勇者パーティーから追放された最弱の俺は、20年間引きこもりました。え? 今の俺? 最強武闘家となり、トーナメント連勝でワクワク爆進中ですが?

武志

文字の大きさ
40 / 56

第40話 サユリVSセバスチャン

しおりを挟む
 ついにこの試合が始まってしまう。

 最強の女子武闘家ぶとうかサユリと、謎の大勇者の秘書セバスチャン──。

 この二人は弟子と師という関係だ。

 サユリの体のサイズは、身長154センチ、体重48キロ。

 一方のセバスチャンは、身長177センチ、体重73キロ。

 体重差、体格差は言うまでもなく、ある。

『サユリ・タナカ選手は、セバスチャン選手の顔面攻撃を了承りょうしょうしました!』

 ドオオオオッ

 放送がかかると、観客席はヒートアップした。

 女性選手と男性選手が試合をする場合は、普通は顔面攻撃は禁止になる。しかし、サユリは顔面攻撃──つまり顔へのパンチ攻撃を認めてしまったのだ。

 ど、どんな試合になってしまうんだ?

 俺は観客席で、二人の試合を見守ることにした。俺の左横には、少し心配そうな顔のミランダさんと、エレサ、アシュリーが座っている。

 セバスチャンとサユリは、武闘ぶとうリング上で向かい合った。

「残念だ、こんな形で、弟子の君に痛い思いをさせなければならないなんて」

 セバスチャンはさも残念そうに、それでいてクスクス笑って、サユリに言った。

「私こそ残念です。私があなたの指導方針を、くつがえさなければならないなんて」

 サユリは言い返したが、セバスチャンは冷静だ。

「それは無理だ。私が勝つからね」
「いえ、セバスチャン。私はあなたに教えてもあった技を全て出し切り、あなたに勝ちます」
「ほほう、生意気なまいきな……」

 セバスチャンはサユリをにらみつけた。



 カーン

 その時、試合開始のゴングが鳴った。

 ヒュッ

 いきなり、サユリがパンチ──左直突ひだりちょくづきを繰り出した!

 いとも簡単にスウェーでかわす、セバスチャン。

 右、左、右、右、とサユリが連続で直突ちょくづきを放つ。

 セバスチャンは全てかわしてしまった。手など一切使わない。じょ、上体だけでかわしてしまっている!

 ……その時、サユリが踏み込んだ!

 左直突ひだりちょくづき!

 パシイッ

 何と、セバスチャンはその直突ちょくづきの拳を、手で受け止め、離さない。
 
 ま、まずいぞ。セバスチャンは軍隊格闘技の使い手だ。何をしてくるか分からない。

「ハアッ!」

 しかし、サユリは気合一閃きあいいっせん、その手を振りほどいた。

 そして──次の瞬間、驚くべきことが起こった。

 サユリが素早くセバスチャンの後ろに回り込み、セバスチャンの鼻を手でふさいだ。

 何だ? これはセバスチャンの得意技じゃないか!

「うむっ?」

 セバスチャンは声を上げた。

 ガスッ

 サユリは後ろからセバスチャンの右膝関節みぎひざかんせつを蹴り、セバスチャンを倒してしまった。あの膝裏蹴ひざうらげりは、簡単に人を倒すことができる!

 すぐにサユリが、後ろから首を絞めにいく──何と、チョークスリーパー……裸締はだかじめだ!

「あれ、軍隊格闘技じゃねえか!」
「セバスチャンの得意技だろ?」
「サユリがやっちまうとは!」

 観客が声を上げる。

 セバスチャンは後ろに回り込んだサユリに対し、投げを打とうとする。

 背後に回ったサユリを、背負せおい投げで投げようとしているのだ。

 しかし──。

 サユリは後ろから飛びつき、両手を両足でセバスチャンの右腕を固定した。すぐに、四つんいになったセバスチャンの右腕を、ひざめた!

 何だ? この関節技は!

「腕ひしぎ膝固ひざがため!」

 ミランダさんが声を上げた。

滅多めったに見られない関節技ね……。私もあまり見たことがないわ」

 サユリは精一杯力を込め、セバスチャンの右腕を伸ばす。

 しかしセバスチャンは、涼しい顔で顔を起こした。そしてこう言った。

「なかなか面白い技だったよ、サユリ」

 セバスチャンが立ち上がった!

 ぐぐぐ……。

 何と、関節技で腕をめているサユリごと、持ち上げたのだ。

 右腕だけで軽々と……!

 い、いくらサユリの体重が軽いといっても、片手で持ち上げるなんて、信じられない。

 サユリはセバスチャンに片腕で持ち上げられながら、目を丸くしている。

 その時、セバスチャンの体全体に、闇色やみいろ蜃気楼しんきろうのようなものがまとわりついて見えた。

 何なんだ……?

「ぬううんっ!」

 セバスチャンは、サユリとともに右腕を振り、サユリを投げ捨てた。サユリの体は、武闘ぶとうリングに張りめぐらされたロープに当たった。

「い、一体、何が起こったっていうの?」

 ミランダさんも驚いている。

「人を右腕だけで、軽々持ち上げるなんて……ちょっと尋常じんじょうじゃないわね」
「うう……」

 サユリはロープに頭を打ったようだが、すぐに立ち上がった。

 二人はまた立った状態で、構える。サユリはまだ驚いている顔だ。

 さっきのセバスチャンの怪物のような力のことを考えているのだろう。一体あれは……。

「サユリ、何をおびえている?」

 セバスチャンは笑いながら言った。

だまれっ!」

 サユリはいつになく声を上げ、セバスチャンをまた右パンチで攻撃する。

 しかし、今度はセバスチャンの番だった。

 ビキイッ
 
 そんな音がした。

 セバスチャンは、サユリの右パンチを肘で防いでいた。

 セバスチャンの肘は、サユリの右肘関節の内側部分に当たっている!

 サユリの顔は苦痛にゆがむ。

「あれも軍隊格闘術よ……まさに攻防一体こうぼういったい

 ミランダさんが言った。

「セバスチャンはサユリのパンチを自分の肘で防ぎつつ、サユリの肘関節を攻撃したのよ」

 サユリがパンチをした時を見計らって、サユリの肘関節への攻撃か!

「サユリは、多分、肘を怪我したわ。もう右のパンチは出せないわね」
 
 ミランダさんはつぶやいた。マジか……。

 しかし、セバスチャンの攻撃は終わらなかった。
 
 サユリの手をつかんだセバスチャンは、ぐいっと、自分の方にサユリを引っ張る。

 そして──。

「あぐ!」

 ピキイッ

 またしても嫌な音が響き渡った。

 サユリの膝を、足裏で横から蹴ったのだ。

 サユリを前に引っぱった状態から蹴った。カウンターの蹴りの状態になったはずだ。

 骨がズレたに違いない……!

 サユリは倒れる!

「攻撃は必要最小限にした。レディーの対し、尊敬の念を込めて」

 セバスチャンはそう言って、サユリを見下ろしている。

「あぐうう……」

 サユリは膝を抱えて、しゃがみ込み、声を上げている。

 ああ……これはダメだ。

「さて、どうかな、サユリ。肘と膝が痛くて泣き叫びたいだろう。負けを認めるかね?」

 サユリの異変に気付いた、リング外の白魔法医師が、リング上に上がろうとしている。

 しかし、何とサユリは……。

 ガッ

 セバスチャンの右足を四つんいで、つかんだ!

「何だ、それは。サユリ」

 セバスチャンは仁王立ちで言った。

「は、離さない」

 サユリは声を上げる。

「見苦しい」

 セバスチャンは首を横に振った。

「か、勝つまでやるんです。は、離しません」
「見苦しいぞぉっ! この小娘があっ!」

 セバスチャンはしゃがみ込み、手で、サユリの頭をひきはがそうとした。

「くそっ!」

 俺が立ち上がろうとすると、ミランダはそれを制した。

「ダメよ。サユリは女の子を捨て、最後まであがこうとしているわ」

 サユリはまるで石のように、セバスチャンの片足から離れない。セバスチャンはサユリの顔から手を離し、黙ってサユリを見ている。

 その時、白魔法医師が武闘ぶとうリング上に入ってきた。サユリは引きはがされる。

「さあ、サユリ、腕と足をせなさい。──ああ、これはダメだ。肘にヒビが入っているし、ひざが骨折している」

 白魔法医師はリング外の審判団に、「決着だ」と言った。

『4分12秒! ドクターストップ勝ちで、セバスチャン選手の勝ち!』

 放送がかかった。観客席はシーンと静まり返っている。

 サユリは白魔法医師に、痛み止めの治癒ちゆ魔法をかけられているが、顔は苦痛にゆがんでいる。

「サユリ……お前は、まるで雨の中の、泥水にまみれた犬コロだな」

 セバスチャンは舌打ちしながら、サユリに言った。

「君に、私の『G&Sトライアード』の広告搭こうこくとうになってもらおうと、思っていたのだがね。私も、私の企業も、イメージががたおちだよ。こんな試合は」

 セバスチャンはリングからさっさと降りてしまった。

「……おい、お前、何と言った」

 俺は立ち上がって、リング下に降りてきたセバスチャンに言った。

「何かね? ゼント君」

 セバスチャンはニヤニヤしながら言った。俺は問いただした。

「サユリに何と言った?」
「泥水にまみれた犬コロと言ったんだ。四つんいで、私の足をつかんできたからね」
「この野郎……!」

 俺はセバスチャンの胸ぐらをつかんだ。

 許せねえ……! サユリはお前に対して、精一杯闘ったんだぞ! 敬意のある一言をかけてもいいだろうが! それを……。

 しかしセバスチャンは笑っている。

「やるのか、ゼント君。問題行動だぞ。君は次の準決勝に出られなくなるが」
「くそ!」

 俺は仕方なく手をふりほどいた。

「楽しみだねえ……ゼント君。君、準決勝のゼボールをはやく倒してくれ」

 セバスチャンは言った。

「最後は私と君の決勝戦だろうな。楽しむことができそうだ」

 セバスチャンはそう言うと、花道を去っていった。

 サユリはリング下におろされ、タンカで運ばれていく。

「大丈夫か」

 俺がタンカに乗せられたサユリに話しかけると、サユリはニコッと笑った。

「精一杯やりました」

 笑っているが、骨が痛いはずだ……。
 俺は、あまりしゃべらせないように気を使いながら言った。

「ちゃんと試合、観てたぞ」
「良い試合だったでしょう……?」

 サユリは疲れ切っていたし、痛みをこらえているようだった。
 しかし、表情は晴れやかだった。

「ああ! 良い試合だった!」

 俺はうなずきながら言った。サユリはそのままタンカで運ばれていく。

 一週間後は──俺と大勇者ゲルドンの息子、ゼボールの準決勝がある!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!

よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。 10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。 ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。 同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。 皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。 こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。 そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。 しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。 その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。 そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした! 更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。 これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。 ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜

東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。 ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。 「おい雑魚、これを持っていけ」 ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。 ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。  怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。 いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。  だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。 ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。 勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。 自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。 今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。 だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。 その時だった。 目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。 その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。 ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。 そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。 これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。 ※小説家になろうにて掲載中

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

処理中です...