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サウンドマスター
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この世界では、15歳でユニークスキルというものを取得できる。
そして、3年後の18歳で成人するという具合だ。
僕も15歳の時に、ユニークスキルをもらったけれど、そのスキルは、サウンドマスターというよく分からないものだった。
一般的に、サウンドのユニークスキルは、音楽家や吟遊詩人など楽器を使う者に多く発現。
その道に進む者にとっては喉から手が出る程のほしいスキルだった。
18歳になる前から冒険者になることを夢見て、冒険者学校にも通った。
ところが、僕のサウンドマスターは少し違っていて、歌が歌えるという意味不明なスキルだった。
しかも、なぜか音痴な僕で、別にバトルソングなど意識高揚のための歌も調子外れになってしまい、戦闘中に歌うと味方も敵も含めて、再起不能になるという損害が大きすぎるものになっていた。
どのパーティも僕には声をかけない。
ギルドでは、底辺のFランクのまま。
薬草採取だけで終わってしまうと思ってた。
あるとき、森の中で薬草採取をしている時に、ゴブリンに出くわした。
3匹もいて、逃げなきゃと思っていたが、木の根に足が引っかかって躓いてしまった。
迫るゴブリン、もうダメだと思って、目を閉じ、ゴブリンへ向けて悲鳴をあげてしまった。
しかし、いつまで待ってもゴブリンからの攻撃はない。
おそるおそる目を開けたら、目の前にゴブリンはいないうえに、大声を出した方角の森が削れていた。
僕のユニークスキルは、声の高低による指向性範囲攻撃だと気がついたのは、ギルドで僕のことを嘲笑った同期をギルドの建物ごと吹き飛ばした時だった。
合掌(笑
そして、3年後の18歳で成人するという具合だ。
僕も15歳の時に、ユニークスキルをもらったけれど、そのスキルは、サウンドマスターというよく分からないものだった。
一般的に、サウンドのユニークスキルは、音楽家や吟遊詩人など楽器を使う者に多く発現。
その道に進む者にとっては喉から手が出る程のほしいスキルだった。
18歳になる前から冒険者になることを夢見て、冒険者学校にも通った。
ところが、僕のサウンドマスターは少し違っていて、歌が歌えるという意味不明なスキルだった。
しかも、なぜか音痴な僕で、別にバトルソングなど意識高揚のための歌も調子外れになってしまい、戦闘中に歌うと味方も敵も含めて、再起不能になるという損害が大きすぎるものになっていた。
どのパーティも僕には声をかけない。
ギルドでは、底辺のFランクのまま。
薬草採取だけで終わってしまうと思ってた。
あるとき、森の中で薬草採取をしている時に、ゴブリンに出くわした。
3匹もいて、逃げなきゃと思っていたが、木の根に足が引っかかって躓いてしまった。
迫るゴブリン、もうダメだと思って、目を閉じ、ゴブリンへ向けて悲鳴をあげてしまった。
しかし、いつまで待ってもゴブリンからの攻撃はない。
おそるおそる目を開けたら、目の前にゴブリンはいないうえに、大声を出した方角の森が削れていた。
僕のユニークスキルは、声の高低による指向性範囲攻撃だと気がついたのは、ギルドで僕のことを嘲笑った同期をギルドの建物ごと吹き飛ばした時だった。
合掌(笑
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