【ヤンデレ付喪神様を大切にした貴方、どうやら今夜神隠しされるそうです。】

一ノ瀬 瞬

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【ヤンデレ付喪神様を大切にした貴方、どうやら今夜神隠しされるそうです。】

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【ヤンデレ付喪神様を大切にした貴方、どうやら今夜神隠しされるそうです。】


※1人称 2人称改変可能
※作者名(一ノ瀬 瞬)の表記をして頂けましたら幸いです。

※旧Twitter(X)に御連絡頂けましたら
宣伝等お手伝い致します故
ご一報などあれば嬉しゅうございます

※男女兼用台本(視点自由)
※読み手様の御想像に御任せ致します
※【】は背景描写です
--------------------

【※やけに広く感じる自室の中
聞き手は不安げに当たりを見渡している

ガタガタッと酷い物音がし振り返る聞き手に
貴方から声をかける※】



『おや、驚かせてしまいましたか?』



【※聞き手は背筋を凍らせ震え
声を出して助けを呼ぼうとする。
貴方は聞き手の口を優しく手で塞ぎ宥める】


『しー…。お静かに…♡
暴れないで…落ち着いて下さいな…♡
まだ夜中ですよ?

貴方が騒ぐと…
貴方の大事な方々が起きてしまうでしょう?

別に見られて困る事は…私にはありませんが
貴方は困ってしまうのではないでしょうか…
"真夜中"…、"仄暗い自室"…、
寝所(しんじょ)の上に………、
…ああ……貴方の時代の言葉に言い換えるなら
"ベッドの上"で知らない人間と2人きり
…そんな所を他の誰かに見られて困るのは、
他でもない貴方だと思うのですが…。
……それとも……、』


((*耳元に唇を寄せ話すように*))

『"貴方は見られる方がお好き"…なのでしょうか?』


【※聞き手は耳を真っ赤にして
煽るように、扇状的に話す貴方を前に
腰を抜かして動けなくなってしまう】


『…おやおや。ふふ……純粋だこと。
…この程度で腰を抜かしてしまわれたのですか?
とても可愛らしいですねぇ…。
本当に…それでは"この先"もちませんよ…?


((*歓喜と艶やかな、色っぽい雰囲気で*))


ふふ…ぁあ……たまらない…、

このまま攫(さら)って、誰の目にもつかず
私しか視界に入らない場所へ、大事に隠して
側にずぅっと置いておきたいほど可愛らしい

……愛しい、私だけのヒト…。』

((*怯える聞き手の頭を撫で抱きしめると
耳元で話しはじめる*))


『あぁ…愛しくてたまらないだけなのです
…さぁ、どうか怯えないで。私に、もっと…
もっと貴方の温もりを感じさせて下さい。
毎日、毎日、貴方だけを見つめ
側で貴方を見守り続けてきたけれど
もう、それも今日でお終い…♡♡♡

長かった……とても長かった…けれど
貴方を待ち続けてよかったぁ…♡ふふ…♡


((*雰囲気が一変。闇をまとい始める*))


貴方が成人として歳を迎えるまで待つのは
とても長く辛いものでした…、

"神"としての時間ならば
人間の過ぎ去る一生なんて、短いもの。
けれど、それでも私には耐えられなかった

貴方に恋焦がれ、貴方を愛する毎日。
貴方が誰かのものになろうとするたびに
貴方のその可愛らしい笑顔を向けられ
貴方のその美しい髪に、身体に、
どこぞの骨風情が見惚れ
貴方に触れられる距離
貴方に穢らわしい手で触れるのを見るたび

この身が引き裂かれそうな程憎たらしく
何度、祟ってやろう、喰ろうてやろうかと
激情に身を焦がされたことか。』

((*優しげで艶めかしい雰囲気に戻して))


『"貴方"も"貴方"ですよ?
どうして"この私"という生涯の伴侶がいながら
他の奴にばかり目を向けて、ましてや
よそに、恋人まで作るだなんて…。

そんなに私の愛を確かめたかったのですか?
貴方を愛しているから貴方の側にいたのに
それでも"私の愛を確かめたい"…だなんて
愛されたがりで、あの頃のまま変わらない
…可愛い私だけのヒト♡』


【※ここで聞き手が、ようやく恐る恐る
貴方に『貴方は誰か?私は貴方を知らない』
聞き手の仲のいい者達が事故に遭ったり
怪我をしたりするのは貴方のせいか?
家族以外、酷い目に遭う事が良くあったのは
昔からの貴方の仕業だったのか?と聞き手が
貴方に怯えながら捲し立てるよう質問する】


『…おや……。
今更、何をおっしゃるのかと思えば…、

えぇ、昔から……貴方が"大事な人形だ"と
ズタボロで今にも捨てられそうになっていた私を
小さく幼い手で抱きしめてくれた"あの日"から』


((*聞き手が枕元にいつも置いていたはずの人形が居なくなっていることに気がつく))


『ふふ…♡
ようやく私を思い出してくれましたか?
私、結構頑張ったんですよ?
貴方の伴侶になる為に、私1人で貴方を守る為に、
…数多(あまた)の外敵から貴方を…♡…ふふ♡
ふふふ♡♡…私、とても素敵な伴侶でしょ?♡
もっと愛してくださってもいいのですよ♡』


((*話を続けろと言われてしまう*))

『もう…照れ屋なところは変わりませんね…♡♡♡


……それで、他に話し…
ああ!貴方のご家族自体は、
別に私が何かする必要もなかったのですがね
小さな貴方が私と婚姻を交わした日
私に守って欲しいと貴方自ら願ってくれたので
そのお願いを叶えるために
害になりそうなモノは、ご家族のほうからも
徹底的に消してゆきました。

貴方が泣いてしまうのは嫌でしたから。
貴方を悲しませない為に。
勿論、貴方が私以外に恋をした時も
その相手には徹底的な地獄を見せた後消しておきましたが

貴方は懲りずに何度も何度も…ふふ…はは。
あれは悲しかったですね…しくしく……ふふ♡』


【※貴方から聞ける全てを聞き終え
顔が青ざめ、呪いの人形、結婚する気はない
側に近寄らないで、助けてと、助けを呼び
暴れ始める聞き手】

((*含み笑いをし、優しく狂気的に変わる*))

『ああ、酷い…"呪いの人形"だなんて
これまで何度だって貴方は優しく私を抱きしめて
毎日、口付けをしてくださったじゃないですか?
"私だけしか信じられない"
"私しか味方はいない"
"私とずぅっと一緒"だと…何度も何度も何度も
その可愛らしいお口で…、
私を抱き寄せおっしゃってくださったじゃないですか。

今更、私を呪いだと突き放すんですか?』

【※貴方の問いかけに、声が出ず
コクコクと首を縦に振るだけの聞き手】


((*声のトーンを下げて*))

『そんな都合のいい話があるわけないじゃないですか。』

【※一気に青ざめる聞き手】
((*声のトーンを元に戻して*))

『…ぁあぁ……そんな怖い顔をしては
可愛い貴方のお顔が台無しになってしまう。

よしよぉし…少し怖がらせてしまいましたね
もう大丈夫、大丈夫ですからねぇ
貴方がいきなり、私に酷いことをおっしゃるから…
少し私もびっくりしてしまったのです…
どうか嫌わないで…私を許してくださいまし

貴方のために生きる私には
貴方の拒絶はこの世の終わりとも等しいのです…』

((*悲しんだふりで頭を撫でられる*))

【※ふと、聞き手が貴方の体に違和感を感じ
よく見ると貴方の体が今まで聞き手が恋し
行方不明となった者達の一部でかたどられていることに気がつく。】


『……ん?…あぁ…。ふふ。はは♡♡
お気に召して下さいましたか?
貴方に恋心を向けられ、貴方に愛してもらい
貴方にこの上ない幸せをもらった
駄作達から拝借し作り上げた…
この……か、ら、だ♡♡♡

貴方が綺麗だと言った"この目"も
貴方が触ると心地が良いと言った"この髪"も
貴方が好きだと言った"この声"……全て。

"貴方だけのために"
私が人の身を得て貴方を娶(めと)るため
貴方の喜ぶ姿を用意したんです…♡♡

大変でしたぁ…私は裁縫も初めてでしたし
何せ一から人形を作るのと同じですからね。
手ずから、丁寧に一つ一つ取り上げて
縫い目も継ぎ目もなく自然な体になるように

ふふ、一部分だけ見たら貴方にしかわかりませんが
私の全身は、醜いつぎはぎもなく自然体
これが"ガラクタをつなぎ合わせた体"なんて
誰にもわからないと思いますよ♡♡♡』


【※吐き気を覚え、パニックになり
聞き手が逃げようとジタバタとし始め
助けを呼ぶ口を塞ぎながら話す貴方】


『"しー……。"
だから、こんな真夜中に騒いだりしては
"駄目だ"と言ったじゃないですか?
聞き分けの悪い子には、お仕置きですよ…?

もう腰から下には、
一切の力さえ入って居ないというのに…、
今、安らかに眠っていらっしゃる
貴方のだぁいじな方々に見られたいのなら
このまま騒いでしまっても構いませんし
もう止めはしませんが。

万が一、誰かがこの部屋に入ってきたら…、
誤って私…貴方の大事な方々を壊してしまうかも……。』


【※貴方の言葉を聞いて、聞き手は完全に
怯えながら黙り込む】

((*優しく笑い、
子供をあやすように話しかける*))


『…ふふ……えぇ、えぇ。良い子、良い子。
…考えただけでおそろしいですものねぇ

私だって、今まで
"ついで"とは言え、私自ら守ってきた
貴方の大事な方たちに
"酷い事"などしたくありませんから。

ふふ…ぁあ…良い子…、可愛い子…。
…貴方は、とても良い子ですねぇ。
きちんと私の言う事が聞けて。
……偉い偉い。いい子、いい子。…ふふ♡』


【※怯えて力が抜け、貴方にしがみつき
ただ貴方の言葉に頷くだけとなった聞き手に
幸せそうな声で話す貴方】


『ようやく諦めてくれたんですねぇ…♡
諦めでも、絶望でも構いませんよ♡♡♡♡
"貴方が私の生涯の伴侶となることを認めた"

それだけで、今は十分です。
だって"私たち"には、これから嫌という程、
永遠とも呼べる時間……
愛を育む事が出来るのですから♡ね?♡

時間をかけて、…ゆっくり…じぃっくり…
お互いを愛してゆきましょうねぇ…♡♡

おやおや…ふふふ。力が抜けてしまったの?
…とても可愛らしい子……♡♡♡

私に、その可愛い"お顔"見せてくださいますか?

ふふふ…♡♡♡
((*数回キスをします*))

((*話している間に耳舐め*耳キス*
左右で何回か幸せそうにします↓*))

ようやく私の目を見てくれた♡
ようやく私の声だけに耳を貸してくれた♡♡
私を♡私だけを見つめてくれた♡♡
私の手を受け入れてくれた…♡♡♡
私を抱きしめ返してくれる♡この小さな手♡
ぁああ♡愛しい…今すぐにでも
……手折ってしまいたいほどに♡♡』



『さぁ……それじゃあ行きましょうか。
《どこに》?…って…、
ふふ…惚(とぼ)けちゃって可愛らしい

……私達の家に決まっているじゃないですか
ああ、大丈夫ですよ
貴方のために貴方が好きなもの
貴方に必要なもの、
人間としての貴方が困ることのないように
全て取り揃えておりますから…♡…だから

良い子は、おててをつないで
お家へいっしょに帰りましょうねぇ…♡
これからは何があっても
例え、貴方の体がなくなって魂だけとなろうとも
永遠(とわ)に、この身は貴方と共に。
未来永劫離れたりしませんから……。
"ずぅっと……いっしょ"……ですから…ね?』
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