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青年期
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ハーベル王国というのはお隣の国で、今いるのがミルディア王国である。
住んでいた伯爵家は、ミルディア王国のだいたい真ん中に位置しているけど王都からはちょっと離れてるとこにあった。
ミルディア王国でかいからな。
で、問題はここから。
というかさっき発覚したんだけども。
現在、馬車に揺られて10分ほど。
二人に噂話を散々聞かされて脅された俺は、震えながら家に向かっているわけだ。
はっきり言って、今すぐお引越しを検討したいところだがお家はすでに購入済み。解約金もかかる。今から、家を探すのも面倒。彼を助けられる確率が下がる。
などなど…デメリットがでかすぎて渋る御者の人に多めのチップを払って向かってもらっている。
が、そんな俺の隣にも顔色を先ほどより青くさせた人が一人。
リウ君である。
彼の様子が気になりすぎてこれからのことが考えられないでいる。
この馬車は4人乗りなのだけど馬車酔いするなら進行方向に向かって座れた方がいいだろうと思って隣り合って座っている。
拒否するリウ君を俺が強引に隣に座ってもらったのだけど、やっぱり無理強いは良くなかったか。
「リウ君?大丈夫。ちょっと休憩する?」
「…い、いえ。大丈夫です」
青い顔で首を振るリウ君。
やっぱり馬車酔いだろうか?
まさか…俺が怖い?
魔力を吸ってしまうのがばれているんだろうか。
いや、でもそんなこと知られるはずもないし。
俺の魔力が枯渇しない限り近くにいるぶんには大丈夫なはずだが。
知っているのは伯爵家の人間と…それと…
本当になんでバレたんだ。
…いや、考えないようにしよう。
あれは、なかったことにするって決めただろ?
普通、バレることはないんだが。
髪色を見られたところで魔力少ないんだと思われるだけなんだから。
そうだ、窓を開けよう。
換気すればちょっとは変わるかも。
自分の方の窓を開け、リウ君の方の窓を開けようと身を乗り出したその時。
ビクッと大げさなほどに跳ねるリウ君の肩。
思わず俺の体が止まってしまった。
あれ、やっぱり俺が怖られているかも。
お互い固まること数秒…リウ君が突然シュバッと効果音が付くほど端に寄った。
確定。俺、怖がられている。
最初から端に寄っていたが、今は壁にめり込むように体を引いている。
泣きそうである。
無言で席に戻り沈黙が続いた。
さすがに気まずすぎて俺から声をかける。
「あの、ごめんね?驚かせるつもりはなくて…窓を開けようと…」
リウ君の様子にだんだん声がしぼんでいく。
なんで、さっきより顔色悪くなってんの?!
貧血?!
「す、すみません。僕、人が苦手で…それで」
膝の上で拳を握りながら話してくれたリウ君にホッと息をついた。
「あ、そうなの?ごめんね近く寄って。俺なんかしちゃったかと思ったよ」
良かったぁ。俺のせいではないのね。
「いえ、シルヴァさんは悪くないんです。僕が勝手に怖がって…すみません」
いやいや、リウ君のせいじゃないだろ。なにかあったから怖いんだろ。
「謝らなくていいって、なるべく近くに寄らないようにするね」
「いっ、いえ、そのシルヴァさんは大丈夫というか…」
ん?俺なら大丈夫とは?
リウ君は小動物のように可愛らしい。
馬車と聞いてから顔が暗くなったから馬車で何か嫌な思い出があったのだと思っている。
密室に可愛い子と二人。想像に難くない。
だというのに、俺は大丈夫と?
それはお兄ちゃんのようだから、なのか弱そうだからなのか。
返答によっては俺の心がダメージを受ける。
「それは、俺が弱そうだから?」
違うと言ってくれ!
なるべく怖がられないように端っこら小声で言ってみる。
「いえ、その優しそうというか…」
っしゃあ、お兄ちゃん席確保!
「はぁー、良かった。こっから徒歩になるとこだったよ」
「えっ、そんなつもりは…」
わたわたと、慌てるリウ君はとっても可愛い。
うん、ごめん。俺も徒歩で行く気はない。
「ただ、そのお顔がよく見えなくて…最初はちょっと怖いなと…ってすみません…詮索するつもりは」
なんだろう、最初は警戒心マックスで無表情だったのに心を開いてくれたような感じは。
可愛いリウ君のためならフードだって取れるんだからねっ!
「全然大丈夫、これだって恥ずかしくて被ってるだけだし、ほら」
ぱさっと、頭のフードを取って見せた。
視線が頭にスッと移ってその瞳がまん丸になった。
余計に小動物っぽいな。
「頭、真っ白だからさ。俺、魔法使えないの」
はははと笑いながら、自分の髪に触る。
「いえ…とてもきれいだと思います」
「え?そう」
言いながら、リウ君を見ると釘付けになったように髪を見たままこちらに手を伸ばしているのが見えた。
「あっ」
住んでいた伯爵家は、ミルディア王国のだいたい真ん中に位置しているけど王都からはちょっと離れてるとこにあった。
ミルディア王国でかいからな。
で、問題はここから。
というかさっき発覚したんだけども。
現在、馬車に揺られて10分ほど。
二人に噂話を散々聞かされて脅された俺は、震えながら家に向かっているわけだ。
はっきり言って、今すぐお引越しを検討したいところだがお家はすでに購入済み。解約金もかかる。今から、家を探すのも面倒。彼を助けられる確率が下がる。
などなど…デメリットがでかすぎて渋る御者の人に多めのチップを払って向かってもらっている。
が、そんな俺の隣にも顔色を先ほどより青くさせた人が一人。
リウ君である。
彼の様子が気になりすぎてこれからのことが考えられないでいる。
この馬車は4人乗りなのだけど馬車酔いするなら進行方向に向かって座れた方がいいだろうと思って隣り合って座っている。
拒否するリウ君を俺が強引に隣に座ってもらったのだけど、やっぱり無理強いは良くなかったか。
「リウ君?大丈夫。ちょっと休憩する?」
「…い、いえ。大丈夫です」
青い顔で首を振るリウ君。
やっぱり馬車酔いだろうか?
まさか…俺が怖い?
魔力を吸ってしまうのがばれているんだろうか。
いや、でもそんなこと知られるはずもないし。
俺の魔力が枯渇しない限り近くにいるぶんには大丈夫なはずだが。
知っているのは伯爵家の人間と…それと…
本当になんでバレたんだ。
…いや、考えないようにしよう。
あれは、なかったことにするって決めただろ?
普通、バレることはないんだが。
髪色を見られたところで魔力少ないんだと思われるだけなんだから。
そうだ、窓を開けよう。
換気すればちょっとは変わるかも。
自分の方の窓を開け、リウ君の方の窓を開けようと身を乗り出したその時。
ビクッと大げさなほどに跳ねるリウ君の肩。
思わず俺の体が止まってしまった。
あれ、やっぱり俺が怖られているかも。
お互い固まること数秒…リウ君が突然シュバッと効果音が付くほど端に寄った。
確定。俺、怖がられている。
最初から端に寄っていたが、今は壁にめり込むように体を引いている。
泣きそうである。
無言で席に戻り沈黙が続いた。
さすがに気まずすぎて俺から声をかける。
「あの、ごめんね?驚かせるつもりはなくて…窓を開けようと…」
リウ君の様子にだんだん声がしぼんでいく。
なんで、さっきより顔色悪くなってんの?!
貧血?!
「す、すみません。僕、人が苦手で…それで」
膝の上で拳を握りながら話してくれたリウ君にホッと息をついた。
「あ、そうなの?ごめんね近く寄って。俺なんかしちゃったかと思ったよ」
良かったぁ。俺のせいではないのね。
「いえ、シルヴァさんは悪くないんです。僕が勝手に怖がって…すみません」
いやいや、リウ君のせいじゃないだろ。なにかあったから怖いんだろ。
「謝らなくていいって、なるべく近くに寄らないようにするね」
「いっ、いえ、そのシルヴァさんは大丈夫というか…」
ん?俺なら大丈夫とは?
リウ君は小動物のように可愛らしい。
馬車と聞いてから顔が暗くなったから馬車で何か嫌な思い出があったのだと思っている。
密室に可愛い子と二人。想像に難くない。
だというのに、俺は大丈夫と?
それはお兄ちゃんのようだから、なのか弱そうだからなのか。
返答によっては俺の心がダメージを受ける。
「それは、俺が弱そうだから?」
違うと言ってくれ!
なるべく怖がられないように端っこら小声で言ってみる。
「いえ、その優しそうというか…」
っしゃあ、お兄ちゃん席確保!
「はぁー、良かった。こっから徒歩になるとこだったよ」
「えっ、そんなつもりは…」
わたわたと、慌てるリウ君はとっても可愛い。
うん、ごめん。俺も徒歩で行く気はない。
「ただ、そのお顔がよく見えなくて…最初はちょっと怖いなと…ってすみません…詮索するつもりは」
なんだろう、最初は警戒心マックスで無表情だったのに心を開いてくれたような感じは。
可愛いリウ君のためならフードだって取れるんだからねっ!
「全然大丈夫、これだって恥ずかしくて被ってるだけだし、ほら」
ぱさっと、頭のフードを取って見せた。
視線が頭にスッと移ってその瞳がまん丸になった。
余計に小動物っぽいな。
「頭、真っ白だからさ。俺、魔法使えないの」
はははと笑いながら、自分の髪に触る。
「いえ…とてもきれいだと思います」
「え?そう」
言いながら、リウ君を見ると釘付けになったように髪を見たままこちらに手を伸ばしているのが見えた。
「あっ」
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