遊ぶつもりでログインしたら、融合異世界という現実だった。

夜空のかけら

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第92話 素質

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「では、真名。魔力計で…おや?」

 先生が、真名ちゃんに魔力計を渡そうとして気がついた。
 黒板には、触れてもいないのに属性に数字が出ている。

 10,000↑

「気を取り直して、実際に測ってみよう」


 光 10,000↑/0・1
 闇 200/0・1
 火 200/0・1
 水 200/0・1
 木 200/0・1
 土 200/0・1

 0・1ということは、推定ランクは0で、経験レベルは1。
 つまり、魔力量は大きくても、使ったことがないという意味になる。

「まぁ、ランクと経験はそうだが、試しに…いっ。これを治してみなさい」

 先生が、どこからともなく出したナイフで自分の指を傷つける。
 いきなりな行動に引く俺たち。

「治し方がわかりません」
「単に、傷治れでもいい。声に出す必要もないが、最初のうちは声を出した方が誘導しやすい」
「痛いの痛いの飛んで行け」

 先生が、ほうという感じで、傷を付けた指を見せる。
 傷は無くなっていた。
 傷があった場所もよく分からなくなったけれど。

「これが、治癒という魔法だ。治癒は、生物ならその傷などを癒やすことができる。いわゆるヒールとかいう魔法と似ているが、声に出さなくてもイメージだけでいい」

 詠唱しなくてもいい。
 詠唱省略でもなく、完全無詠唱での魔法発動なのか。

「光の魔法は、病気や傷を治すだけではなく、失われた体力や精神力も回復できる。もちろん、この辺りの適応範囲はイメージによってしまうため、きちんとした学習が必要だ」

 学校の存在意義は聞いたが、4種+2種の光以外の属性の説明を聞きたくなった。

「光の魔法が、治癒術なら、黒い魔法はなんですか、4種類の魔法も聴きたいのですが」

 先生は少し考え込んでいる。
 何を悩んでいるのだろうか。

「ここで全部の属性を言うと混乱するかもしれないが、質問はまとめて後とするなら、ちょっとだけ話そう」
「分かりました」

 トーコは、なぜかにやにやしているが、誠と真名ちゃんは興味津々な様子。

「光の魔法は、治癒術ではない」
「は?」
「光の魔法は、聖光という魔法に集約されていて、その中に治癒術がある。黒の魔法は黒ではなくて闇系となっている。浄化系の魔法が主力で、光系の反転が多い。ただし、光と闇は相互干渉しないので、光に闇をぶつけても意味は無い」

 普通光と闇は一体不可分ではないのか。
 質問する時のために、疑問点をまとめておこう。

「火系の魔法は、ほとんどが攻撃系。傷に対しては、傷口を焼くなどの荒治療も可能だが、全身を焼いて全身の再生ができるランクがある。もちろん、痛い」

 怖いよ。
 全身焼死状態からの復活。
 考えてみたくもない。
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