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二章 柳(ヤナギ)
慣れた褥
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御前屋敷の宵の口。
湯殿に向かわば家人が寄り来て次々と右衛門の装束を解いていく。袴の帯を緩めて其の場に落とし、羽織を預けて単衣になる。
湯を掛けられて体を洗われ湯に浸される。湯から上がれば閨の支度と、腹に湯を入れては出してを腹の中がきれいになる迄、繰り返す。
もう一度身を浄められて最後、湯にもう一度浸けられた。暖かな湯に身の強張りも緩むが、此処からが本番である。
湯から上がった右衛門は閨化粧を施されて御前から贈られた衣装を着付けられる。
用意の調った右衛門に家人が耳打ちするのは今宵の趣向だ。
「さても御前も御趣味の悪い事」
ぼやく右衛門に血気張む若い家人。彼に向ってひらりと手を振ると、
「されど御用命とあらば是非もあらん」
ゆるりゆるりと道中を行った。
※
褥には水音と嬌声が溢れていた。
「其れ、好いか好いか」
啜り泣きながらイイッイイッと鳴く少年の腰を掴み、強めに捻って奥を苛める。未だ固い快楽の穴、しかし入り口近くを強く擦られるだけで大層な悦を得る様で、少年の口から溢れる声は益々切羽詰まったものに為っていく。
其の耳元に優しく囁く。
「為るべく早う、阿呆に御成り」
カタリと音がして、右衛門は腰の動きを止めた。
「御前」
「良い。続けよ」
見学の態の御前の様子に、右衛門は悦を求めて泣き愚図る少年の片腿を掬い上げて犬の様に這わせると、腰を入れて深く犯してやり、更に烈しく攻め立てた。
少年が遂に悦を極めて精を噴き上げ、己も逐情した右衛門は悠々と腰をやって残る精を少年の腸でこそぐ。
気を遣る間も悦を刺激された少年が若い昂ぶりを又奮い勃たせるのを見て、もう一度可愛がるべきかと思案する右衛門の背後。ぬるりとした感触が右衛門の尻に垂らされて、尻たぶから割れ目へと流れ落ちた油を追う様に割れ目が開かれて尻穴をなぞられる。
油を流し込み解しはしたが、調い過ぎた体を好まれぬ御前の好みに合わせた下準備。押し込まれれば引き攣った痛みが有って、少年の中で猛っていた右衛門の根は少し竦んだ。
駆ける悦を急に取り上げられそうに為った少年は、イヤイヤと頭を振って己から果敢に腰を振り、右衛門の根を搾っては嗜虐を催促した。
御前の指先が右衛門の胸元、乳嘴を強く捻り上げる。
「んん“っ」
痛みに混じる喜悦に右衛門は唇を噛んで少年を荒く攻め立てた。右衛門の腰が前に動けば前は少年の悦を突き、後ろは御前の根をしゃぶる様に扱いた。腰を後ろに動かせば、根は少年の腹をこそげて、後ろは御前の雄根をじゅぶりと含んだ。腰をぎこちなく動かしながらも前後の悦に顔を上気させて、時に息を飲む右衛門。御前は暫く其れを愉しむと、右衛門の腰を掴んで強く腰を打ち付けた。
「お“!ん”おぉっぉ“」
雌の法悦_奥の秘め口に押し入られた右衛門は、獣の様に吠えると昇天した。
少年の中に突き込まれていたものは一気に萎み、白濁だけをだくだくと流し込んだ。
狂乱した少年が必死に右衛門の根を奮い立たせようと尻を押し付けて愛撫したが、御前が右衛門の泣き処に雄根の先端を当てて体重を掛け、ゆるゆると優しく弄り倒せば、あうあうという喃語と共に涎を垂らし白目まで剥いて雌の悦に浸りきる。
意識を朦朧とさせた右衛門の肩口を掴んで少年から引き剝がした。
萎れた右衛門の根と少年の尻穴を、白い粘液が束の間繋いで切れる。根を発情しきった穴から奪われた喪失感と尚も腹を侵す熱に、少年は太腿を擦り合わせて身悶えた。
「お前。此れの根をもう一度奮い立たせることが出来たなら、もう一度此れの根を呉れてやっても良いぞ」
背後の御前に半ば身を預ける右衛門の根はくたりと股で垂れ下がりながら、たらりたらりと白を零す。
少年は跳び付いた。苦い白を吸い上げ、ふぐりを手の内で転がしては唇でもって吸いつく。
一方御前は根で腹の内、奥を躾けながら臍の辺りに手を当ててぐっと圧してやった。右衛門の声は益々獣染みて雌の悦の極みを伝えた。抱え上げられた足先が、宙を掻いては丸くなり丸くなっては跳ね上がる。
雄の手の内で惨く可愛がられていた右衛門を、唐突な痛みが襲った。激痛。かっと目を見開き、声に成らぬ苦鳴と次いでがくがくと身体を痙攣させると泡を吹いて失神した。
急な身の強張りと締め付けに種を吐き出した御前は、息を調えると少年を見遣った。
恨んだ眼をした少年の口が開いて、吐き出されていく根茎の半ばに唾液に塗れた歯形が赤く浮かんでいた。ふぐりは少年の手の中で握り潰されている。
可哀相に、此れでは当分使い物に為らずに痛みそうだ。
実際、急所を手荒に扱われたせいで翌日熱を出した右衛門は、暫く御前に、酷く腫れた根をふやける程に舐めしゃぶられ、鈍痛の残るふぐりを生殺しの柔らかさで転がし愛でられて過ごした。
右衛門は少年がどうなったかを知らない。
何にせよ、少年が最早生きてはいないだろう事だけは確かだった。
湯殿に向かわば家人が寄り来て次々と右衛門の装束を解いていく。袴の帯を緩めて其の場に落とし、羽織を預けて単衣になる。
湯を掛けられて体を洗われ湯に浸される。湯から上がれば閨の支度と、腹に湯を入れては出してを腹の中がきれいになる迄、繰り返す。
もう一度身を浄められて最後、湯にもう一度浸けられた。暖かな湯に身の強張りも緩むが、此処からが本番である。
湯から上がった右衛門は閨化粧を施されて御前から贈られた衣装を着付けられる。
用意の調った右衛門に家人が耳打ちするのは今宵の趣向だ。
「さても御前も御趣味の悪い事」
ぼやく右衛門に血気張む若い家人。彼に向ってひらりと手を振ると、
「されど御用命とあらば是非もあらん」
ゆるりゆるりと道中を行った。
※
褥には水音と嬌声が溢れていた。
「其れ、好いか好いか」
啜り泣きながらイイッイイッと鳴く少年の腰を掴み、強めに捻って奥を苛める。未だ固い快楽の穴、しかし入り口近くを強く擦られるだけで大層な悦を得る様で、少年の口から溢れる声は益々切羽詰まったものに為っていく。
其の耳元に優しく囁く。
「為るべく早う、阿呆に御成り」
カタリと音がして、右衛門は腰の動きを止めた。
「御前」
「良い。続けよ」
見学の態の御前の様子に、右衛門は悦を求めて泣き愚図る少年の片腿を掬い上げて犬の様に這わせると、腰を入れて深く犯してやり、更に烈しく攻め立てた。
少年が遂に悦を極めて精を噴き上げ、己も逐情した右衛門は悠々と腰をやって残る精を少年の腸でこそぐ。
気を遣る間も悦を刺激された少年が若い昂ぶりを又奮い勃たせるのを見て、もう一度可愛がるべきかと思案する右衛門の背後。ぬるりとした感触が右衛門の尻に垂らされて、尻たぶから割れ目へと流れ落ちた油を追う様に割れ目が開かれて尻穴をなぞられる。
油を流し込み解しはしたが、調い過ぎた体を好まれぬ御前の好みに合わせた下準備。押し込まれれば引き攣った痛みが有って、少年の中で猛っていた右衛門の根は少し竦んだ。
駆ける悦を急に取り上げられそうに為った少年は、イヤイヤと頭を振って己から果敢に腰を振り、右衛門の根を搾っては嗜虐を催促した。
御前の指先が右衛門の胸元、乳嘴を強く捻り上げる。
「んん“っ」
痛みに混じる喜悦に右衛門は唇を噛んで少年を荒く攻め立てた。右衛門の腰が前に動けば前は少年の悦を突き、後ろは御前の根をしゃぶる様に扱いた。腰を後ろに動かせば、根は少年の腹をこそげて、後ろは御前の雄根をじゅぶりと含んだ。腰をぎこちなく動かしながらも前後の悦に顔を上気させて、時に息を飲む右衛門。御前は暫く其れを愉しむと、右衛門の腰を掴んで強く腰を打ち付けた。
「お“!ん”おぉっぉ“」
雌の法悦_奥の秘め口に押し入られた右衛門は、獣の様に吠えると昇天した。
少年の中に突き込まれていたものは一気に萎み、白濁だけをだくだくと流し込んだ。
狂乱した少年が必死に右衛門の根を奮い立たせようと尻を押し付けて愛撫したが、御前が右衛門の泣き処に雄根の先端を当てて体重を掛け、ゆるゆると優しく弄り倒せば、あうあうという喃語と共に涎を垂らし白目まで剥いて雌の悦に浸りきる。
意識を朦朧とさせた右衛門の肩口を掴んで少年から引き剝がした。
萎れた右衛門の根と少年の尻穴を、白い粘液が束の間繋いで切れる。根を発情しきった穴から奪われた喪失感と尚も腹を侵す熱に、少年は太腿を擦り合わせて身悶えた。
「お前。此れの根をもう一度奮い立たせることが出来たなら、もう一度此れの根を呉れてやっても良いぞ」
背後の御前に半ば身を預ける右衛門の根はくたりと股で垂れ下がりながら、たらりたらりと白を零す。
少年は跳び付いた。苦い白を吸い上げ、ふぐりを手の内で転がしては唇でもって吸いつく。
一方御前は根で腹の内、奥を躾けながら臍の辺りに手を当ててぐっと圧してやった。右衛門の声は益々獣染みて雌の悦の極みを伝えた。抱え上げられた足先が、宙を掻いては丸くなり丸くなっては跳ね上がる。
雄の手の内で惨く可愛がられていた右衛門を、唐突な痛みが襲った。激痛。かっと目を見開き、声に成らぬ苦鳴と次いでがくがくと身体を痙攣させると泡を吹いて失神した。
急な身の強張りと締め付けに種を吐き出した御前は、息を調えると少年を見遣った。
恨んだ眼をした少年の口が開いて、吐き出されていく根茎の半ばに唾液に塗れた歯形が赤く浮かんでいた。ふぐりは少年の手の中で握り潰されている。
可哀相に、此れでは当分使い物に為らずに痛みそうだ。
実際、急所を手荒に扱われたせいで翌日熱を出した右衛門は、暫く御前に、酷く腫れた根をふやける程に舐めしゃぶられ、鈍痛の残るふぐりを生殺しの柔らかさで転がし愛でられて過ごした。
右衛門は少年がどうなったかを知らない。
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