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あずき族お萩ちゃん(3)
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「お嬢さま、何とか犯人のアジトと思われる場所にたどり着くことができました。ご覧ください。ここは周囲が山に囲まれていて付近には全く人が住んでいません。
そしてここに洞穴があり、この先に工場か倉庫のようなものがあって、そこに盗まれた小豆や小豆製品が格納されている可能性がありますが、実はここまで来るのにエネルギーを使い果たしてしまい、もう動けないのです。
もうこの映像を送るエネルギーもありませんので、もうそろそろ電波は途切れてしまいます。もう途切れてしまいますから、この場所を確認してください。私は・・・・」
そこでモニターは消え、電波は途絶えてしまった。モンちゃんが冷静に言った。
「何とか今の最後の電波で場所を特定することに成功しました。」
「リスくん、頑張ったのね。事件が解決したら帰りに力尽きたリスくんを回収してシャトーに連れ帰り、エネルギーを充填してあげましょうね。ではモンちゃん、行くわよ。」
するとマーガレットが
「お姉さま、私のお友達のお萩ちゃん一家が関わっている事件だから私も行くわ。」
「でも私はモンちゃんに乗っていくけど、二人乗るのは無理でしょう。」
「お嬢さま、私には弟がおりますので、デイジーさまはそちらに乗っていくというのはどうでしょう。」
「それは初耳だわ。弟さんはシャトーにいるの?」
「はい。これまで秘密にしておりましたが。」
「ではお願いするわ。さあ、急ぎましょう。」
デイジーもマーガレットもそれぞれふわふわでゆったりとしたモンちゃん兄弟に乗って目的地へと飛んでいった。高速で飛んでいるのだが、そんなことを感じさせないくらい快適な乗り心地だ。
マーガレットは少々高所恐怖症気味ではあるが、モンちゃんの弟の柔らかいモフモフの体が密着しているので不思議と怖くはなかったのだ。雷雨があるとさすがに飛行は無理だが、幸いにして天気に恵まれ、月の綺麗な夜だった。夜の7時頃問題の洞窟に着いた。
「モンちゃん兄弟はこの洞窟の入り口に待機していてちょうだい。そしてもし何か異変があったらすぐにテレパシーで知らせてちょうだい。」
デイジーとマーガレットは辺りを警戒しながら静かに洞窟の中を歩いていった。急にキキーという高い音が聞こえて何かがバタバタと飛んで行った。どうもコウモリのようだった。さらに歩いていくと、そこには大きな倉庫と思われる建造物があった。
ドアは鍵がかかっていなかったので簡単に中に入ることができた。そこには麻でできた袋が大量に所狭しと積み上げられていた。
「これは方々で盗まれたあずきに違いないわ。このことをすぐに警察に連絡しましょう。」
「そうはさせないぞ。お前たちはここで死ぬのだ。ふふふ。ふはははは。」
そこには黒いマントをつけた黒いマスクを被った男が立っていた。
「どうしてこんなことをするの。世の中には小豆のお菓子が好きな人たちがたくさんいるのに、その人たちの楽しみを奪うなんて。こんなこと絶対許されないわ。」
「ふははは。生意気な小娘だ。この小豆は東南アジアや中東へ輸出して、流通している小豆の半値で売るのだ。そうすれば当然人々はこの小豆を買うし、我々にとっては元手が0円だから大儲けできるというわけだ。
こういうことは大人にならないと分からないのさ。だが秘密を知られたからには小娘といえども生かしておくわけにはいかない。」
するとモンちゃんが空中を飛んでマスクの男に襲いかかろうとした。すると左の方から小さな粒がすごい勢いで飛んできてモンちゃんの体に当たり、モンちゃんはコンクリートの上に落下してしまった。
「いててて、何だ、これは。お嬢さま、これは小豆ですよ。」
そしてここに洞穴があり、この先に工場か倉庫のようなものがあって、そこに盗まれた小豆や小豆製品が格納されている可能性がありますが、実はここまで来るのにエネルギーを使い果たしてしまい、もう動けないのです。
もうこの映像を送るエネルギーもありませんので、もうそろそろ電波は途切れてしまいます。もう途切れてしまいますから、この場所を確認してください。私は・・・・」
そこでモニターは消え、電波は途絶えてしまった。モンちゃんが冷静に言った。
「何とか今の最後の電波で場所を特定することに成功しました。」
「リスくん、頑張ったのね。事件が解決したら帰りに力尽きたリスくんを回収してシャトーに連れ帰り、エネルギーを充填してあげましょうね。ではモンちゃん、行くわよ。」
するとマーガレットが
「お姉さま、私のお友達のお萩ちゃん一家が関わっている事件だから私も行くわ。」
「でも私はモンちゃんに乗っていくけど、二人乗るのは無理でしょう。」
「お嬢さま、私には弟がおりますので、デイジーさまはそちらに乗っていくというのはどうでしょう。」
「それは初耳だわ。弟さんはシャトーにいるの?」
「はい。これまで秘密にしておりましたが。」
「ではお願いするわ。さあ、急ぎましょう。」
デイジーもマーガレットもそれぞれふわふわでゆったりとしたモンちゃん兄弟に乗って目的地へと飛んでいった。高速で飛んでいるのだが、そんなことを感じさせないくらい快適な乗り心地だ。
マーガレットは少々高所恐怖症気味ではあるが、モンちゃんの弟の柔らかいモフモフの体が密着しているので不思議と怖くはなかったのだ。雷雨があるとさすがに飛行は無理だが、幸いにして天気に恵まれ、月の綺麗な夜だった。夜の7時頃問題の洞窟に着いた。
「モンちゃん兄弟はこの洞窟の入り口に待機していてちょうだい。そしてもし何か異変があったらすぐにテレパシーで知らせてちょうだい。」
デイジーとマーガレットは辺りを警戒しながら静かに洞窟の中を歩いていった。急にキキーという高い音が聞こえて何かがバタバタと飛んで行った。どうもコウモリのようだった。さらに歩いていくと、そこには大きな倉庫と思われる建造物があった。
ドアは鍵がかかっていなかったので簡単に中に入ることができた。そこには麻でできた袋が大量に所狭しと積み上げられていた。
「これは方々で盗まれたあずきに違いないわ。このことをすぐに警察に連絡しましょう。」
「そうはさせないぞ。お前たちはここで死ぬのだ。ふふふ。ふはははは。」
そこには黒いマントをつけた黒いマスクを被った男が立っていた。
「どうしてこんなことをするの。世の中には小豆のお菓子が好きな人たちがたくさんいるのに、その人たちの楽しみを奪うなんて。こんなこと絶対許されないわ。」
「ふははは。生意気な小娘だ。この小豆は東南アジアや中東へ輸出して、流通している小豆の半値で売るのだ。そうすれば当然人々はこの小豆を買うし、我々にとっては元手が0円だから大儲けできるというわけだ。
こういうことは大人にならないと分からないのさ。だが秘密を知られたからには小娘といえども生かしておくわけにはいかない。」
するとモンちゃんが空中を飛んでマスクの男に襲いかかろうとした。すると左の方から小さな粒がすごい勢いで飛んできてモンちゃんの体に当たり、モンちゃんはコンクリートの上に落下してしまった。
「いててて、何だ、これは。お嬢さま、これは小豆ですよ。」
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