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6 海を見ながらピクニック!(2)
「それならいいです。……良かった」
ボソッと言いながら照れた表情をしている。
今まで年下の男性を可愛いなどと思ったことはないのだが……。
(年下は恋愛対象として見たことはないし、キュンすらしたことないんだけど、大倉さんはちょっと可愛いと思う、うん)
ホッと胸をなで下ろした大倉が「行きましょう」と歩き出したので、カナコも「はい」と元気よく返事をして足を踏み出した。
歩いて十分ほどの場所、目の前に海が広がる公園に着いた。少し離れたところに芝生が広がるエリアがあり、もっと進めば大きな池や、石畳の公園エリアもあるようだ。
「すごく広いですね、ここ……! 初めて来ました」
「ええ、海を感じるには最高の場所ですね。みなとみらいも一望できますし」
「本当だ……!」
彼が指さすほうを見ると、キラキラ光る海を手前にビル群や観覧車が並ぶみなとみらいが眼前に広がっている。壮観だ。
「夜景も綺麗っすよ」
「でしょうね~、今度見に来てみようかな」
「良かったら付き合いますよ、誘ってください」
「え……」
夜景を見に、このイケメンと……!?
「夜に使うギアがたくさんありまして、季節によって使い方も多少変わってくるんですが、それで、海風をしのぐための物も試しに使えるんですよ、このあたりだと……あっ」
急に早口でしゃべり出した彼は、途中でハッとした。
「……すみません、アウトドアオタク……、細かく言うとギアオタクなもんで、止まらなくなりました」
「いえ、貴重なお話をありがとうございます。私はまったくの初心者なので、存分に語ってぜひ聞かせてください」
「いいんですか!?」
大倉は勢いよくカナコのほうを向き、一歩近づく。
「い、いいですよ?」
「引きませんか!?」
「引かないですよ、別に――」
「マジで嬉しいっす!!!! 今日は存分に語らせてもらいます!!!!」
「あ、はい」
ちょっとだけ……引いてしまったカナコだった。
てくてくと歩いて行き、芝生のエリアに到着した。
五月下旬の夏日に届きそうな気温だが、時折吹いてくる海風が火照った体を冷ましてくれる。
「ここらへんにしましょうか」
「そうですね」
彼が指定した場所は海が良く見え、人がほどよくまばらだった。
大きなリュックからシートを出し、その場に敷いてくれる。余裕でカナコたちふたりと、荷物やお弁当を置ける広さだ。
「では早速ですが……」
大倉は再びリュックに手を入れ、水筒やスープジャーを取り出して並べた。大きさも形もそれぞれ違う。
「これが熱湯、こっちがスープ、お茶……、それから渋谷さんと同じように、温かいめんつゆも用意しました」
「こんなにたくさん……! 重かったですよね? すみません……」
「いえ、キャンプに比べたら全然です。早速飲んでみて欲しいので、待ってくださいね」
驚いているカナコを横目に、大倉はテキパキと準備を始めた。
紙コップに割り箸、プラスチックのお皿、スプーン、フォークなど、全てふたり分ある。
そして大倉は大きいジャーのフタを開けて、紙コップに中身を注ぎ入れた。
ほわん、と甘い香りが漂ってくる。
「コーンスープです。どうぞ」
「ありがとうございます。……コーンスープ、嬉しいです」
「そうですか、良かったです」
最初のピクニックでインスタントのコーンスープを飲んだとき、とても美味しかったのだ。影に大倉がいるのも知らずに味わっていたことは、今日は忘れるとして……。
「いただきます」
「熱いと思うので気を付けてください」
「わかりました」
確かに注がれたコーンスープは湯気が出ていて、紙コップも熱さを感じる。だが、カナコが使ったスープジャーとそれほど違うものなのだろうか? 確かなメーカーの物を使っていたのだが……。
ボソッと言いながら照れた表情をしている。
今まで年下の男性を可愛いなどと思ったことはないのだが……。
(年下は恋愛対象として見たことはないし、キュンすらしたことないんだけど、大倉さんはちょっと可愛いと思う、うん)
ホッと胸をなで下ろした大倉が「行きましょう」と歩き出したので、カナコも「はい」と元気よく返事をして足を踏み出した。
歩いて十分ほどの場所、目の前に海が広がる公園に着いた。少し離れたところに芝生が広がるエリアがあり、もっと進めば大きな池や、石畳の公園エリアもあるようだ。
「すごく広いですね、ここ……! 初めて来ました」
「ええ、海を感じるには最高の場所ですね。みなとみらいも一望できますし」
「本当だ……!」
彼が指さすほうを見ると、キラキラ光る海を手前にビル群や観覧車が並ぶみなとみらいが眼前に広がっている。壮観だ。
「夜景も綺麗っすよ」
「でしょうね~、今度見に来てみようかな」
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「え……」
夜景を見に、このイケメンと……!?
「夜に使うギアがたくさんありまして、季節によって使い方も多少変わってくるんですが、それで、海風をしのぐための物も試しに使えるんですよ、このあたりだと……あっ」
急に早口でしゃべり出した彼は、途中でハッとした。
「……すみません、アウトドアオタク……、細かく言うとギアオタクなもんで、止まらなくなりました」
「いえ、貴重なお話をありがとうございます。私はまったくの初心者なので、存分に語ってぜひ聞かせてください」
「いいんですか!?」
大倉は勢いよくカナコのほうを向き、一歩近づく。
「い、いいですよ?」
「引きませんか!?」
「引かないですよ、別に――」
「マジで嬉しいっす!!!! 今日は存分に語らせてもらいます!!!!」
「あ、はい」
ちょっとだけ……引いてしまったカナコだった。
てくてくと歩いて行き、芝生のエリアに到着した。
五月下旬の夏日に届きそうな気温だが、時折吹いてくる海風が火照った体を冷ましてくれる。
「ここらへんにしましょうか」
「そうですね」
彼が指定した場所は海が良く見え、人がほどよくまばらだった。
大きなリュックからシートを出し、その場に敷いてくれる。余裕でカナコたちふたりと、荷物やお弁当を置ける広さだ。
「では早速ですが……」
大倉は再びリュックに手を入れ、水筒やスープジャーを取り出して並べた。大きさも形もそれぞれ違う。
「これが熱湯、こっちがスープ、お茶……、それから渋谷さんと同じように、温かいめんつゆも用意しました」
「こんなにたくさん……! 重かったですよね? すみません……」
「いえ、キャンプに比べたら全然です。早速飲んでみて欲しいので、待ってくださいね」
驚いているカナコを横目に、大倉はテキパキと準備を始めた。
紙コップに割り箸、プラスチックのお皿、スプーン、フォークなど、全てふたり分ある。
そして大倉は大きいジャーのフタを開けて、紙コップに中身を注ぎ入れた。
ほわん、と甘い香りが漂ってくる。
「コーンスープです。どうぞ」
「ありがとうございます。……コーンスープ、嬉しいです」
「そうですか、良かったです」
最初のピクニックでインスタントのコーンスープを飲んだとき、とても美味しかったのだ。影に大倉がいるのも知らずに味わっていたことは、今日は忘れるとして……。
「いただきます」
「熱いと思うので気を付けてください」
「わかりました」
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