王子は、聖女と婚約破棄したい

夜空のかけら

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2 国王との会話

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「夕時、申し訳ありません」

教室を出た後に王宮に寄る。

教室では、ああ言ったが黙っている訳にもいかず、国王の元に行く。

「ああ、ちょうど今日の仕事も終わったくらいだ。そちらへ座ってくれ」

執務室にあるソファに座る。

国王とは親戚関係。

何代か前は王族だったが臣籍降下して公爵位を受けている。

「いつも凄い量ですね」

「ああ、ほとんどが重要案件で最高責任者である私の了承が必要なんだと。サインを書くのも一苦労だよ」

「何か良い案があるといいですね」

「そうだな。いっそのこと、サインを彫ったものを作るか」

「それは、画期的なアイデアですね」

「そうだな、考えてみるか。で、今日はどんなことで来たんだい?」

「王子が、私を好きになれないそうです。婚約も結婚もダメだとか」

「ふむ。そんなことだろうと思ったよ」
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