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25 髪の毛色と着衣の話

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「本当なら、もう少しHPとかMPとかのステータスがあって、自分の適性というものから職業を決める形なんだけれど、難しいから省略って、ともえ様が言っていたわ」
「それはいい。今、何を言われても分からないことの方が多い」
「でも、いつかは覚えないと困るわよ」
「そうか。困ったな」
「まぁそれはそれとして、決めなくちゃいけないものがあと2つあるわ。1つが髪の色。もう1つが着衣よ」
「髪?黒じゃいけないのか?」
「いいけれど、青とか黄色とか緑にできるわよ。私は名前の通り緑毛だけど」
「分かりやすくていい。黒が一番」
「髪の毛の色は黒っと」

画面操作して、黒髪で決定。次は着衣。

「簡単に言えば、戦士系、弓士系、レンジャー系、魔法系、支援系などの系統で服装が違うの」
「全く分からん」
「ええ、そう言うと思ったわ」
「見本あるか?」
「これよ」

モニターを操作して、着衣見本を出す。

「これがいい」
「レンジャー系…」
「動きやすそうじゃないか」
「分かったわ」

再度操作して、着衣も決める。

「これでキャラクターを作成します。よろしいですか?」
「問題なければ、答えてあげて」
「おう。これで頼む」

すると周りの格子がほどけて、真っ白な部屋に1つの扉がある場所にいる。

「なんだ?」
「生身からゲームの身体に変化したの。これで扉を開ければ、そこは始まりの町に行けるはずなんだけれど、混ぜたということはそういう呼ばれ方をしていないのかも。普通の街なのかしら?」

最後の部分は、ともえ様に聞くような感じだったけれど、気がついたみたい。

「ええ、そうよ。始まりの街じゃなくて、固有名称があるわよ。扉を開けないとどこの街に出るか分からないけれどね」
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