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42 占い

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お婆ちゃんに電話を掛けたら、あっという間に解決した。
さすが、巫女を束ねている巫女長を長年勤めているだけはある。
聞いた話によると、お婆ちゃんは元々天使で地上界に出先機関を作るために還俗したらしい。
還俗前は、ともえ様の上役だったことからともえ様関係の厄介ごとのお助け場所になっている。

お婆ちゃんとの電話でもあったけれど、近いうちに町へ帰って、お婆ちゃんに会ってこよう。
年休もあるから1週間くらいなら問題なし。
それにしてもお風呂から出て、朝食。電話で、問題解決したらすることがなくなった。

ぴんぽーん

おや?

「はーい」

外にいたのは社宅の管理人さん。

「飛鳥さん、出向先からお手紙が届いているよ」

そう言って手渡された角2型の封筒。
A4の紙を折らずに入れることができる封筒になんだか結構入っている。

「はい、渡した。よく読んでおいてって言っていたよ」
「はい。ありがとうございます」

なんだろう?転職はなしになったけれど、出向というのもさっきの電話で決まったのよね?
展開が早すぎないかしら。

中身を見ると会社説明のカラーパンフと国内・国外拠点の一覧表だった。
一覧表の1カ所に○印があった。
これが私の出向先かと思ってよく見ると…
ここの社宅の住所に私の部屋の番号!
なにこれ?

会社案内を見る。
結構大きい会社のようだ。
本社は、なぜか東京と大阪の2カ所にある。
関連会社には、有名企業がずらり。

それでいて、何を扱っているかと言えば、“占い”…なんで?
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