異世界ウサギ紀行 ー 最強鎧の神装鎧月兎が羞ずかし過ぎる!?

花咲一樹

文字の大きさ
65 / 77
第四章

兎65羽 金貨1000枚って1億円だよ!?

しおりを挟む
「キョウカさん、鎌鼬の姿は見えた?」
「ううん、全然見えなかったよ」
「やはりインビジブルモンスターかもしれませんね」
「はい~、私もぉそうだとぉ思います~」

 僕達は先ほどの鎌鼬に付いて話しながら道を歩く。日本でも妖怪鎌鼬は有名だ。妖怪だけあって人には姿が見えないって事らしい?

「ちょっとあんた達!何ついて来てんのさ!」

 前を歩いていたピンク色の髪の少女が足を止めて振り向く。

「えっ、いや、行く方向がたまたま一緒なだけだよ?」

 「フン」と言って女の子はまた歩き始める。

 王都のお店のウインドウには様々にデコレーションされた洋服や雑貨等が並び、キョウカさんとマリヤさんは街路をキョロキョロ楽しそうに歩いている。ピタリ。そして僕達は足を止めた。

「ホントあんたらさぁ、いい加減ついて来るのやめてくれないかなぁ」

 少し怒り顔のピンク色の髪の女の子が僕達の方を振り向く。

「いやいや、ホント、たまたま偶然なだけだから。それに、僕達は此処に用が有るから、もう大丈夫だよ」

 僕達の右手には重厚で芸術的な建物、王都の超立派な教会がある。見上げれば三角屋根のツインタワー。アーチ状の窓の装飾は細かい彫刻が施され、豪華で大きな扉の前には二人の僧兵が立っている。

「お前ら教会に用事が有るのか」

 睨み顔で少女は僕を見てくる。

「ええ、まぁ」

「チッ!利権屋かよ!碌なもんじゃねぇな!」

 そう言って女の子は教会の中に入って行く。扉の僧兵が深々とお辞儀をしている様子からして教会関係者のようだ。

「「「…………………………」」」

 僕達を利権屋と罵った本人が教会へと入って行く様に思わず呆然と立ち尽くしてしまった。

「……ぼ、僕達も中に入ろうか」

 僕達は門番の僧兵に要件を伝えて中に入った。教会の中は更に豪華な装飾のアーチ状の廊下にステンドガラスの窓。めちゃくちゃ幻想的で神秘的だ。キョウカさんも目を輝かせて装飾品を見ている。

 受付案内の僧侶さんに冒険者ギルドの紹介状を渡した。暫くここで待つように言われて待つ事10分程度。僧侶さんが戻って来た。

「お待たせしました。司教様が承りますのでお祓い料金貨1000枚と封印されたという袋を此方にてお預かり致します」

「「「「金貨1000枚ィィィーーーッ!」」」」

 ニコニコと笑顔の僧侶さん。金貨1000枚と言えば日本円換算で一億円だよ?
 ノーライフエンペラーと言えば八剣伝さんも言っていたけど超ドS級モンスター。S級冒険者が命懸けで戦うモンスターで国家災害級だ。司教様も命懸けでお祓いするのかもしれない。

「分かりました。金貨1000枚は用意します」

 ノーライフエンペラーの財宝は金貨1000枚を優に超えるだけの量が有る。もともと棚牡丹だし、ノーライフエンペラーを除霊出来るなら安いのかもしれない。

「ほへ?」

 何故か目が点になる僧侶さん。

「は、払われるのですか?」

「はい。お金は支払えますが、袋を預ける事が出来ないんです」

 お爺さんとの約束事で空間収納袋はパーティー以外の人にあげたり貸したり出来ない。

「そ、そうですか。それでしたら今回のお話しは難しいですね」

 僧侶さんは何故か安堵感のある顔でノーライフエンペラーの除霊が難しいと言う。

「僕達も立ち会いますので、お願いします」

「えっ、え~~~!いやいや、それは多分無理だと思いますが……」

「其処を何とかお願い出来ませんか?」

 僕達がホールでガヤガヤとしていると「如何がされましたか」と話し掛けてくる女性が現れた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~

カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。 気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。 だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう―― ――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。

ペット(老猫)と異世界転生

童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。

地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~

かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。  そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。  しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!  命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。  そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。 ――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...