遊ぶつもりでログインしたら、融合異世界という現実だった。

夜空のかけら

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第77話 神位

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「…アーサー?」

ちょっとうとうとしてしまったらしい。

「なん…?」

円柱の中に、トーコと2人浮かんでいる。

「ここは?」
「ここは、あの部屋から来る最初の場所。ここから望む場所へ転送するための場所」

円柱の内壁面にあるモニターには、無数の場所が映し出されている。
海岸沿いや山あい、大河、雪山に草原、近代的な街もある。

「ファンタジーと科学系が混じっているな」
「それは、そうよ。ここから見ているのは、融合異世界の魔法世界側だからよ」
「融合異世界だって??」
「融合異世界は、科学側と魔法側が融合した結果、生まれた。そこに住んでいた人は、この融合に巻き込まれ多種多様な種族と幾多の環境を変えてしまったの」
「多種多様な種族とは、なんだ」
「日本人とアメリカ人。住む地域は違っても、同じ星で生まれた地球人よね」
「白人とか黒人もいるけれどな」
「それは、単に肌の色の違いで、地球人なのには変わりはないわ。そうじゃなくてね。融合時に魔法世界から種族融合情報が流出してね、ハーフだらけになっちゃて、大混乱が生じたの」
「はぁ~~???」

トーコの話は、こうだ。
地球人類は、魔法世界にある種族と混じってしまった。
結果、同じ家族であっても、ほとんどが別々の種族になってしまった。
ある家族は、父親が人狼、母親が猫人、男の子が蝙蝠人、女の子は妖精など。
確かに、これは大騒動になるな。
そもそも、4人とも生態も違うんじゃないか?

「それで、そっちの方は融合前の記憶一部封鎖等で対処した結果、ある程度目処がたったのだけど、大問題が1つ」
「大問題?今の種族問題の方が凄いと思うが」
「魔法の存在よ。科学側は魔法の存在を認識できないのに、種族が混ざった結果、魔法が使えるようになってしまった」
「魔法…」
「魔法には、属性と特性、レベルとランク、種族と世界などのいくつかの要素が存在するのだけれど、初めっから覚醒レベルで放置できない人が何人か出てしまった」
「覚醒レベル?」
「覚醒レベルというのは、魔法の最上位魔法が使えてしまうもの。そ~ねぇ…。水爆を持っていて、いつでもスイッチを押せる状態という感じかな。基本的に、大規模殲滅魔法系が多いわね。なぜか」
「なんとなく分かったよ。でも、覚醒レベルか…。レベルを上げるとそういう風になるのか」
「あ~、覚醒レベルのレベルは、素質がないとダメね。このレベルというか、ランクは12段階中の上から2番目。超位ランクに位置しているわ」
「2番目?1番目は何だろう」
「一番上は、神位ランク。こちらは、かなり変わっていて、持っているのは、2人…いや4人、うーん5人?まぁ、少ないのよ」

トーコの話が一段落したところで、どこに行くか決めようとなった。
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