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24 最も愚かなる者→王太子編① 王太子は転生者。
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誰も信じない。
だから、何も言わない。
平和だった日本から、戦火を逃れてきたと思っている転生者だったということは。
俺の時代は、ちょうど平和な時代が終わりを告げて、第3次世界大戦。
すなわち、第一次核戦争の時だった。
大都市圏は、この核の標的となって壊滅的打撃を受け、地方都市も物流の寸断から徐々に都市機能が麻痺していった時だ。
地方都市でも、比較的人口が多かった場所は、人工知能に制御される自爆攻撃でかなりの死傷者が出たと聞く。
まぁ、俺のところは完全な農村で、自給自足ができるほどだから問題にはならなかった。
そこで、一昔前にはやったゲームをやっていた。
平和な時に作ったゲームだけあって、内容も平和なものばかり。
一部に、鬼畜なゲームもあったが、戦争時に比べたら、なんてことない。
妹が持っていたゲームの中に、通称乙女ゲームと呼ばれるものがあったのを記憶している。
攻略本(ネットは、核攻撃によって寸断。使用不可になっていた)を見て、笑っていた。
あり得ないと。
そして、今、俺はその世界で王太子をやっている。
何故、俺が死んだのかは分からない。
ただ、あの時代から逃れられたと思い出したとき、ほっとしたのは確かだ。
さて、婚約者たる公爵令嬢は、賢すぎた。
俺よりも優秀であることは間違いない。
王太子として、次期王になった際は、俺に従うこともないだろう。
いや、従わせ見せるが、理詰めできたら、言い負かされることは間違いない。
それに対して、男爵令嬢は、はっきり言って、バカだ。
これならば、こちらの思い通りに動くのは間違いない。
俺が求めていたのは、こっちだ。
攻略本が間違いなければ、こっちが本命のはずだ。
そして、本の内容通りに事が進む。
きっと、こいつらにとっては、この世界が作られた世界であることなどは知らないだろう。
今の日本がどうなっているのかも。
いや、俺にとっての日本とこの世界を比べるなんてバカなことだな。
俺は、この世界で唯一の戦争体験者だ。
俺には王になって、この世を自由気ままに操ることができる。
そう、確信している。
だから、何も言わない。
平和だった日本から、戦火を逃れてきたと思っている転生者だったということは。
俺の時代は、ちょうど平和な時代が終わりを告げて、第3次世界大戦。
すなわち、第一次核戦争の時だった。
大都市圏は、この核の標的となって壊滅的打撃を受け、地方都市も物流の寸断から徐々に都市機能が麻痺していった時だ。
地方都市でも、比較的人口が多かった場所は、人工知能に制御される自爆攻撃でかなりの死傷者が出たと聞く。
まぁ、俺のところは完全な農村で、自給自足ができるほどだから問題にはならなかった。
そこで、一昔前にはやったゲームをやっていた。
平和な時に作ったゲームだけあって、内容も平和なものばかり。
一部に、鬼畜なゲームもあったが、戦争時に比べたら、なんてことない。
妹が持っていたゲームの中に、通称乙女ゲームと呼ばれるものがあったのを記憶している。
攻略本(ネットは、核攻撃によって寸断。使用不可になっていた)を見て、笑っていた。
あり得ないと。
そして、今、俺はその世界で王太子をやっている。
何故、俺が死んだのかは分からない。
ただ、あの時代から逃れられたと思い出したとき、ほっとしたのは確かだ。
さて、婚約者たる公爵令嬢は、賢すぎた。
俺よりも優秀であることは間違いない。
王太子として、次期王になった際は、俺に従うこともないだろう。
いや、従わせ見せるが、理詰めできたら、言い負かされることは間違いない。
それに対して、男爵令嬢は、はっきり言って、バカだ。
これならば、こちらの思い通りに動くのは間違いない。
俺が求めていたのは、こっちだ。
攻略本が間違いなければ、こっちが本命のはずだ。
そして、本の内容通りに事が進む。
きっと、こいつらにとっては、この世界が作られた世界であることなどは知らないだろう。
今の日本がどうなっているのかも。
いや、俺にとっての日本とこの世界を比べるなんてバカなことだな。
俺は、この世界で唯一の戦争体験者だ。
俺には王になって、この世を自由気ままに操ることができる。
そう、確信している。
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