遊ぶつもりでログインしたら、融合異世界という現実だった。

夜空のかけら

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第22話 役所

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中心は、着いた場所からまっすぐ行った先にあった。
 見た目は、役所に見えないが、扉が開け放たれていて、そこへ入る。

 …誰も居ない。
 カウンターにすら人は見えず、完全に無人のようだ。
 カウンター中と外を分けるテーブルのところには、鈴が置いてある。

『ご用の方は、鈴をならしてください』

 なるほど。
 鈴を鳴らすつもりで持ち上げると、鈴が鳴った。
 まだ、振っていないのにだ。

「はーい、ちょっと待っててね。今すぐに行くから~」

 どこからともなく、声が聞えた。
 程なくして、カウンター内に女性がいきなり現れた。

「響きの里へようこそ。入村手続きですか、それとも滞在許可ですか?」

 入村?村か!

「滞在手続きで頼む」
「はい。分かりました。左手首でいいかな」
「何をだ?」
「身分証明や各種パラメーターを見るための埋め込み型証明書よ。はいっ」

 そんな言葉と共に、左手首にトンという軽い圧がかかった。

「はい、終わり。滞在許可も入れておいたから、今後は左手首から情報を得ることができるよ」
「分かったが、選択の余地はなかったのか」

 左手首をさすりながら、そう聞くと。

「あったけれど、腕時計を付けるのが概ね左手首だったから、見るのに慣れているところの方が良いでしょ」
「まぁ、そうかもしれないが」
「そういうことで」

 役所の女性は、そう言ってににっこりしていた。
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