遊ぶつもりでログインしたら、融合異世界という現実だった。

夜空のかけら

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第144話 実習2 分かりにくい罠の種類*

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音が鳴るや風船、突起に窪み。
一体どういう罠なのか分からずに、落とし穴だけは分かる。
そんな状況で何かを学べる訳もなく、意味が分からないまま、落とし穴からの連続か、急なスロープ。
いや、滑り台みたいなもので、あっという間に外に運ばれて、終始罠に遊ばれてしまった。

そして、先生に

「どういう罠か分からない」

と苦情を言ってしまった。

「ふむ。確かに最初に少し講義をするべきでしたね」

その一言で座学が設けられることになった。
ちなみに、兄妹はまだ出発していなかったので、そのまま座学参加だ。

「罠の種類はいくつかある。単独型、連携型、連続型などだ。それぞれ説明しよう」

先生がパンと音を出して手を叩く。

「迷宮の中は、とても静かな場合が多い。そして、モンスター等は音に敏感に反応する。その中での音は、そういったモンスターを音の発生場所に誘導してしまうのです」

「先生。迷宮に入ったときの音というのは、さっきの最初の音がそうだということか」

「そうです。迷宮に入ったときに気がついたことはありますか」

「何もないが」

「罠の迷宮というだけあって、モンスターは配置されていません。つまり、罠が作動しても、危機感が薄いのです。ですから、次からは実践的な罠を作動させます。それにきちんと仮のダメージが入るようにします」

「仮のダメージとはなんだ」

「そのままです。各自に仮のダメージを設定すると、迷宮からのダメージは10分の1になり、仮ダメージ100ポイント、体力10ポイントの減少で強制射出で迷宮から排出されます。きちんと、体力を満タンにしておいてください。実習で死亡なんて恥ずかしいですよ。それと、これも」

小さなお守り?を渡される。

「首から掛けてください。これが、万が一の時にあなたを守ってくれます」

「さて、話しを元に戻すと、単独型というのは、それだけで罠が作動するもので、概ねダメージがないか、落とし穴のように体力を全損させてしまうものです。両極端なのが単独型の特徴です。それに対して連携型というのは、1つの罠の起動が他の罠の起動に繋がるものです。これを見てください」

迷宮内を人形が歩いている。
その足元をクローズアップすると、人形が罠らしきものを踏む。
踏んだ足元が少し窪み、体勢を崩したところに矢が飛んでくる。

「これが連携型です。1つの目の罠は、本来転倒を誘発させるもので、体勢を崩させて回避できないところへ矢が飛んでいく。複数の矢が飛ぶが、その鏃には、薬が塗ってある。いわゆる毒矢ということです。死に至る毒矢よりも、毒性は軽いものの睡眠や平衡感覚異常、持続ダメージ、焦燥感をあおるなどの方がやっかいで、パーティーで迷宮探査をしていれば、パーティー全員が全滅する可能性が高くなるからです」
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