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55回目 アリスmark2

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幸せな一生を満喫した次は、こんなのだった。

この国、終わってね?

王国に唯一ある魔法学校の卒業パーティの時だ。

「聖女マリアに害を成したのは、我の婚約者であったアリスだろう。その行いに後悔を覚えておけ、すぐに処刑してやる」

横暴王子さまだったが…

「はいはい、王子は横にずれて」

「おい、何をしている。アリスの断罪の方が先だろ」

「後が詰まっているから」

「ゴイン、横にずらせ」

「オイッ」

そのゴインという名の筋肉モリモリの人物に強制的に王子が吊り上げられ、横に移動させられる。

「聖女マリアに害をなしたのは、僕の婚約者のアリスmark2だろ。婚約破棄だな。マリアと一緒になるから、目の前から消えて」

なんだろう。

mark2って。

「俺もだ。聖女マリアと一緒になるから、アリス2との婚約を破棄するよ」

俺も俺もと続く間中、全員が揃って聖女マリアと一緒になろうとする。

アリスは、バージョンがあるらしく、一応全員違う名前になっているけれど、総じて私のことらしい。

「はい。分かりました。バージョン違いの私も良く分かりませんが、皆さんの言うとおり、婚約破棄ですね」

卒業パーティーは、婚約破棄だけで終わっていました。

次、次行きましょう。
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