遊ぶつもりでログインしたら、融合異世界という現実だった。

夜空のかけら

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第112話 自然由来の魔力

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結局のところ、真っ平ら場所に出て初めていつも通りに歩くことができた。
そして、底面はつるつるだった。

「うわー滑る滑る」

油断した。
こんなにつるつるだとは思わなかった。

「凄いでしょ。つるつる度は。ここからでも見えるかな。まっすぐ先に見えるのは何でしょう」
「揺らめいている…水?」
「まぁ、当たりで。あれは、海水で干潮の時はあの辺が水たまりになってしまうの。そこに太陽からの光が反射して、遠くから見ると光がゆらゆらしているように見える。満潮になると、この当たりまで海水に浸かってしまう。まぁ、干潮とか満潮の時刻は、自由に操作できるのだけれども」
「操作できる…え?」
「魔法学校だから。あらゆる環境を作ることが出来るの。ここ以外にも、雪山とか地底湖、森林などがあるわ」
「魔法学校だから、か。便利な学校だな。表からは、そんなものがあるとは思えなかったよ」
「ともえ様が権限を最大限に活用した結果よ。井戸から洞窟などに行くなんていう面倒くさいことを考えたのも、ともえ様。ま、武器を持っていると入れないという利点があるのだけど」
「武器?剣とか斧とかのことか」
「そう。でも、この世界は魔法しか使えないのだから、剣とか斧とかの概念は科学技術側…本読みからもたらされているけれどねぇ。はっきり言って、使う人はいないわ」
「短剣くらいあるんだろ。包丁も武器になるよな」
「短剣。うーん。包丁はないわね」

短剣で悩み、包丁がない世界。
食事とか、どうやって作るんだろう。
相変わらず、よく分からないことが多い。

「そんなことは良いから、水の中を見てみて、何が見える?」

トーコがそんなことを言ったので、水たまりになっているところを目を細めて見てみる。
きらきらした何かが水の中にあるのが見える。
大きさはバラバラで、小さな光点から菱形になっているものなど、様々なものがあった。

「これは?」
「これは、魔力結晶。正確には、魔力種。種を中心として周りに魔力結晶が結合していって、大きな魔石になるの」

そこに落ちていた白くつるつるな石を拾ってみる。
なぜか、温かい。

「それも魔石の一つ。詳細に分析した訳じゃないけれど、魔石には属性が付くのよ。それは、火系魔法だと思うわ。温かく感じるのは、そのせいね」
「温かいって分かるのか」
「ええ、温度分布を見れば、一目瞭然よ。自然由来の魔力から作られる魔石。そして属性。大きければ大きいほど、かつ、属性で、属性にそった魔法具を作ると、とってもいいものになるのよ」
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