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姉妹バトル勃発?
2-2 ――破壊?
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「――何をどうしたら、室内がぐちゃぐちゃになるのか」
魔王城の離れへと帰ってきたセルジオはとある部屋を見るとまずつぶやいていた。
「ほんとですよ。セルジオ様。ルーナ様が暴れましたので、それはそれは暴走。あれは――子供。ガキですね」
そしてそんなセルジオのつぶやきに反応したのはソフィである。
「散らかってるね――ここ」
ソフィの後に、セルジオと同じく部屋を見て、そんなことを言っているのは、金髪碧眼の少女。セルジオと現在一緒に居る子だ。
「ちょっとー。ソフィが100%悪いんでしょうが!あと、適当なこと言うな……って――もう動けない。もう疲れたー。無理。ソフィなんやかんや言いつつもやっぱり化け物でしょ。威力も前より絶対上がってるし。なんなの――私の方が強くなったと思ったのに」
そして、最後に声を出したのは――元次期魔王様。今では――その面影はないと言ってもいいだろう。というか現状威厳とかそういうのは全くなく。駄々をこねている子供のような状況だった。
下手をすると――金髪碧眼の少女の方が落ち着いているようにも見える。
何が起こっているかというと、セルジオと金髪碧眼の少女が孤児院から戻ってくると、ルーナが自室で完全に伸びていた。いや、だらけていた。
そして、何故か部屋が荒らされたではないが――いや、これは本当に荒らされたというべきか。かなり。かなり散らかった状態になっていた。
本当は孤児院から戻ってきたセルジオのこの後の予定はみんなで食事だった。
今のところ孤児院へと行っていることが多いセルジオは今までのようにルーナの勉強を見るのは夜の短い時間だけになっており。午後は基本ルーナは町の方ですることがなければ独自で勉強という感じだった。そして今日は特にルーナに予定がないことをもちろん知っていたセルジオは帰ってきたら食事で良いと思っていたのだが――その前にすることができてしまったのだった。
改めてみると。ものが壊れていないだけ奇跡と言った方がいいかもしれない。
何をしたら――いや、多分風の魔術でもぶっ放したというのはほとんどの人が予想できるような状態だったが。一応セルジオは確認のため当事者たち?に聞いてみた。
「えっと――ここで何がありました?」
「ソフィが魔術ぶっ放した」「ルーナ様が脱ぎました」
「――うん?」
すると――2人からちゃんと返事があったのだが――何かおかしな言葉も聞こえた気がする。などとセルジオが思っていると。
「ちょ、ソフィ!」
「事実でしょう。脱いでいました」
「脱いだとか言うな!」
ルーナとソフィの言い合いが始まった。
なおこれもいつものこと。はじめこそセルジオは今も隣にしっかり付いてきて立っている金髪碧眼の少女にあまりこのような状況。言い合いというのか喧嘩というのか下手をすると魔術ぶっ放すような状況は見せないようにしていたが――いつものこと。毎日のこと過ぎて今ではそのまま見せている。
隠したところで、後で聞かれるためだ。ならちゃんと見せて――後で説明をした方が楽だからだ。
「実はセルジオ様。ルーナ様が最近勉強をサボってましてね」
「さ、サボってないわよ!」
「そんなウソ言って」
「う、嘘じゃないし。ちゃんと勉強して、魔術もかなり安定しているんだから」
「その割に私の魔術に対応できていませんでしたね。元次期魔王様だったお方が―弱い弱い」
「くぅぅぅー」
これもいつものこと。
何をしてもソフィが勝つというか始まる段階でほぼほぼソフィが勝っているのだが。今日もソフィが即勝ったような状態で、話は進んでいた。
ちなみに金髪碧眼の症状は首を傾げつつ2人の様子を見ている。
セルジオに関しては――『今日も元気だ』などと呆れつつ話が落ち着くのを待っていた。
「とにかくセルジオ様。片付けをしないとですね。このガキがこんな状態にしたので」
「ソフィの魔術でしょうが!」
「誰ですか?パンツ丸出しにしていたのは。まあ女の子が恥ずかしい」
「ちょ、だからそんなこと言わなくていいから!馬鹿!」
「――はぁ……」
なお、ルーナとソフィのいつも通りの言い合いが終わるまでは――数分。いや――もっとか。正確に言うと――かなりかかった。
また今さっき、会話になんか余計な話がまたあったが。それは――詳しく聞くようなことをもちろんセルジオはしていない。
金髪碧眼の少女は――「――パンツ?」などとつぶやいていたが。セルジオは触れなかった。
◆
そんなこんなで、セルジオと金髪碧眼の少女が帰って来てから食事にたどり着くまでは、そこそこの時間がかかったのだった。
あのあとのことを言っておくと、セルジオと、金髪碧眼の少女が片付けを勝手に始めた。
勝手に始めたというのは、ルーナとソフィの言い合いを聞いていても無駄な時間になると判断したセルジオが金髪碧眼の少女に声をかけて、2人で散らかった部屋の片付けを開始したから。
それにルーナの様子を見るとあれは完全に魔力を使い切ったというのか。多分――ソフィとなんやかんやともめて、抵抗したあとというか。とにかくもう自力では動けないくらい疲れてるのはわかっていたので、片付けとなったところで、人員が増えることはなさそうだったから。
ちなみにソフィを数に入れていないのは、いつもの流れからして、ルーナいじりしかしないからである。
ということで、セルジオと金髪碧眼の少女はまず床に散らかったものを集めて――そのあとは机の上の整理や。ぐちゃぐちゃになっていたものの片付けなどをしたのだった。
そうそうセルジオの予想通り。片付け中ルーナとソフィは言い合っていたので――。
「ご飯の準備してこようか」
「うん」
片付けを終えたセルジオは金髪碧眼の少女に声をかけて、食事の準備へと2人で向かったのだった。
そして、セルジオと金髪碧眼の少女が部屋からいなくなったことをルーナが知るのは――(ソフィはずっと気が付いていたはず)もう少し後のこと。
◆
「あれ?セルジオとあの子は?ってか部屋がきれいになってる!?」
ソフィと言い合いをしつつふと部屋を見渡したルーナがつぶやいた。
「ルーナ様がだらけてパンツ丸出しの最中に片付けて食事の準備に行かれましたよ。これでまたルーナ様はあの子にを遅れを取りましたね。ヒロイン争い後退」
「何意味わかんないこと言ってるのよ!」
「まあセルジオ様ならこんな堕落した人でもちゃんと相手をしてくれると思いますが――ふふっ」
「そこ!何笑いながら――って、さすがにだらけているだけとかダメでしょ。セルジオも働いてきてるのに」
「そりゃそうですね。堕落元次期魔王様」
「ソフィも仕事しろ!」
「私は完璧ですよ。この後周りの状況確認。近隣の情報収集もする準備をしております」
「なんか――むかつくくらい人をいじっている割にしてる――」
「ルーナ様がだらだらしているだけですね」
「誰のせいだ。誰のせいで私はボロボロに――」
「さあ?」
「そこ!」
とまあ、セルジオ達が居なくなり部屋がきれいになったことには気が付いたルーナだったが。そのあとまたソフィを言い合いを再開してしまったため――結局。セルジオと、金髪碧眼の少女が再度ご飯ができたことを呼びに来るまで言い合いをしていたのだった。
そして再度呼ばれた後の慌てふためくルーナ(自分は何もしていなかったから)を見てソフィが楽しんでいたのは――言わなくてもわかることだろう。
これが今の日常?である。
「こんなことが毎日続いてたまるか!」
「――ルーナ。食事中は叫ばないように」
「あっ、ご、ごめんセルジオ」
「くっっっ」
「くぅぅ。ソフィ――」
「ルーナ様。大人しくしてください」
ちなみに食事中は食事中で明るい?時間がいつもあったのだった。
魔王城の離れへと帰ってきたセルジオはとある部屋を見るとまずつぶやいていた。
「ほんとですよ。セルジオ様。ルーナ様が暴れましたので、それはそれは暴走。あれは――子供。ガキですね」
そしてそんなセルジオのつぶやきに反応したのはソフィである。
「散らかってるね――ここ」
ソフィの後に、セルジオと同じく部屋を見て、そんなことを言っているのは、金髪碧眼の少女。セルジオと現在一緒に居る子だ。
「ちょっとー。ソフィが100%悪いんでしょうが!あと、適当なこと言うな……って――もう動けない。もう疲れたー。無理。ソフィなんやかんや言いつつもやっぱり化け物でしょ。威力も前より絶対上がってるし。なんなの――私の方が強くなったと思ったのに」
そして、最後に声を出したのは――元次期魔王様。今では――その面影はないと言ってもいいだろう。というか現状威厳とかそういうのは全くなく。駄々をこねている子供のような状況だった。
下手をすると――金髪碧眼の少女の方が落ち着いているようにも見える。
何が起こっているかというと、セルジオと金髪碧眼の少女が孤児院から戻ってくると、ルーナが自室で完全に伸びていた。いや、だらけていた。
そして、何故か部屋が荒らされたではないが――いや、これは本当に荒らされたというべきか。かなり。かなり散らかった状態になっていた。
本当は孤児院から戻ってきたセルジオのこの後の予定はみんなで食事だった。
今のところ孤児院へと行っていることが多いセルジオは今までのようにルーナの勉強を見るのは夜の短い時間だけになっており。午後は基本ルーナは町の方ですることがなければ独自で勉強という感じだった。そして今日は特にルーナに予定がないことをもちろん知っていたセルジオは帰ってきたら食事で良いと思っていたのだが――その前にすることができてしまったのだった。
改めてみると。ものが壊れていないだけ奇跡と言った方がいいかもしれない。
何をしたら――いや、多分風の魔術でもぶっ放したというのはほとんどの人が予想できるような状態だったが。一応セルジオは確認のため当事者たち?に聞いてみた。
「えっと――ここで何がありました?」
「ソフィが魔術ぶっ放した」「ルーナ様が脱ぎました」
「――うん?」
すると――2人からちゃんと返事があったのだが――何かおかしな言葉も聞こえた気がする。などとセルジオが思っていると。
「ちょ、ソフィ!」
「事実でしょう。脱いでいました」
「脱いだとか言うな!」
ルーナとソフィの言い合いが始まった。
なおこれもいつものこと。はじめこそセルジオは今も隣にしっかり付いてきて立っている金髪碧眼の少女にあまりこのような状況。言い合いというのか喧嘩というのか下手をすると魔術ぶっ放すような状況は見せないようにしていたが――いつものこと。毎日のこと過ぎて今ではそのまま見せている。
隠したところで、後で聞かれるためだ。ならちゃんと見せて――後で説明をした方が楽だからだ。
「実はセルジオ様。ルーナ様が最近勉強をサボってましてね」
「さ、サボってないわよ!」
「そんなウソ言って」
「う、嘘じゃないし。ちゃんと勉強して、魔術もかなり安定しているんだから」
「その割に私の魔術に対応できていませんでしたね。元次期魔王様だったお方が―弱い弱い」
「くぅぅぅー」
これもいつものこと。
何をしてもソフィが勝つというか始まる段階でほぼほぼソフィが勝っているのだが。今日もソフィが即勝ったような状態で、話は進んでいた。
ちなみに金髪碧眼の症状は首を傾げつつ2人の様子を見ている。
セルジオに関しては――『今日も元気だ』などと呆れつつ話が落ち着くのを待っていた。
「とにかくセルジオ様。片付けをしないとですね。このガキがこんな状態にしたので」
「ソフィの魔術でしょうが!」
「誰ですか?パンツ丸出しにしていたのは。まあ女の子が恥ずかしい」
「ちょ、だからそんなこと言わなくていいから!馬鹿!」
「――はぁ……」
なお、ルーナとソフィのいつも通りの言い合いが終わるまでは――数分。いや――もっとか。正確に言うと――かなりかかった。
また今さっき、会話になんか余計な話がまたあったが。それは――詳しく聞くようなことをもちろんセルジオはしていない。
金髪碧眼の少女は――「――パンツ?」などとつぶやいていたが。セルジオは触れなかった。
◆
そんなこんなで、セルジオと金髪碧眼の少女が帰って来てから食事にたどり着くまでは、そこそこの時間がかかったのだった。
あのあとのことを言っておくと、セルジオと、金髪碧眼の少女が片付けを勝手に始めた。
勝手に始めたというのは、ルーナとソフィの言い合いを聞いていても無駄な時間になると判断したセルジオが金髪碧眼の少女に声をかけて、2人で散らかった部屋の片付けを開始したから。
それにルーナの様子を見るとあれは完全に魔力を使い切ったというのか。多分――ソフィとなんやかんやともめて、抵抗したあとというか。とにかくもう自力では動けないくらい疲れてるのはわかっていたので、片付けとなったところで、人員が増えることはなさそうだったから。
ちなみにソフィを数に入れていないのは、いつもの流れからして、ルーナいじりしかしないからである。
ということで、セルジオと金髪碧眼の少女はまず床に散らかったものを集めて――そのあとは机の上の整理や。ぐちゃぐちゃになっていたものの片付けなどをしたのだった。
そうそうセルジオの予想通り。片付け中ルーナとソフィは言い合っていたので――。
「ご飯の準備してこようか」
「うん」
片付けを終えたセルジオは金髪碧眼の少女に声をかけて、食事の準備へと2人で向かったのだった。
そして、セルジオと金髪碧眼の少女が部屋からいなくなったことをルーナが知るのは――(ソフィはずっと気が付いていたはず)もう少し後のこと。
◆
「あれ?セルジオとあの子は?ってか部屋がきれいになってる!?」
ソフィと言い合いをしつつふと部屋を見渡したルーナがつぶやいた。
「ルーナ様がだらけてパンツ丸出しの最中に片付けて食事の準備に行かれましたよ。これでまたルーナ様はあの子にを遅れを取りましたね。ヒロイン争い後退」
「何意味わかんないこと言ってるのよ!」
「まあセルジオ様ならこんな堕落した人でもちゃんと相手をしてくれると思いますが――ふふっ」
「そこ!何笑いながら――って、さすがにだらけているだけとかダメでしょ。セルジオも働いてきてるのに」
「そりゃそうですね。堕落元次期魔王様」
「ソフィも仕事しろ!」
「私は完璧ですよ。この後周りの状況確認。近隣の情報収集もする準備をしております」
「なんか――むかつくくらい人をいじっている割にしてる――」
「ルーナ様がだらだらしているだけですね」
「誰のせいだ。誰のせいで私はボロボロに――」
「さあ?」
「そこ!」
とまあ、セルジオ達が居なくなり部屋がきれいになったことには気が付いたルーナだったが。そのあとまたソフィを言い合いを再開してしまったため――結局。セルジオと、金髪碧眼の少女が再度ご飯ができたことを呼びに来るまで言い合いをしていたのだった。
そして再度呼ばれた後の慌てふためくルーナ(自分は何もしていなかったから)を見てソフィが楽しんでいたのは――言わなくてもわかることだろう。
これが今の日常?である。
「こんなことが毎日続いてたまるか!」
「――ルーナ。食事中は叫ばないように」
「あっ、ご、ごめんセルジオ」
「くっっっ」
「くぅぅ。ソフィ――」
「ルーナ様。大人しくしてください」
ちなみに食事中は食事中で明るい?時間がいつもあったのだった。
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