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初めての寝取らせから待ち合わせ

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季節は夏、外で鳴く蝉がうるさく感じる8月の中、クーラーの効いた部屋の中で二人の女性が真剣な表情で話し合っていた

「本当にいいんですね...?私が男に抱かれても...汚されても、嫌いにならないでくださいね」

「う、うん...!僕から言い出した事だし...嫌いになんかならないよ、むしろ、こんな僕のお願いを聞いてくれてありがとう」

丁寧な口調で話しかける女性----ゆかりは、大人しめな声色と黒髪のセミロングと少し長めの髪型とは裏腹に、寝取らせ用に服装はノースリーブとショートパンツによる脇や太ももを露出した格好で同じような背格好をし、茶髪ショートの髪型をした女性---さつきに、確認を取っていた。

片や真剣な表情で...片や顔を赤くしてまで話し合う内容とは、"寝取らせ"である

2人はレズ、百合という表現もあるが、とにかくお互いがお互いのことを愛し合い、これから先も一緒に支え合うことを約束しあった仲でもあったが、ある日さつきの方からゆかりに対して寝取らせの提案をしていた

最初は難色を示したゆかりだったが、さつきから何度もお願いされ、おためしに...と、SNSで募集した男と今日会うことになっていた

「それじゃあ、そろそろ待ち合わせの時間なので...さつきとはここでお別れです。私が報告するまではオナニーは禁止ですよ?」

「は、はいぃ...今からでも弄りたいけど、我慢する...ゆかりのこと、ちゃんと待ってるね!」

顔を真っ赤にし、軽く息の荒くなっているさつきに、お別れの言葉と、どれだけ汚されたかの報告をするまでの時間の間は、オナニーをしないこと...と、言いつけてから、ゆかりはこの暑い中、男と待ち合わせ場所である最寄駅へと徒歩で出掛けた

「あ、暑いですね...涼しい部屋で発情してるさつきのことが恨めしいです...」

「あっ...多分、あの人でしょうか...えっと、すみません、あなたがタツヤさんですか?」

まるで肌を焼かれているのではないかと錯覚するほどの強い日差しに、さつきのお願いを引き受けたことを軽く後悔し、じんわりと汗を滲ませながら、あらかじめ教えてもらっていた服装の男の人に声をかける

「あぁ、そうだけど...君はゆかりちゃんであってる?」

「はい、初めまして...突然連絡したにもかかわらず、会ってくれてありがとうございます」

「いんや、俺の方こそこんな可愛い娘を抱けるんだから、感謝するのは俺の方だな。んじゃ、早速移動するか...ここで色々と話すにはゆかりちゃんも嫌だろうし」

「そう言ってくれると嬉しいです...えっと、えっちなことをするのは...ホテルでしたよね?それならすぐそこですし、とりあえず移動しましょう」

初対面のちゃん付けに内心不愉快な気持ちになりつつも、お互いに軽く自己紹介を交わす。
相手から容姿を褒められてドキッ...っとするはずもなく、露骨に胸や太ももに視線を向けてくるタツヤにむしろ辟易しているぐらいである。
しかし、言動はともかく、相手の体格や容姿はレズであるゆかりから見てもイケメンと思えるため、そこだけは今から行為をする点ではありがたいことだった

「へぇ...?意外と落ち着いてるな?もしかして、他の男にも体許してたりする?」

「...そんなことないですよ、タツヤさんが初めてです。それに、彼氏じゃなくて彼女...私、レズなので、彼女以外に興味ないんですよね」

ホテルに向かう際にも、馴れ馴れしく距離を詰めようと体を寄せて、腕や肩に触れてくるタツヤ...さつきにしか体を許したことがないことを強調し、それ以外には興味がないことを告げることで、触れてくる手をぱちんっと払い退けた

ホテルに着く前に、セクハラ行為にうんざりしており、タツヤとの会話は事務的にしか返しておらず、頭の中では帰ってからのさつきとのえっちでいっぱいになっていた

「なるほどなぁ...今日は最愛の彼女の為に...ね、じゃあ...今日は、その子のためにもたくさん俺が相手してやるよ」

「はい、それはよろしくお願いしますね?さつき...彼女にたくさん気持ちよくなって欲しいので...」

セクハラ行為を避けながらホテルに着いたゆかりとタツヤ...初めてのラブホテルにゆかりはきょろきょろと辺りを見回す。

「さて...と、俺は飲み物持ってくるわ、流石に今日は暑すぎる...水分補給しないと倒れちまうからな」

「ふへぇ...ラブホテルってこんな感じなんですね...あっ、はい!すみません、ありがとうございます」

さつきと2人で住んでいる家にあるベットとは一回りも二回りも大きなベットに豪華な内装、とはいえ、普通のホテルとそこまで大きな違いはないことに少しだけ安堵を覚えていた

興味津々なゆかりは、タツヤから目を離し、内装をマジマジと観察していたため、初対面だというのに警戒を怠ってしまった

「ほらよ、これから汗かくんだから...しっかりと水分補給しとけよ?」

「そう...ですね、わざわざ私の分までありがとうございます...あっ!あと、先にシャワーを浴びてもいいですか...?汗臭いと申し訳ないので...」

「俺は気にしないんだが...ゆかりちゃんが気になるなら、さっさと浴びてこいよ、シャワーから出たらすぐにでも始めるからな?」

タツヤの言葉にこくっ...と頷けば、手渡してくれたコップに入った冷たい水をゆっくりと飲み干す...水にしては少し変な味がしたが、暑い中移動してきた体は水分を欲していたため、そのまま気にせずに汗を流すために浴室へと向かった...これからゆっくりと媚薬が効いてくることも知らずに

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