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第7話 4日目 ルプル流超高速移動術(ただいま、暴走中)
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「ルプルはね。すごく大きくなれるんだよ」
そんな言葉が彼女から漏れ、ルプルはその容積を増して、荷馬車いっぱいまで大きくなった。
その時には、荷馬車内にあった荷物ごと飲み込んでいて、乗客4人もいるのに、全く狭さを感じさせない。
むしろ、広くなったとお姉さんは思っているらしく、しきりに首を傾げている。
「なんだか、広く感じるような」
「これでお尻も痛くない」
彼女の言葉に、お姉さんたちは衝撃を受けたらしい。
「本当だ。揺れを感じない。振動も」
護衛お姉さんが、
「今回以外も、ルプルちゃん、使って良いの?」
「うん。もちろん。プルプは、いっぱいあるから、いいよ」
「いっぱいある?」
「うん。ものすごく多いから、少しだけなら大丈夫なの」
「多いのか~。どれくらい多いのか見せられるかい?」
「いいよ~」
不用意な発言により、教会巡礼隊と護衛隊、そして街の住民を恐怖と驚愕に落とす事態が次の瞬間に発生した。
「ルプル~、お願い~」
ルプルが自身の中に圧縮していた本体の一部を外に出す。
それは、一瞬にして乗っている馬車を、そして別の馬車と護衛隊を飲み込んでも余る。
「ルプル~、全速力~」
関係者を飲み込んだまま、ルプルが直に地面に接すると、まるでスケートリンクのように滑り出す。そのスピードは、かなり早く、馬で走るよりも早く、そして揺れもない。
青いスライムの中では、快適な環境なのに、周囲からはそれに飲まれたように見えるから、街に近づけばどうなるか。
当然、大騒ぎになってしまったのだ。
弱い青いスライムであることが、遠目にも見えたので、街の衛兵が対処しようとしたが、その大きさが尋常ではなかったことから、街に滞在していた冒険者たちも、街の近くに到達する前に、展開を終え、さぁ、攻撃開始だと思ったら、スライムは消えてしまい、中から教会巡礼隊と護衛隊が残った。
「これ、説明するの大変じゃないか?」
そう言ったのは、護衛隊隊長。
青いスライム内で、ルプルについて説明は受けたが、自分で説明するという事を考えて、頭を抱えていた。
結局、小さくなったルプルを呼び出したまま、彼女が説明することとなった。
「任せて。きちんと説明、頑張るから」
「僕も、加勢するよ」
「それは、加勢ではなくて、サポート、補助ということだ」
「そうなの?」
「そうだ」
なんせよ、これである程度は大丈夫だが、子どもが言うことを信用してくれるか、はなはだ疑問だった。
そんな言葉が彼女から漏れ、ルプルはその容積を増して、荷馬車いっぱいまで大きくなった。
その時には、荷馬車内にあった荷物ごと飲み込んでいて、乗客4人もいるのに、全く狭さを感じさせない。
むしろ、広くなったとお姉さんは思っているらしく、しきりに首を傾げている。
「なんだか、広く感じるような」
「これでお尻も痛くない」
彼女の言葉に、お姉さんたちは衝撃を受けたらしい。
「本当だ。揺れを感じない。振動も」
護衛お姉さんが、
「今回以外も、ルプルちゃん、使って良いの?」
「うん。もちろん。プルプは、いっぱいあるから、いいよ」
「いっぱいある?」
「うん。ものすごく多いから、少しだけなら大丈夫なの」
「多いのか~。どれくらい多いのか見せられるかい?」
「いいよ~」
不用意な発言により、教会巡礼隊と護衛隊、そして街の住民を恐怖と驚愕に落とす事態が次の瞬間に発生した。
「ルプル~、お願い~」
ルプルが自身の中に圧縮していた本体の一部を外に出す。
それは、一瞬にして乗っている馬車を、そして別の馬車と護衛隊を飲み込んでも余る。
「ルプル~、全速力~」
関係者を飲み込んだまま、ルプルが直に地面に接すると、まるでスケートリンクのように滑り出す。そのスピードは、かなり早く、馬で走るよりも早く、そして揺れもない。
青いスライムの中では、快適な環境なのに、周囲からはそれに飲まれたように見えるから、街に近づけばどうなるか。
当然、大騒ぎになってしまったのだ。
弱い青いスライムであることが、遠目にも見えたので、街の衛兵が対処しようとしたが、その大きさが尋常ではなかったことから、街に滞在していた冒険者たちも、街の近くに到達する前に、展開を終え、さぁ、攻撃開始だと思ったら、スライムは消えてしまい、中から教会巡礼隊と護衛隊が残った。
「これ、説明するの大変じゃないか?」
そう言ったのは、護衛隊隊長。
青いスライム内で、ルプルについて説明は受けたが、自分で説明するという事を考えて、頭を抱えていた。
結局、小さくなったルプルを呼び出したまま、彼女が説明することとなった。
「任せて。きちんと説明、頑張るから」
「僕も、加勢するよ」
「それは、加勢ではなくて、サポート、補助ということだ」
「そうなの?」
「そうだ」
なんせよ、これである程度は大丈夫だが、子どもが言うことを信用してくれるか、はなはだ疑問だった。
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