異世界ウサギ紀行 ー 最強鎧の神装鎧月兎が羞ずかし過ぎる!?

花咲一樹

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第四章

兎70羽 兎さんが好き?

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「ソウマ君はタカヤ達に会ったかい?」

「タカヤ?誰?」

「まだ会ってないでござるか」
「タカヤはPKチームのリーダーだよ」

「ぴ、PKチーム!?」

「チーム名はフレネティックベル。狂乱の鐘を自称するPKチームのリーダーがタカヤだよ」
「タカヤ達は今は帝国の暗殺集団に所属しているが、フレネティックベルは帝国周辺の国々で暗躍している。出来ればもう二度と会いたくないクソ野郎さ」

「八剣伝はソイツに会ったの?」

「ああ、運悪くバッタリとな」
「命からがら逃げてきたでござる」
「いや、ホント死ぬかと思った」

 S級冒険者の八剣伝で冴え立ち向かえない相手……。絶対にそのタカヤって奴には会いたくないないね。

 そんな話しをしているとマリヤさんとレミーナさんが一階に降りて来た。僕は二人を紹介する。レミーナさんとは顔見知りのようで、ケンさんが「そのメロン一口でいいから食べてぇ」などと言うからコンさんに思いっきり蹴りをいれられていた。

 八剣伝達は帰って行った。午後には彼らもお城に警護の為に来るとの事で、お城で待ち合わせする事になった。僕らもギルド長から鎌鼬討伐依頼を受けているからね。


 

「綺麗~~~」
「素敵です~~~」

 お城の城門を潜りお城の中庭に入った僕達。中庭のお花畑に囲まれたお伽話に出てくるような素晴らしいお城。白い壁に映える青い三角屋根の塔が幾つも建っている。
 
 中庭の石畳の道も色とりどりの石で埋められ、綺麗なお花達と噴水の有る池。天使達の白い彫像がここは天国かと思わせる。

 複雑な彫刻が彫られた大きな玄関の扉が開かれている。エントランスホールは芸術の塊りだった。僕も、キョウカさんも、マリヤさんも余りにも見事で圧倒される美に声も出せずに大きく口を開けているばかりだ。

 入り口にいた綺麗なメイドのお姉さんが要件を伺いにきた。僕達がアルフィナ王女様に呼ばれてお城に来た事を告げる。メイドのお姉さんは僕達の足元でぴょんぴょん跳ねる赤、青、白、緑の兎を目を輝かせて見ている。

「あ、あの~、取り次ぎとかして頂けるのですか?」

「え、あ、はい。やっぱり亀さんより兎さんですよね」

 誰が兎と亀の話しをしてたの?

「いえいえ、アルフィナ王女様にお取り次ぎをお願いします」

「そ、そうですよね。青兎さんも可愛いですけど、やっぱり赤兎さんが可愛いですよね」

「あの~話しが噛み合っていないんですけど……」

「お名前は?」

「え、あ、ソウマですが」

「ソウマちゃんか~。男の子なんだね~」

 男の子?僕はどう見ても男の子だよね?

「お姉さんがギュッとしてあげるからこっちにいらっしゃい」

 えっ!お姉さんがギュッとしてくれちゃうの!

「ソウマ君ダメですよ!」
「ソウマさん、お城でハレンチしたら極刑です!死刑です!」

「わ、分かってるよ(汗)。お、お姉さん?名前って兎の名前ですか?」

 キョトンと首を傾げるメイドのお姉さん。

「そうですよ?」

 ダメだ!お姉さんとは完全に話しが噛み合っていない!

「名前は無いんですよ(汗)。赤兎って呼んでます」

「「「「えーーーーーーーーーーーっ!」」」」

 メイドお姉さんだけでは無く女の子達も驚いている?何故に?

「ソウマ君!まだ名前付けてないの!」
「可哀想です!ペット虐待です!」
「ソウマさんはぁ~、ゆぅっくりさんですね~」

「み、みんなは名前付けてるの?」

 キョウカさんは青兎を抱き上げて

「サファイアよ」

 マリヤさんは白兎を抱き上げて

「ダイヤナですね」

 レミーナさんも緑兎を抱き上げて

「えめらるだ~」

 知らぬ間にみんなは兎達に名前を付けていた。僕は赤兎の方を見ると、アレ?なんか怒ってる?

「じゃ、じゃあ赤兎の名前は……赤べこ?」

「ダメです!それは牛です!」
「可哀想です!ペット虐待です!」
「べこぉ~って何ですか~?」

 全力で却下された。

「じゃ、じゃあ赤月は?」

「う~ん、悪くは無いけど私はルビーちゃんがいいかなと……」

 キョウカさんとは意見が割れたようだ。僕はしゃがんで赤兎を呼ぶ。

「おいで赤月」

「ルビーちゃん」

 キョウカさんも僕に張り合う?

 赤兎は僕を一瞥し「ぺっ」って唾を吐いてキョウカさんの元へぴょんぴょん跳ねて行ってしまった……。アレ?なんか性格悪くなってない?

 「あらあら皆さん、中々いらっしゃらないと思ったら、こんな所にいらっしゃったんですね」

 ニコニコと素敵なオレンジ色のドレスを着てアルフィナ王女様がエントランスホールへとやって来た。……アレ?アルフィナ王女もなんか怒ってます?
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