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【心霊:カエセナイ手紙】ー後編ー
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【心霊:カエセナイ手紙】
✩⃛一瞬怪談台本✩⃛
ー後編ー
※1人称 2人称改変可能
※作者名(一ノ瀬 瞬)の表記をして頂けましたら幸いです。
※旧Twitter(X)に御連絡頂けましたら
宣伝等お手伝い致します故
ご一報などあれば嬉しゅうございます
※男女兼用台本(視点自由)
※読み手様の御想像に御任せ致します
※【】は背景描写です
※〔〕は仕草描写です
※基本、改変は自由ですが
あまりにも過度な改変はお辞めください
※声劇や怪談朗読用となっています。
※声劇や朗読にお役立てください。
※できればX
〔※旧Twitterに通知頂けましたら幸いです〕
--------------------
【※上記注意事項必読※】
【※出囃子のようにカーテンが開く音と共に
一礼した語り部の姿が見えてくる※】
[※SE:カンカンと扇子を打ち付ける
独特な音※]
「さぁさ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい
今宵語るは……"手紙"のお話
ふふ…。えぇ…えぇ…。
"あの話の続き"をお話し致しましょう
さて、今回のお話しのおさらい。
差出人は、焼け焦げた制服を着た少女
"少女"は〈とある手紙〉を"誰か"に届ける為
この世に未練を残したまま…山の奥
もう寂れてしまった廃校の旧校舎に
未だ1人で待ち人をただ待って居るといいます。
その少女の名を"あかねさん"と呼ぶそうで
今回は、その"あかねさん"に
危険な好奇心を持ってしまった者たちで
肝試しに旧校舎へ向かい……1人の少女が
とある教室の机の中から見えた
焼けた煤のついた古びた手紙に触れてしまい
……さぁさぁ、今にも続きが気になる貴方へ
[※SE:カンっという音
一旦呼吸を置くように鳴らす※]
"ここ"から先は貴方自身で知るべき物語。
どうか貴方の"その目"で
彼らが体験した物語を
どうぞ最後まで……お楽しみくださいな。」
——————
「……ぁあ…"また"お会いしましたね…。
あの話の続き…?
……そうですね、お話ししましょうか
どうせ私は"ここ"から出られませんし
ふ…ぁは…私の壊された日々の話を。」
私は旧校舎に肝試しに行ってから
その夜すぐに、"あの夢"
顔が焼け爛れて目だけは真っ直ぐ私を見つめて
"私の夢に入った"あの子
私は、その夢を見てから毎日毎日
繰り返し同じ夢を見るようになっていた
いや、正確には
"夢を見るたび〈あの子〉が少しずつ
近づいてくる夢"を見るようになっていた。
私は何度も何度も、逃げて見たり
目線を逸らしたり、
"手紙を読んだ事"が原因なら
夢で返せないか?とも考えて、何度も何度も
あの子の前で「返すね」
「返すから」「返させてっ…!」
不思議と実感のある夢の中で
泣きながら夢の中で、いつも手に持っている
手紙を"あの子"に返そうとしても
翌朝には、いつも
私の机の中に仕舞い込んだはずの
"あの旧校舎から持ってきてしまった手紙"が
勉強机の上に
"封から飛び出た古びた手紙"が
私に見せつけるみたいに置いてあった
そして…ね?不思議なことに毎回毎回
封筒の裏に
「……っ…ぃやぁぁあっ⁉︎」
封筒の裏に毎回
「嬉しい。また読んでね。また明日」
そう刻まれるようになってた。
毎日続けば、誰にも言えない恐怖と限界が来る
私は弱いから耐え切れなくて
高校も一緒の親友
あの日、旧校舎の教室の中で
1人立ち尽くしていた私を助けに来てくれた
親友に…あの子に…全部話してしまった
我慢すれば良かった、話さなければ良かった
どれほど後悔したかわからない
でも私は話してしまった。
話しちゃったんだっ…っ!
肝試しの日に、みんなで廊下を歩いてる時
彼に腕を掴まれて
「ごめんな。
これも…姉さんのためなんだ」って言われて
あの教室に放り込まれたことも
私が教室で手紙を開けて見てしまったことも
全部全部全部…っ!!
そうしたら、親友のあの子が真っ青になった
私より勝ち気な親友で、
いつも私を守ってくれるほど強い子が
初めて見せた畏怖に引き攣った顔
その理由を教えてくれて
私は、そこでようやく肝試しも
彼の一連の行動も、怪談話みたいな噂を
私だけに耳打ちした理由も全部理解できた。
親友は、震えて引き攣った上ずり声で
必死に教えようとしてくれた
「ぁ…あの…ね、"アイツ"
アイツのお姉さんも…、
アタシ達みたいに肝試しに行ってから
手紙が…って毎日毎日泣きながら叫んで
ある日姿消しちゃったんだって。
…でも…アタシ、アイツから
〈姉さんが無事に帰ってきたんだ。〉って
そう…聞いて、不思議に思ったはずなのに
確かに、あの肝試しの日変だったのに
アタシー……」
全て話し終える前のことだった
いつも2人で昼休みに弁当を食べていた
校舎が直ぐ近くのベンチの背もたれが壊れて
親友は、全て話し終える前に
後ろにあった鉄柵に突き刺さって……。
不思議だった
私も一緒に倒れた筈だったのに
私の倒れた場所の鉄柵だけ
私と一緒に倒れるように壊れてたから
私だけ無傷のまま
親友だけを目の前で失った
その日直ぐ、警察や両親
おじさんや、おばさんも来て
たくさん話したけど…直前までしていた
あの手紙の話だけは出来なかった
色々、事情聴取とか話をした後
両親が一緒に付き添いで帰ってくれるからって
自分の教室に荷物を取りに戻った
私の机の中に手紙が入ってた。
開けたくないって意思が拒んでも
体が無意識に封筒を持っていた
ぎゅっと目を瞑っていた私は
恐る恐る、封筒を持つ手を見たら
封筒の裏に、赤い血文字で一言
「これで、
また読んでくれるよね?」
そう書いてあった。
声すら出せないまま、私は"また"
何故か封筒を鞄の中に入れて
両親の元に向かってしまった。
それからは、あまりよく思い出せないけど
ただ、私は学校にいくのも恐ろしくて
部屋にこもっていたら
母から扉越しに悲しそうな声で
肝試しに行った"彼"以外のメンバーみんなが
それぞれ、不可解な事故死を遂げたと聞いて
私は生きているのが、私と彼だけだと知った
毎日毎日、部屋に籠っていても、
どんなに眠りたくなくても、対策をしても、
抗えない眠気に襲われて倒れるように眠ってしまう。
親友が、仲良しだったメンバーが
亡くなったというのに。
必ず、眠ってしまう私は
夢を見るたび、日を追うごとに
彼女が、少しづつ近づいてくる
まるで何かのカウントダウンみたいに
手紙は夢の中で持ったまま
ずっとカエセナイ
——————
「今なら"あれ"が、
私の最期の夢だったとわかる、あの夜
その話でこれは終わり…。」
あの夜…最期の夜
私はいつも通りに、彼女の夢を見る
でも、その日だけは"違った"
彼女の顔は焼け爛れて居なくて
夢の中、息を呑むほど直ぐ近くにいる彼女は
焼け落ちた廊下の向こう側から
火を纏わずに、"生前の美しい姿"で
私に自ら手紙を差し出してきた
私は、唯一動いた視界で
自分の手を見つめたけれど
いつも持っていた手紙はなくて
代わりに手紙を持っていたのは
美しい顔で、恐ろしいほど歪に笑う彼女
彼女は、カナリアみたいに綺麗で
心底凍るような恐ろしく柔らかい声音で
「…届かなかったの、ワタシの恋。
だから、今度は——————
あなたにあげるね」
体が一切自分の意志で動かせない
そんな私の指先が
とうとう……手紙に触れてしまった。
「……それから?…………それからは」
夢から醒めた
手紙は、もうどこにも見当たらない
解放されたのか?
いいや。
手紙の代わりに——————私の机の上
私の私の私の私の私の私の私の
私の私の私のワタシワタシの¿!
ワタシの焦げた白いセーラー服の
リボンだけが残ってた。
そして…ワタシは今もーー…。
「ねぇ、知ってる?
あの山奥の廃校の旧校舎
名前…なんだっけ…あー…思い出した!
"篠崎(しのざき)あかね"
数十年?くらい前だったらしいんだけど
文化祭の準備で残された"その子"が
好きな人に手紙を渡したくて
居残り作業してたんだってさ
でも、手紙を渡すつもりだったその子に
嫉妬して嫌がらせしてたグループ
その中のリーダーの女子生徒に
ちょっとした脅しでライター使われて
脅すつもりだったらしいけど
なんか、そのライターが手紙と、
周りの文化祭用の小道具に引火しちゃって
大規模火災になって…そのまま
篠崎アカネって女子生徒だけ取り残されて…
…それから、成仏出来なかったその子が
渡せなかった手紙を旧校舎の自分の机の中
そこに見えるように置いて、見た人間を
手紙を渡す相手って勘違いして
あの世に引き摺り込んじゃうんだって。
でも……確か、生贄みたいに
次の手紙を読ませる相手を旧校舎の
その子の机まで案内して
手紙を読ませると、
あの世に引き摺り込んじゃった前の被害者と
生きたまま交換できるんだってさ
それが、
"旧校舎のアカネさんのカエセナイ手紙"
そのルールと内容らしいよ」
ギシギシと軋む廊下の音が響く
「え?…何でこの話をしたのかって…
そりゃあ…あの日、身代わりにされた
"お姉ちゃん"を取り戻す為だから
…だよ。
じゃあね。
アタシのお姉ちゃんの代わりになって。
バイバイ」
——————
[SE:打ち付ける音]
「…ふふ…ぁはは…っ
いやいや。失敬、失敬
((*咳払い*))
どうやら、手紙を受け取るのは儀式
あの世…幽世と現世を繋ぎ
生贄の取り替えによって新たに呪われ
新たに助かる人質ごっこの延長線…
そんな儀式になってしまったようですね。
それにしても、彼女の手紙は
本当に渡したかった相手に
もう届くことはないのでしょうか…?
それは…少し悲しい気もしますね」
[SE:カンカン打ち鳴らす音]
「……それでは。
((*カンカンと打つ音))
さぁさ
私の口が語る話は、今宵これにてしまい。
最後に出てきた者たちの結末は
貴方のご想像にお任せしましょう。
このお話は、もはや知らぬが仏。
えぇ…えぇ…君子危うきに近寄らず
貴方がまだ、"こちら側"に来たくないのなら
これ以上は。
それでは…また、会える日があったなら
次も貴方が聞き手として会える事を願いましょう。
それでは。また。今宵…貴方の夢にて。
少女が現れぬことを願って……ふふふ」
[※出囃子のようにカンカンと終わりを告げ
打ち付ける音でフェードアウト※]
*end *
✩⃛一瞬怪談台本✩⃛
ー後編ー
※1人称 2人称改変可能
※作者名(一ノ瀬 瞬)の表記をして頂けましたら幸いです。
※旧Twitter(X)に御連絡頂けましたら
宣伝等お手伝い致します故
ご一報などあれば嬉しゅうございます
※男女兼用台本(視点自由)
※読み手様の御想像に御任せ致します
※【】は背景描写です
※〔〕は仕草描写です
※基本、改変は自由ですが
あまりにも過度な改変はお辞めください
※声劇や怪談朗読用となっています。
※声劇や朗読にお役立てください。
※できればX
〔※旧Twitterに通知頂けましたら幸いです〕
--------------------
【※上記注意事項必読※】
【※出囃子のようにカーテンが開く音と共に
一礼した語り部の姿が見えてくる※】
[※SE:カンカンと扇子を打ち付ける
独特な音※]
「さぁさ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい
今宵語るは……"手紙"のお話
ふふ…。えぇ…えぇ…。
"あの話の続き"をお話し致しましょう
さて、今回のお話しのおさらい。
差出人は、焼け焦げた制服を着た少女
"少女"は〈とある手紙〉を"誰か"に届ける為
この世に未練を残したまま…山の奥
もう寂れてしまった廃校の旧校舎に
未だ1人で待ち人をただ待って居るといいます。
その少女の名を"あかねさん"と呼ぶそうで
今回は、その"あかねさん"に
危険な好奇心を持ってしまった者たちで
肝試しに旧校舎へ向かい……1人の少女が
とある教室の机の中から見えた
焼けた煤のついた古びた手紙に触れてしまい
……さぁさぁ、今にも続きが気になる貴方へ
[※SE:カンっという音
一旦呼吸を置くように鳴らす※]
"ここ"から先は貴方自身で知るべき物語。
どうか貴方の"その目"で
彼らが体験した物語を
どうぞ最後まで……お楽しみくださいな。」
——————
「……ぁあ…"また"お会いしましたね…。
あの話の続き…?
……そうですね、お話ししましょうか
どうせ私は"ここ"から出られませんし
ふ…ぁは…私の壊された日々の話を。」
私は旧校舎に肝試しに行ってから
その夜すぐに、"あの夢"
顔が焼け爛れて目だけは真っ直ぐ私を見つめて
"私の夢に入った"あの子
私は、その夢を見てから毎日毎日
繰り返し同じ夢を見るようになっていた
いや、正確には
"夢を見るたび〈あの子〉が少しずつ
近づいてくる夢"を見るようになっていた。
私は何度も何度も、逃げて見たり
目線を逸らしたり、
"手紙を読んだ事"が原因なら
夢で返せないか?とも考えて、何度も何度も
あの子の前で「返すね」
「返すから」「返させてっ…!」
不思議と実感のある夢の中で
泣きながら夢の中で、いつも手に持っている
手紙を"あの子"に返そうとしても
翌朝には、いつも
私の机の中に仕舞い込んだはずの
"あの旧校舎から持ってきてしまった手紙"が
勉強机の上に
"封から飛び出た古びた手紙"が
私に見せつけるみたいに置いてあった
そして…ね?不思議なことに毎回毎回
封筒の裏に
「……っ…ぃやぁぁあっ⁉︎」
封筒の裏に毎回
「嬉しい。また読んでね。また明日」
そう刻まれるようになってた。
毎日続けば、誰にも言えない恐怖と限界が来る
私は弱いから耐え切れなくて
高校も一緒の親友
あの日、旧校舎の教室の中で
1人立ち尽くしていた私を助けに来てくれた
親友に…あの子に…全部話してしまった
我慢すれば良かった、話さなければ良かった
どれほど後悔したかわからない
でも私は話してしまった。
話しちゃったんだっ…っ!
肝試しの日に、みんなで廊下を歩いてる時
彼に腕を掴まれて
「ごめんな。
これも…姉さんのためなんだ」って言われて
あの教室に放り込まれたことも
私が教室で手紙を開けて見てしまったことも
全部全部全部…っ!!
そうしたら、親友のあの子が真っ青になった
私より勝ち気な親友で、
いつも私を守ってくれるほど強い子が
初めて見せた畏怖に引き攣った顔
その理由を教えてくれて
私は、そこでようやく肝試しも
彼の一連の行動も、怪談話みたいな噂を
私だけに耳打ちした理由も全部理解できた。
親友は、震えて引き攣った上ずり声で
必死に教えようとしてくれた
「ぁ…あの…ね、"アイツ"
アイツのお姉さんも…、
アタシ達みたいに肝試しに行ってから
手紙が…って毎日毎日泣きながら叫んで
ある日姿消しちゃったんだって。
…でも…アタシ、アイツから
〈姉さんが無事に帰ってきたんだ。〉って
そう…聞いて、不思議に思ったはずなのに
確かに、あの肝試しの日変だったのに
アタシー……」
全て話し終える前のことだった
いつも2人で昼休みに弁当を食べていた
校舎が直ぐ近くのベンチの背もたれが壊れて
親友は、全て話し終える前に
後ろにあった鉄柵に突き刺さって……。
不思議だった
私も一緒に倒れた筈だったのに
私の倒れた場所の鉄柵だけ
私と一緒に倒れるように壊れてたから
私だけ無傷のまま
親友だけを目の前で失った
その日直ぐ、警察や両親
おじさんや、おばさんも来て
たくさん話したけど…直前までしていた
あの手紙の話だけは出来なかった
色々、事情聴取とか話をした後
両親が一緒に付き添いで帰ってくれるからって
自分の教室に荷物を取りに戻った
私の机の中に手紙が入ってた。
開けたくないって意思が拒んでも
体が無意識に封筒を持っていた
ぎゅっと目を瞑っていた私は
恐る恐る、封筒を持つ手を見たら
封筒の裏に、赤い血文字で一言
「これで、
また読んでくれるよね?」
そう書いてあった。
声すら出せないまま、私は"また"
何故か封筒を鞄の中に入れて
両親の元に向かってしまった。
それからは、あまりよく思い出せないけど
ただ、私は学校にいくのも恐ろしくて
部屋にこもっていたら
母から扉越しに悲しそうな声で
肝試しに行った"彼"以外のメンバーみんなが
それぞれ、不可解な事故死を遂げたと聞いて
私は生きているのが、私と彼だけだと知った
毎日毎日、部屋に籠っていても、
どんなに眠りたくなくても、対策をしても、
抗えない眠気に襲われて倒れるように眠ってしまう。
親友が、仲良しだったメンバーが
亡くなったというのに。
必ず、眠ってしまう私は
夢を見るたび、日を追うごとに
彼女が、少しづつ近づいてくる
まるで何かのカウントダウンみたいに
手紙は夢の中で持ったまま
ずっとカエセナイ
——————
「今なら"あれ"が、
私の最期の夢だったとわかる、あの夜
その話でこれは終わり…。」
あの夜…最期の夜
私はいつも通りに、彼女の夢を見る
でも、その日だけは"違った"
彼女の顔は焼け爛れて居なくて
夢の中、息を呑むほど直ぐ近くにいる彼女は
焼け落ちた廊下の向こう側から
火を纏わずに、"生前の美しい姿"で
私に自ら手紙を差し出してきた
私は、唯一動いた視界で
自分の手を見つめたけれど
いつも持っていた手紙はなくて
代わりに手紙を持っていたのは
美しい顔で、恐ろしいほど歪に笑う彼女
彼女は、カナリアみたいに綺麗で
心底凍るような恐ろしく柔らかい声音で
「…届かなかったの、ワタシの恋。
だから、今度は——————
あなたにあげるね」
体が一切自分の意志で動かせない
そんな私の指先が
とうとう……手紙に触れてしまった。
「……それから?…………それからは」
夢から醒めた
手紙は、もうどこにも見当たらない
解放されたのか?
いいや。
手紙の代わりに——————私の机の上
私の私の私の私の私の私の私の
私の私の私のワタシワタシの¿!
ワタシの焦げた白いセーラー服の
リボンだけが残ってた。
そして…ワタシは今もーー…。
「ねぇ、知ってる?
あの山奥の廃校の旧校舎
名前…なんだっけ…あー…思い出した!
"篠崎(しのざき)あかね"
数十年?くらい前だったらしいんだけど
文化祭の準備で残された"その子"が
好きな人に手紙を渡したくて
居残り作業してたんだってさ
でも、手紙を渡すつもりだったその子に
嫉妬して嫌がらせしてたグループ
その中のリーダーの女子生徒に
ちょっとした脅しでライター使われて
脅すつもりだったらしいけど
なんか、そのライターが手紙と、
周りの文化祭用の小道具に引火しちゃって
大規模火災になって…そのまま
篠崎アカネって女子生徒だけ取り残されて…
…それから、成仏出来なかったその子が
渡せなかった手紙を旧校舎の自分の机の中
そこに見えるように置いて、見た人間を
手紙を渡す相手って勘違いして
あの世に引き摺り込んじゃうんだって。
でも……確か、生贄みたいに
次の手紙を読ませる相手を旧校舎の
その子の机まで案内して
手紙を読ませると、
あの世に引き摺り込んじゃった前の被害者と
生きたまま交換できるんだってさ
それが、
"旧校舎のアカネさんのカエセナイ手紙"
そのルールと内容らしいよ」
ギシギシと軋む廊下の音が響く
「え?…何でこの話をしたのかって…
そりゃあ…あの日、身代わりにされた
"お姉ちゃん"を取り戻す為だから
…だよ。
じゃあね。
アタシのお姉ちゃんの代わりになって。
バイバイ」
——————
[SE:打ち付ける音]
「…ふふ…ぁはは…っ
いやいや。失敬、失敬
((*咳払い*))
どうやら、手紙を受け取るのは儀式
あの世…幽世と現世を繋ぎ
生贄の取り替えによって新たに呪われ
新たに助かる人質ごっこの延長線…
そんな儀式になってしまったようですね。
それにしても、彼女の手紙は
本当に渡したかった相手に
もう届くことはないのでしょうか…?
それは…少し悲しい気もしますね」
[SE:カンカン打ち鳴らす音]
「……それでは。
((*カンカンと打つ音))
さぁさ
私の口が語る話は、今宵これにてしまい。
最後に出てきた者たちの結末は
貴方のご想像にお任せしましょう。
このお話は、もはや知らぬが仏。
えぇ…えぇ…君子危うきに近寄らず
貴方がまだ、"こちら側"に来たくないのなら
これ以上は。
それでは…また、会える日があったなら
次も貴方が聞き手として会える事を願いましょう。
それでは。また。今宵…貴方の夢にて。
少女が現れぬことを願って……ふふふ」
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⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
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