遊ぶつもりでログインしたら、融合異世界という現実だった。

夜空のかけら

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第88話 魔法学校?

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イメージは、ある駅から蒸気機関車にとって、学校近くの駅から馬車に乗って、学校へ着くというイメージだったが、転送先にあったのは、エスカレーター。
 イメージが崩れる、がらがらと。
 しかも、山の上にあるかと思ったら、なぜか地底に降りていく。

 地下鉄のように、所々に小さく照明器具がある以外は明かりと言えるものがなく、自分一人しかいない雰囲気が強い。
 実際は、俺の前にはトーコがいる。
 薄らと、モニターを出して何かをしているようだが、こっちからは見えない。

 ブレーキがかかった。
 スピードが落ちてきたか?と思ったら、いきなり斜め前に動いた。
 思わず後ろの倒れかかって、トーコの腕が伸びてきて、それに支えられた。

「ごめん。大丈夫?」
「ありがとう。助かったよ」
「もう少しで、発着場へ着くから、ちょっと待っててね」

 止った。
 トーコの言い訳?を聞いてからさほどの時間が経っていない。

「ここが、魔法学校の入口よ」

 …?

「悪い、目の前にあるのは白い壁なんだが」

 入口と言われても、これでは進みようがない。

「壁に手を当ててみて」

 言われた通りに右手を壁に押し当てる。
 すると、当てた手の周囲に円形の何かが現れる。

『個人認証が終了しました。ようこそ、魔法学校 時の学園へ』

 時の学園というのが、魔法学校の名称らしい。

「個人認証が終了したから、壁の向こう側が見えるはずよ」

 確かに、白い壁が透明になり、向こう側から温かな風が吹いてくる。
 向こう側真正面は、小高い丘が見える。
 その手前は、緑色の草が生い茂っている。
 見る限り、草原が広がっている。

「さぁ、行こう」

 トーコは、そういうと手を引っ張って歩き始める。
 そんな状況がなんだか楽しくなり、トーコも一緒に小走りになってしまった。

 小高い丘を登ると、その向こう側は海が広がっていた。
 そして、ちょっとした街と海と反対側、山裾には学校らしき建物。
 もしかすると、あれがそうなのか。

 トーコは、その建物を指すと、

「あれが、時の学園。魔法学校よ。あそこに行くにはね。こうするの」

 そういうとトーコは、俺の手を掴んで、丘を回り込むように走って行く。

「は、あはははは」

 突然、トーコが笑う。

「どうした」
「なんだか、楽しくない。昔、こういうのあったわよね」
「ふ。ふふふふ」

 確かにあったよ。
 あの時は、2人で裏山から走って降りた時が。
 ただし、勢いで止まれずに、田んぼに落ちたけれど。

「笑っている場合じゃないぞ、止まれないぞ、このままだと」
「え~、なんのこと?」

 ダメだ、聞えていない。

「止まれ。少しずつスピードを落とすんだ」
「え~、なーに?」

 勢いに勢いを重ねた俺たちが止まれずに、魔法学校の校舎にダイブしたのは、しばらくたってからだった。
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