“首輪”の口角が上がる。目を爛々と輝かせ、視界の中央に獲物を収めた。
「好きにしろよ。どうせお前は共喰いしかできねぇんだからな」
「じゃあいいよね。後片付けは“狐”さんが色々とやってくれるし」
そう言い終わるやいなや“首輪”は凄まじい速度で獲物へと接近し、一息にその心臓を掴み、抜き取った。
心臓を失った巨体は、どしゃりと倒れる。
“首輪”の右手では抜き取った心臓がどくりどくりと脈動していた。脈打つ心臓を見て、“首輪”は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「心臓が一番美味しいんだよねえ。いただきます」
心臓を喰べ始めた“首輪”に、今度は“犬”が顔を顰める番だった。
「……お前の方が理解できねぇよ」
“姫”は悍ましいものを見るような目で“首輪”を睨んでいた。
「……ほんとうに、気持ち悪い」
「ひどいなあ」
心臓を喰べ終わった“首輪”は口元を拭い、笑う。
「同族喰える方が異常だろーが」
「人を食べるよりはマシ、だろう?」
“犬”は一つ舌打ちをした。“首輪”のこういうところが苦手だ。
「ああ、他の部位はあんまり美味しくないんだよね。喰べるかい?」
「誰が喰うかよ!」
噛みつくように吠えれば、それを遮るかのように木々の影から“狐”が現れた。
「そろそろ終わりましたか? 引き上げますよ」
「おう、後始末頼むわ」
“狐”はいつもと変わらない表情で食事後の骨や怪物の骸を見る。
「“狐”、調理したものはないの」
「ご自分でどうぞ」
「“狐”さん、怪物のほうもお願いします」
「ええ、そこまでが仕事ですから」
残飯処理班としての食事を終えた三人は“狐”を残して車両へと戻っていく。
“狐”は食べ残した骨や、倒れた怪物の方に向き直り、一つ柏手を打つ。すると骨や怪物の残骸がごうごうと音を立てる青い炎に包まれ、すべてが焼け落ちる。
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