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第二章

兎43羽(第二章最終羽) 空へ

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 僕達は街の外、誰もいない草原に立っていた。足元には赤、青、白の3羽の兎がぴょんぴょん跳ねている。

 あの後、冒険者ギルドでは封じ込めたノーライフエンペラーを如何どうする事も出来ないとの事で、王都の聖教会に委ねた方がよいとの事になった。勿論誰も持って行きたくないので僕達が持って行く……。

 宿のおじさんに暫く留守にする事を告げ、キョウカさんと一緒に揃えた家財一式は空間収納袋(無限)に詰め、マリヤさんは部屋を引き払った。

「「「着装!月兎!」」」

 僕とキョウカさん、マリヤさんの胸に兎達が飛び込む。眩い光の後、6本の長いリボンが草原の爽やかな風になびく。

「誰も見てなくてもヤッパリ恥ずかしいね」

 未だにTS問題は解決していない。

 僕達はイオンクラフト、反重力磁場、慣性制御でバランスをとり青い空に舞い上がる。森の木より高い高度で僕達は手を繋いだ。

「行こう!」

 王都は山の向こうに有る為ここからは見えない。
 夕方迄には着くかな?
 僕達は空の旅を楽しみながら王都を目指した。


第二章 Fin


「パータッチみたいですね」
「「???」」
 
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