敵がいる

夜空のかけら

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告白

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「昨日告白した。ただ…」
「ただ?」
「告白を妨害する敵がいるはずだ」

……何を言っているんだ。こいつは。
こいつは、幼なじみの達也だ。
いつもよく分からないことを言うが、人気者でもある。

「敵?どんな敵だ」
「俺のことを良く知っていて、俺を罠にかけようとしている。きっと告白をしても妨害するはずだ」

その理論で言うと、俺が敵で罠をかけて妨害するということにならないか?
幼なじみで、小さい頃から一緒だから。

「…はっ。五郎か」
「その名前で呼ぶな」

ちょっと軽めで頭をポコポコ叩いたはずなのに

「うぉー、頭が頭が、がくー」

頭を抱えたまま床に横になる達也。

「はぁ、また何しているの。達也は」

幼なじみで、告白相手の美織だが、

「今回で何回目?」
「1722回目ね。日記帳に書いてあるから正確よ」

毎週月曜日は、告白の日らしい。
そして、毎回の受け答え。
付き合っている方も大変なのだ。
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