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【心霊:カエセナイ手紙】ー前編ー
しおりを挟む【心霊:カエセナイ手紙】
✩⃛一瞬怪談台本✩⃛
ー前編ー
※1人称 2人称改変可能
※作者名(一ノ瀬 瞬)の表記をして頂けましたら幸いです。
※旧Twitter(X)に御連絡頂けましたら
宣伝等お手伝い致します故
ご一報などあれば嬉しゅうございます
※男女兼用台本(視点自由)
※読み手様の御想像に御任せ致します
※【】は背景描写です
※〔〕は仕草描写です
※基本、改変は自由ですが
あまりにも過度な改変はお辞めください
※声劇や怪談朗読用となっています。
※声劇や朗読にお役立てください。
※できればX
〔※旧Twitterに通知頂けましたら幸いです〕
--------------------
【※上記注意事項必読※】
【※出囃子のようにカーテンが開く音と共に
一礼した語り部の姿が見えてくる※】
[※SE:カンカンと扇子を打ち付ける
独特な音※]
「さぁさ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい
今宵語るは……"手紙"のお話
差出人は、焼け焦げた制服を着た少女
"少女"は〈とある手紙〉を"誰か"に届ける為
この世に未練を残したまま…山の奥
もう寂れてしまった廃校の旧校舎に
未だ1人で待ち人をただ待って居るといいます。
その少女の名を"あかねさん"と呼ぶそうで
今回は、その"あかねさん"に
危険な好奇心を持ってしまった者たちの……
……と…ふふ。
いやはや私は口が滑りやすい。
さぁさ、話を戻しましょう。
[※SE:カンっという音
一旦呼吸を置くように鳴らす※]
"ここ"から先は貴方自身で知るべき物語。
どうか貴方の"その目"で
彼らが体験した物語を
どうぞ最後まで……お楽しみくださいな。」
——————
「………最初は、ただの好奇心だったんです。
みんなで集まったのは小学校以来だったから
だから…せっかくみんなが集まったんだし
何かして遊ぼうって話になって
"誰か"が言ったんです。
"肝試ししてみたらいいんじゃないか"…って
私は気乗りしなかったんだけど…、
いつもみんなを引っ張る"彼"が妙に強引で…。
楽しそうに微笑いながら"行こう"って…、
だから…あの廃校の旧校舎へ向かったんです」
ギシギシと音が鳴る木製の廊下
数十年ほど前
文化祭の準備の為に作業していた
女子生徒を巻き込んだ火災が発生し
ほとんどの敷地は、"その火災事故"で焼失
焼け残った敷地の一部を残し
廃校となった学校
当時の校長は不慮の事故で亡くなり
文化祭実行委員と
"火災に巻き込まれた女子生徒"と
居残り作業をして先に帰宅して居た生徒達が
謎の怪死を遂げ
長らく原因もわからず封鎖されて居たらしいが
当時の警察が使用して居たテープも切れ
誰でも入れるようになっていた。
「…や、やめてよぉ…
私、怖いの苦手なんだってば…」
私は、
肝試しに来た校舎にまつわる噂の概要を
"楽しげに話す彼"から聞き
他のメンバー達に揶揄われながらも
おずおずと歩みを進めて居た
今思えば、そこで見切りをつけ
1人で帰る勇気を持っていれば良かった
死者への冒涜に等しい好奇心は
〈いつか自分の身を滅ぼす事〉を
私は昔から祖母にきつく教わって居たから。
ギシギシと鳴る廊下、
校舎の壊れた窓から生ぬるい風が頬を撫でる夜
少し身震いした私が
みんなと離れないように歩みを進めている中
"隣で歩いて居た彼"が、私の手を引き
ポツリと私だけに耳打ちをした
「ごめんな。
これも……姉さんのためなんだ」
その一言だけ呟くと
私 を 校舎の 焼け残った 教室へ
放り込んだ
私は、いきなり背中を押され
放り込まれた埃とカビ、教室の中
歩きながら見てきた他の教室とは違い
この教室は、"当時のまま"なのか
教卓に、机と椅子が綺麗に並んでいた。
周りを見渡し、
"彼"の言った言葉に引っ掛かりを覚えながら
なんとか立ち上がり
ふと、目に止まった
[教室の、その1番後ろ、隅の机]
その机の中から、中身が半分出ていた
焦げ古びた封筒を見つけた。
私は、なぜか躊躇うこともなく
"何か"に誘われるように封筒へ手を伸ばし
封筒の中身を丁寧に取り出し見つめる
封筒には、今では使われていない旧字体で
『"——————せんぱいへ"』と
宛名が書かれているのがわかった
けれど…中身は白紙
少し煤(すす)がついたような紙だけで
指先で触れると、古びた紙なのに
"やわらかくて、あたたかい"感覚がした。
私が、ぼぉっとしながら教室の中
手紙と封筒を持って立ったままでいると
遠くから一緒に来たみんなが引き返してきたようで
私の一番仲のいい親友が慌てて私を抱きしめ
私の無事を確認し涙ながらに
『一緒に帰ろう?』と手を引いて
そのまま、他のメンバー達とは別れ
2人だけで私の家まで一緒に帰宅した。
私の家に着くと夜も、もう遅い時間
暗い夜道
まだうら若い親友を1人で返すなんて出来ず
その夜は、うちに泊まってもらうことを
親友に提案し、2人で肝試しの事など忘れ
楽しく過ごして同じ部屋で眠りについた
"彼"が私に言った「ごめん」の言葉なんて
すっかり忘れて夢の中に身を委ねた
そんな夜中。
私は不思議な夢を見た
夢の中の私は、あの肝試しにいった廃校
あの高校の昔のデザインの制服を身に纏い
煤けた木造の校舎の中に立っていた。
廊下は、炎炎と燃え盛っているのに
私は逃げるわけでもなく立ち尽くしたまま
炎の向こうから
"誰か"が歩いてくるのを見ているだけ。
"歩いてくる少女"
彼女の顔は酷く焼け爛れており、
でも目だけは真っ直ぐ私を見て
柔らかく優しげに話す
「……読んで、くれたんだね……、
ありがとう……。」
明らかに異常、異形の彼女に
何故か…私はただ頷こうとだけすると
ふと、また目線が夢の中の"あの机"の上
"あの手紙"に目がいく。
けれど、どれだけ手を伸ばし
私の指が触れようとしても指がすり抜け
手紙には触れられない。
そんな夢を見た。
——————
[SE:打ち付ける音]
「…ふふ…は。
おやおや…まだ続きを聞きたそうな…
そんなお顔ですね
……ですが
今宵は、これにてしまいに致しましょう
続きは……次の晩に。」
[SE:ガタン]
「……おや?
……ふむ…、なぜ、ここで終わらせるのか?
…ふふ。
いえいえ、きちんと"このお話の続き"は
次の晩にて語りましょう。
ですが、今回のお話はちょいとばかし……、
……ふ…ふふ。
いいえ…。これは"まだ秘密"…ですね
((*カンカンと打つ音))
さぁさ、私の口が語る前に今宵はこれで。
また次の宵の晩、貴方にお聞かせ致しましょう。
今宵…貴方の夢に…少女が現れぬ事を願って…
…ふふふ。それでは…また明日」
[※出囃子のようにカンカンと終わりを告げ
打ち付ける音でフェードアウト※]
*end *
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