モブな俺は秘密の恋人たちを見守ってます

浅上秀

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秘密の二人の関係に気づくまで

5話

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「おはようございます店長!体調もう大丈夫なんですか?」

「山田くん、おはよう。すまないね、先日は。これ、迷惑かけたから店舗のみんなで食べて」

店長はお菓子を片手に出勤してきた。

「店長!もう出勤して大丈夫なんですか?」

出勤してきた先輩も店長に声をかけている。
あっという間に出勤してきたメンバーに店長は囲まれた。

「いやぁほんとうに面目ない」

店長は恥ずかしそうに後頭部をかいていた。
髪が上がった時、一瞬、店長の首に赤い部分が見えた気がした。

「でも店長が不在の間、今野マネージャーが業務を手伝ってくださって…ほんとうに助かりました」

「在庫つけたり、後方業務やったり、店長決済のもの全て片付けてくださってましたよ」

「今野マネージャーには頭が上がらないですね」

店長は恥ずかしそうにそう呟いた。



今野マネージャーは店長が全快して一週間ほどした時に巡回にやってきた。

「店長、お元気になられたようで」

出勤してすぐに店長に声をかけていた。

「不在の間に業務を代行していただき、ありがとうございました。今後は自己管理を徹底していきます」

店長はぴょこりと頭をさげた。

「はい、ぜひそうしてください。では今日の打ち合わせにうつりましょう」

「かしこまりました」

二人はそういって会議を始めた。
俺は休憩上がりだったので、閉められた店長室の扉を横目に売り場に出た。

「山田くん、悪いんだけど、奥の倉庫からレジロールの余剰持ってきてもらえるかな?」

売り場で服を畳んでいると先輩が俺に声をかけてきた。

「かしこまりました」

普段使わない在庫が置かれているバックヤードに向かう。

「…さむっ。さっさと出よう」

段ボールを開け閉めしながらレジロールを探す。

「あ、あった」

ようやく目当てのものを引っ張り出すとどこからともなく声が聞こえてきた。

「ダメですって、今野さん…」

「しょうがないですね…では今日閉店後に…」

なんとこの倉庫は店長室の声が漏れ聞こえてくるのだ。

「閉店後に…なんだ?」

俺はそっとそのまま倉庫を出た。
そして好奇心を胸に閉店後に何があるのか探ることにした。








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