マーガレットとデイジーの恋の行方と冒険

南 夕貴

文字の大きさ
60 / 61
60

透明人間(4)

しおりを挟む
少々喜び勇んで1階へ降りていくと、ドクターフォリーがいたので、これまで学校で起こったことやマントが2階にあり、破廉恥な事件の首謀者は息子のドロールであることを得意満面で告げた。

するとドクターフォリーは
「話は分かりました。実は私も薄々そんなことじゃないかとは思ってはいたのですが。それにしてもあんたは人の家に勝手に入りこんで何をしたかったのですか。」

「勝手にって、あのー、まあ、お宅に許可なく入ったことはお詫びしますが、お宅の息子さんがマントを使って学校で悪さをして多くの女子が傷ついているので何とか解決したいと思ったんです。」

「それでは私が息子にもうこのようなことを決してしないよう諭し、マントを取り上げればよろしいですかね。」
「いえ、高校生とはいってもやったことの責任を取ってもらわないと。」
「責任を取るってどんな風に?」

「ドロール君が首謀者だったことを学校の先生に報告し、処分を受けるんです。」
「嘘でしょ?何かを壊したわけでも誰かを殴ったり蹴飛ばしたわけでもなくてただスカートを捲ったぐらいで?わしも子供の頃はよくやったもんです。なかなかスリルがあっていいもんですじゃ。」

「何を言っているんですか?そんなこと幼い頃ならともかく、高校生にもなって許されるわけないでしょ。」
「あなたが保護者として学校に本当のことを言わないのなら私が連絡するわ。」

「ねえ、お姉さん、まだ未成年なんだから多めに見てもらえないかな。」
「何十人も犠牲者がいるんですよ。ちゃんと一人一人謝罪してもらわないと。」

「そんな、何人もの女子学生に息子がやったってことがバレたら総スカンを食らうこと間違いなしじゃ、つまり女子とセックスができなくなってしまう。それじゃ息子がかわいそうすぎる。そう思わんか?」

「どうしてそこまで話が飛躍するんですか。女子からは嫌われてしまうでしょうが、それは身から出た錆よ。しっかりと反省させないと。」

「いや、息子が女子学生全員に嫌われてしまったら辛い学校生活になってしまう。どうか、この通りじゃ、もう2度とこんなことはしないよう、しっかり言い聞かせるのでお慈悲を。」
「ここは絶対に譲れません。それでは私が学校に連絡します。」

ドクターフォリーはその場で土下座して頼み込んだ。
「どうか、この通り。今回だけはお見逃しを。」
「ダメです。」

「ここまで頼んでも見逃してくれないのなら、仕方がない。」
ドクターフォリーは近くにある赤いボタンを押した。すると天井から何かの機械が現れた。と同時に2本の赤いテープ状のものが伸びてきてマーガレットの両手に巻きついてしまい、それはいくら彼女がもがいても外れず、結局彼女は身動きができなくなってしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

さようならの定型文~身勝手なあなたへ

宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」 ――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。 額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。 涙すら出なかった。 なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。 ……よりによって、元・男の人生を。 夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。 「さようなら」 だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。 慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。 別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。 だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい? 「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」 はい、あります。盛りだくさんで。 元・男、今・女。 “白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。 -----『白い結婚の行方』シリーズ ----- 『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。

あなたが決めたことよ

アーエル
恋愛
その日は私の誕生日パーティーの三日前のことでした。 前触れもなく「婚約の話は無かったことにしよう」と言われたのです。 ‪✰他社でも公開

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

完結 王族の醜聞がメシウマ過ぎる件

音爽(ネソウ)
恋愛
王太子は言う。 『お前みたいなつまらない女など要らない、だが優秀さはかってやろう。第二妃として存分に働けよ』 『ごめんなさぁい、貴女は私の代わりに公儀をやってねぇ。だってそれしか取り柄がないんだしぃ』 公務のほとんどを丸投げにする宣言をして、正妃になるはずのアンドレイナ・サンドリーニを蹴落とし正妃の座に就いたベネッタ・ルニッチは高笑いした。王太子は彼女を第二妃として迎えると宣言したのである。 もちろん、そんな事は罷りならないと王は反対したのだが、その言葉を退けて彼女は同意をしてしまう。 屈辱的なことを敢えて受け入れたアンドレイナの真意とは…… *表紙絵自作

悪役令嬢は手加減無しに復讐する

田舎の沼
恋愛
公爵令嬢イザベラ・フォックストーンは、王太子アレクサンドルの婚約者として完璧な人生を送っていたはずだった。しかし、華やかな誕生日パーティーで突然の婚約破棄を宣告される。 理由は、聖女の力を持つ男爵令嬢エマ・リンドンへの愛。イザベラは「嫉妬深く陰険な悪役令嬢」として糾弾され、名誉を失う。 婚約破棄をされたことで彼女の心の中で何かが弾けた。彼女の心に燃え上がるのは、容赦のない復讐の炎。フォックストーン家の膨大なネットワークと経済力を武器に、裏切り者たちを次々と追い詰めていく。アレクサンドルとエマの秘密を暴き、貴族社会を揺るがす陰謀を巡らせ、手加減なしの報復を繰り広げる。

処理中です...