48 / 61
第十章 後輩の教育も楽じゃない
第二話 新人は生意気!
しおりを挟む
「おはようございます。内定者研修の会場はこちらです」
事前資料作りや他部署の人との打ち合わせ、会場のセッティングとこの日のためにアミは日々奔走した。
アズは余裕の表情でこなしていたが、アミはキャパオーバーを起こしそうだった。
「アミ、大丈夫?少し休む?」
アズが珍しく心配そうに聞いてくる。
「だ、大丈夫!元気だよ!」
アミは両手の拳を握って笑顔を浮かべる。
「ならいいけど…」
…
「それではこれから内定者のための新人研修を始めます」
広報部の担当者が司会進行を行ってくれる。
アズとアミは庶務こと魔法少女の部に配属が既に決まっている新入社員たちだけを研修するのだ。
「これより配属が既に決まっている方のみ、実務的な研修にうつります。また総合職採用で配属が決まっていない方々は会社案内を行いますのでそのまま待機していてください」
会社説明や社長あいさつなどが終わり、移動がはじまる。
「ちょ、ちょっと、アミ、起きて」
アミは挨拶中ずっと寝ていたのだ。
「んはっ、あたし寝てた・・・」
「もう、だからさっき休むか聞いたのに」
「だ、大丈夫だって、行こう!」
…
「それでは庶務で採用された方は名前をお呼びいたしますので出口右側でお待ちしております社員の指示に従ってください」
司会が新人魔法少女たちを呼び出す。
「庶務の方はこちらでーす」
アミは手を挙げて会場から出てくる新人をアズの元に集める。
「いち、に、さん・・・これで全員かな」
今年の新人は三人だった。
「それでは移動するのでついてきてください」
アズがスタスタと歩き出した。
…
「ここでお待ちください。アミ、エグチさんへの報告してくるからトレーニングルームへの引率をお願い」
「了解」
アズはエグチを呼びに行った。
アミは一人で三人を引率することになったのだ。
「それでは案内しますね」
トレーニングルームでは模擬怪人との戦闘訓練、筋トレなどの基礎体力向上メニュー、新しい魔法や技術の実験ができる。
「あ、ユリ」
ガラス越しにはユリが新アイテムの実験を行っていた。
「す、すごい…」
「たいしたことないでしょ」
「これくらい余裕よ」
ユリの様子を見ていた新人三人が口を開いた。
事前資料作りや他部署の人との打ち合わせ、会場のセッティングとこの日のためにアミは日々奔走した。
アズは余裕の表情でこなしていたが、アミはキャパオーバーを起こしそうだった。
「アミ、大丈夫?少し休む?」
アズが珍しく心配そうに聞いてくる。
「だ、大丈夫!元気だよ!」
アミは両手の拳を握って笑顔を浮かべる。
「ならいいけど…」
…
「それではこれから内定者のための新人研修を始めます」
広報部の担当者が司会進行を行ってくれる。
アズとアミは庶務こと魔法少女の部に配属が既に決まっている新入社員たちだけを研修するのだ。
「これより配属が既に決まっている方のみ、実務的な研修にうつります。また総合職採用で配属が決まっていない方々は会社案内を行いますのでそのまま待機していてください」
会社説明や社長あいさつなどが終わり、移動がはじまる。
「ちょ、ちょっと、アミ、起きて」
アミは挨拶中ずっと寝ていたのだ。
「んはっ、あたし寝てた・・・」
「もう、だからさっき休むか聞いたのに」
「だ、大丈夫だって、行こう!」
…
「それでは庶務で採用された方は名前をお呼びいたしますので出口右側でお待ちしております社員の指示に従ってください」
司会が新人魔法少女たちを呼び出す。
「庶務の方はこちらでーす」
アミは手を挙げて会場から出てくる新人をアズの元に集める。
「いち、に、さん・・・これで全員かな」
今年の新人は三人だった。
「それでは移動するのでついてきてください」
アズがスタスタと歩き出した。
…
「ここでお待ちください。アミ、エグチさんへの報告してくるからトレーニングルームへの引率をお願い」
「了解」
アズはエグチを呼びに行った。
アミは一人で三人を引率することになったのだ。
「それでは案内しますね」
トレーニングルームでは模擬怪人との戦闘訓練、筋トレなどの基礎体力向上メニュー、新しい魔法や技術の実験ができる。
「あ、ユリ」
ガラス越しにはユリが新アイテムの実験を行っていた。
「す、すごい…」
「たいしたことないでしょ」
「これくらい余裕よ」
ユリの様子を見ていた新人三人が口を開いた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる